もちろん人の性格は多面的なものです。
つまり、ひとつのものも、見る角度によって全く違うシルエットや色合いになるということ。箇所によっては質感や温度も違うし、時間や場所によっては光のあたり具合も違うし…。
人格とは時と場合、見る人によって様々な見え方をするものです。
それでも通常、その人が持つ人格はひとつです。
「怒りっぽい私」「寂しがり屋な私」「明るい私」…いろんな面があっても結局ぜんぶ「私」です。
しかし、「障害」となると、要するに治療が必要な病気です。ちなみに正式には解離性同一性障害。
この場合は、人格が一つではなく、複数あるという事です。
一つの体の中に、いくつも「こころ」「精神」がある状態です。
それぞれ持っている名前も能力も個性も年齢性別も、自覚する外見も違ったりします。
ひとつの人格が起きている時は、他の人格は眠った状態になります。
寝ているのだから、何が起きているのかは知りません。全く記憶がなかったりします。
ただし、より上位の人格(他の人格を守る立場の人格)は、他の人格が起きて体を動かしている時も起きて見守ることが出来ます。
二重人格というのは、正式な言葉ではありません。単に裏表の激しい人に言ったりする言葉です。
この病気はまだまだ解明しつくされていないので難しいですね。
解離性障害や人格障害など、よく混同される病気も存在します。
実際にこの病気で苦しむ人がいるので、専門家でない私があまり断言してはいけないとは思いますが…。漫画アニメゲームを見る分にはこのくらいの理解でいいのではないでしょうか。
小説家などが色々な人物を書き分けられるのは、自分の持っている多面性を、それぞれのキャラクターに少しずつ持たせているからでは?あとは身の回りの人の性格を参考にするとか…。俳優さんだってそうだと思いますし…。
ちなみに、
「二重人格」をテーマにした小説が『ジキル博士とハイド氏』。
これは、単に一人の人間の善い部分と悪い部分をはっきりと分けて描いただけ。博士が自分で発明した薬を使って、人格を二つに分けた話。まだ多重人格障害の存在が知られる前に描かれた小説。
多重人格障害についてのノンフィクションでは『24人のビリー・ミリガン』が世界的に有名。
長文失礼しました。参考になれば幸いです。
お礼
参考になりましたm(_ _)m