ベストアンサー カルボニル基と-OHとの反応性 2009/05/10 15:42 画像の最初の反応で、-OHがカルボニル基に求核付加をしないで、水素引き抜きが起こるのはどうしてでしょうか?詳しく教えください。 画像を拡大する みんなの回答 (3) 専門家の回答 質問者が選んだベストアンサー ベストアンサー chkf ベストアンサー率59% (16/27) 2009/05/16 02:05 回答No.3 横やりを入れて大変申し訳ないのですが、No.2の方の >環の安定性は、5~6>3>4>7~8で、考えられるほど四員環は不安定ではないのです というところに疑問です。 シクロアルカンの歪みのエネルギーは3>4>>5>6であり、3員環がもっとも不安定で、4員環も不安定です。 7,8はよくわかりませんが大きな環は様々な立体配座をとることが可能になりますので、歪みエネルギーは考慮されなくなってきます。 分子内アルドール反応で5,6員環を形成しやすいのは、歪みエネルギーが少なく衝突頻度が高いことが理由で、7,8員環は歪みこそありませんがエノラートの衝突頻度が低いので形成は不利になります。 しかし図の問題は逆アルドール反応ですので、7員環が形成したことではなく、歪みのある4員環が無くなったということが重要です。 それで回答ですが、No.1の方と同じです。-OHはカルボニル基にも付加しますが、元に戻る逆反応が起きるだけでそれ以上先に進みません。なので付加しないように見えるわけです。 そして図中の逆アルドールが起こるのは、7員環エノラートから4員環にもどる逆反応が起きにくいためです。(4員環はひずみが大きく生成しにくい) ちなみにアルドール反応は全て平衡なので、右矢印だけで書くのはまずいです。 (最後のプロトン化以外は両矢印) 質問者 お礼 2009/05/16 04:10 No1の方の解答に詳しい解説を付け加えて頂きありがとうございます。とても分かりやすいです。 広告を見て全文表示する ログインすると、全ての回答が全文表示されます。 通報する ありがとう 0 その他の回答 (2) noname#84715 2009/05/11 13:37 回答No.2 No1の回答の次の文章に少し疑問符が付きます。 >この場合は原料が四員環を含む縮合環から出来ているのでまずその歪みを解消する方向に進みます。 環の安定性は、5~6>3>4>7~8で、考えられるほど四員環は不安定ではないのです。。 本反応は、立体電子効果(stereoelectronic effect)、HO-C-C-C=Oの軌道の重なりを考えると良いかもしれません。 質問者 お礼 2009/05/13 23:12 環の安定性が5~6>3>4>7~8なら、より不安定な8員環になるのは確かにおかしいような気がします。 広告を見て全文表示する ログインすると、全ての回答が全文表示されます。 通報する ありがとう 0 noname#160321 2009/05/10 17:51 回答No.1 この場合は原料が四員環を含む縮合環から出来ているのでまずその歪みを解消する方向に進みます。 水酸化物イオンなどの求核試剤のカルボニルへの付加は「可逆」反応なので、もし最初に付加が起きても、それに続く不可逆過程がないので、最終的には開環の方向に戻ってしまいます。 今回は生成物の安定性が反応方向を決定したと言えるでしょう。 質問者 お礼 2009/05/13 23:01 回答ありがとうございます。参考になります。 広告を見て全文表示する ログインすると、全ての回答が全文表示されます。 通報する ありがとう 0 カテゴリ 学問・教育自然科学化学 関連するQ&A カルボニル化合物への求核反応 2-メチルー1,3-シクロヘキサンジオンと3ーペンテンー2-オンを塩基性下(OH-)で反応させると何ができるのでしょうか? 最初の反応ですが、次の5つのパターンを考えました。 1.α、βー不飽和カルボニルへの共役付加 2.α、βー不飽和カルボニルへの単純付加 3.α、βー不飽和カルボニルの1位(α位)のH引き抜き 4.2-メチルー1,3-シクロヘキサンジオンの2位(α位)のHの引き抜き 5.2-メチルー1,3-シクロヘキサンジオンの4位(α位)のHの引き抜き Hの引き抜きやすさは、酸性度の高いHほど引き抜きやすい んですよね? やはり、順当に考えて1か2の求核付加が起こり、その後、シクロヘキサンジオンの4位のHを引き抜くのでしょうか? カルボニル基。 アセトンとプロトカテチュアルデヒドのそれぞれにメタノールを加え溶かしたのち、塩酸に飽和した2,4-ジニトロフェニルヒドラジン溶液を加え放置すると、アセトンは黄に、プロトカテチュアルデヒドは赤に呈色する・・・ という実験を行いました。 この反応はアセトンとプロトカテチュアルデヒドが持つカルボニル基に由来しているのですよね?なぜカルボニル基は2,4-DNPHとこのような反応をするのですか? また、この実験において、メタノールと塩酸を加えるのはなぜですか? よろしくお願いいたします。 分子内Sn2反応について 画像はKOHとH2Oで処理したものですが、ここで塩基がα水素を引く抜く事が優先されていますが、(1)カルボニル基の炭素に付加しない理由、(2)通常Sn2によりOHが炭素に付加しClが脱離しない理由、をそれぞれ教えてください。 天文学のお話。日本ではどのように考えられていた? 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No1の方の解答に詳しい解説を付け加えて頂きありがとうございます。とても分かりやすいです。