- ベストアンサー
カルボニルのヒドリド還元について
カルボニル基を水素化リチウムアルミニウムなどで還元する際の機構を調べています。 まだ、有機化学を学んで浅く、学校で使っているの参考書や問題集には、 カルボニルを水素化リチウムアルミニウムや水素化ホウ素ナトリウムで還元できるという事実しか述べられておらず、機構については全く触れられていないです。 google検索をかけてみて、ヒドリドが付加することはわかったんですが、私が考えても -(C=O)- + H^- → -CH(OH)- これで手が詰まってしまいます・・・ 特に急ぐ訳ではないのですが、 何か、手がかりとなりそうな参考書や文献など教えていただけないでしょうか。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ヒドリドが付加するのは酸素ではなく、カルボニル炭素(→カルボカチオン)の方です。 (酸素原子とヒドリドとでは、陰イオン同士になってしまいます) ヒドリドがカルボニル炭素と結合するとともにアルミニウムアルコキシド型の化合物となり、最終的に酸で加水分解することで、アルコールとなります。 |┌→Li^+ -C=O ↑ H-AlH3^- ↓ | -C-O^- Li^+AlH3 | H ↑↓ | -C-OAlH3^-Li^+ | H ↓>C=O | (-C-O)2AlH3^-Li^+ | H ↓>C=O ↓>C=O ↓H3O^+ | 4 CHOH |
お礼
そういえば、グリニヤ反応で、カルボニルの炭素がδ+、酸素がδ-に分極していて カルボニル炭素が求核攻撃を受けるって学びました。 ヒドリドが酸素に付加するというのは根本がおかしいですね^^; 反応機構ともなると、金属との絡みも重要になってくるんですね~。 より一層有機反応に興味が湧きました。 丁寧な回答、本当にありがとうございます。