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◆多重人格者の変則的医学的変貌(器質的可逆変化)

普段は穏やかで理性的言動で人望もある人が、お酒を飲むと一転、ちょっとしたことで直ぐにカッとして、短絡的暴力的な言動に変貌する例は比較的に良く耳にしますが、多重人格(障害)者と言われる人の例では、素面にもかかわらず、突然、性格傾向が真反対に急変することがあるそうです。 1 「身体に対する心の影響力をまざまざと見せてくれる症状に多重人格障害(MPD)がある。 多重人格者のひとつひとつの副人格は、異なった脳波の波形をもつのに加え、心理的に見ても互いに強い独立性をもっている。 個々の人格が独自の名前、年齢、記憶や能力をもつ。 字のクセや、自称する性別、文化や人種的背景から、芸術的才能、語学能力やIQまで独自のものをもつこともよくある。 さらに注目すべきなのは、多重人格者の人格が変わる際に身体に生じる生物的変化である。 あるひとつの人格がもつ医学的症状が、別の人格が現われるにしたがって不思議なことに忽然と消え去ってしまう現象が頻繁に起きる。」 2 「シカゴにある国際多重人格研究協会のベネット・ブローン博士は、ある患者の副人格が、ひとつを除き、すべてオレンジジュースにアレルギー反応を起こす体質だったケースのことを報告している。 アレルギー体質の人格がコントロールしているときにオレンジジュースを飲むと、この男性はひどい発疹を起こすのだが、アレルギーをもたない人格に変わると、発疹は直ちに収まりはじめ、好きなだけオレンジジュースが飲めるのである。」 3 「多重人格者の治療が専門であるエール大学の精神科医、フランシーヌ・ハウランド博士は、これよりさらに衝撃的な出来事について述べている。 それは、ある患者がスズメバチに刺されたときの反応に関するものだ。 この話に出てくる患者が、その日の予約診療時間にハウランドのところに現われたとき、スズメバチに刺されたために彼の目のまわりは腫れあがり、目をあけることもまったくできないような状態だった。 医療処置が必要だと考えたハウランドはすぐさま眼科医に連絡した。 しかし、まずいことに、少なくとも一時間後でなければその眼科医は時間をとれないことがわかり、この男性も激痛を訴えていたため、ハウランドは何か別の手を打ってみることにした。 偶然にも彼の複数人格のひとつが「麻酔人格」、つまり痛みをまったく感じない人格であった。 ハウランドはこの麻酔人格が表面に出てくるようにさせ、それで痛みを消すことができた。 だが、そのときこの患者に起きたのはそれだけではなかった。 治療のため眼科医のところに着く頃には、腫れはおさまり、目も正常の状態に戻っていたのである。 治療の必要なしとみた眼科医は、彼をそのまま家に帰したのだった。 だがしばらくして、麻酔人格が身体のコントロールをやめてしまい、彼のもとの人格が戻ると、それとともにスズメバチの一刺しの痛みや腫れもすべて戻ってきてしまったのである。」 4 「多重人格者が、スイッチを入れたり切ったりするかのごとく制御できるのは、なにもアレルギーに限ったことではない。 無意識の心が薬剤の効果に対してもつコントロールの力をわずかでも疑う向きがあるとしても、多重人格者の薬学的魔術がそれを一掃してしまうだろう。 人格が変わることで、酔っていた多重人格者が瞬時にしてしらふに戻ってしまうことも可能なのだ。 異なる人格ではさまざまな薬に対する反応もちがってくる。 ある人格では鎮静剤ジアゼパーム5ミリグラムで鎮静効果を生むというのに、別の人格では100ミリグラムでもほとんど、あるいはまったく効果がなかったという例をブローンが記している。 多重人格者の人格の中に子供がひとり、または数人混じっていることもしばしばで、大人の人格がある薬を与えられ、その後に子供の人格がその人をコントロールするようになると、大人用の服用量では子供には多すぎて、服用過多の症状を引き起こしてしまう場合もありうる。 麻酔がかかりにくい多重人格者もいて、「麻酔不能」人格が表面に現われてきたおかげで、手術台で目を覚ましてしまったという例さえある。 その他、人格によって変わることがあるものとしては、傷や火傷の跡、嚢胞、そして利き腕の区別などがある。 視力も変わるため、複数の人格に合った眼鏡をいくつも持って歩かなければならない多重人格者もいるくらいだ。」 5 「ある人格では色盲、他では正常かと思えば、目の色まで変わってしまうこともある。 それぞれの人格が自分のサイクルをもつために、月に二、三回生理が訪れる女性のケースもある。 言語障害矯正の専門医クリスティ・ラドロウは、多重人格者のそれぞれの人格では声紋までちがうことを発見したが、これはかなり根本的な人体機能の変更が要求されるもので、一流の俳優でさえ声紋を偽れるほどに声を変えることはできないくらいなのだ。 また、ある多重人格者の女性は、糖尿病のために入院することになったのだが、糖尿病を患っていない人格がコントロールしているときには、その症状がすべて消えてしまい、医師をあわてさせた。 人格の変化とともにてんかん症状が出たり消えたりするケースのほか、心理学者のロバート・A・フィリップス・ジュニアは、腫瘍までが現われたり消えてしまったりする実例を報告している(ただし腫瘍の種類については述べていない)。」 6 「また、多重人格者は普通の人間よりも早く治癒する傾向が見られる。 たとえば、第三度の火傷が、普通は考えられないような早さで治った例がいくつか記録に残されている。 最も不気味なのは、少なくともひとりの研究者シビル・ドーセットに対するパイオニア的な治療で知られ、その経緯を『シビル』という本に著したセラピスト、コーネリア・ウィルバー博士が確信していることなのだが、多重人格者は他の人々に比べて老いるスピードが遅いというのだ。 そんなことがいったいどうして可能なのか? 最近開かれた多重人格症候群に関するシンポジウムで、カサンドラという名の多重人格者がある答えを提示している。 カサンドラは、自分の早い治癒力は、いつも行なっている視覚化訓練と、彼女が「並行処理」とよぶもののおかげだとしている。 彼女の説明によれば、ある人格が自分の体をコントロールしていないときであっても、その人格は意識をもっているというのだ。 このおかげで彼女は、数多くのさまざまなレベルで同時に「考える」ことが可能で、たとえば複数の論文を同時にまとめたり、 あるいは他の人格が夕食の仕度をしたり家の掃除をしたりしている間に「ひと眠りする」ことさえできる、というのである。 したがって、普通の人々がイメージ療法をやれるのがせいぜい一日二、三回なのに対し、カサンドラはそれを昼も夜も休まずやっているということになる。 彼女には、解剖学と生理学の完壁な知識を備えたセリースという名の副人格までいて、その役目と言えば、四六時中瞑想し、身体の健康のイメージを描きつづけることだけなのだ。 カサンドラによれば、このフルタイムで自分の健康に意識を向けていられるということが、普通の人々より有利な点なのである。同じ見解を表わしている多重人格者は他にもいる。」 「トランプのカードをパラパラとめくるほどの早さで、ひとつの生物学的状態から次へと切り替わることができるのである。 このような力を発揮するために、まちがいなく存在しているはずの制御システムは、想像を絶するものであり、イボを意志の力で消すなどという能力はこれに比べれば、とるに足らないものになってしまう。 スズメバチに刺されたときのアレルギー反応は複雑で多岐にわたる側面をもつものであり、組織立った抗体の活動から、ヒスタミンの生成、血管の膨張、破裂、そして免疫物質の大量放出等々が関わっている。」 多重人格者の心はいったいどんな知られざるからくりを通して、これらのプロセスを瞬時にして凍結させられるほどの効果をもたらすことができるのでしょうか。 あるいは何を用いて血液中のアルコールやその他の薬剤の効果を中断させたり、糖尿病の症状や癌を出したり消したりすることを可能にしているのでしょうか。

みんなの回答

noname#207100
noname#207100
回答No.1

まず それを実証出来ているのなら 医学は そっちの方向に行ってます・・・ 然し乍ら 現段階で 確実で無いと判断しているので そういった治療をしている病院はありませんよね・・・ 所謂 精神的な障害にしか効かないのです・・(要は自己暗示範囲なのです・・・)

s_sachiko
質問者

お礼

207100 さん、こんにちは。 ご回答、有り難うございます。

s_sachiko
質問者

補足

>まず それを実証出来ているのなら 医学は そっちの方向に行ってます 現象自体は確認されているから、学会で発表したのではないでしょうか? >然し乍ら 現段階で 確実で無いと判断しているので そういった治療をしている病院はありませんよね・・・ 全身転移の末期癌や脳死状態から完全に回復した例もありますが、医学的には説明できないそうです。 多重人格者の医学的変貌(器質的可逆変化)の研究が、その解明のヒントになるかも知れませんね。

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