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アリル基の末端にOHを入れる方法
アリル基の末端にOHを付加反応で入れる方法を教えてください。 よろしくお願いします。
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過酸化水素存在下での硫酸のanti-Markovnikov付加は無理です。 硫酸はラジカル付加を起こしません。ラジカル付加を起こしうる化合物はかなり限られます。 実験室的に行われることの少ない反応ですので、具体的なことはわかりませんが、HBrのラジカル付加を行いたいのでしたら、気体のHBrをCCl4などの非極性溶媒に溶かしたものを用い、ラジカル開始剤を加えるのが基本ですが、同時にMarkovnikov付加が起こる可能性もあり、条件設定は難しいのではないでしょうか。
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ラジカル付加を起こす化合物が限られるというのは、付加する側の話であって、付加される側の話ではありません。 ラジカル付加を起こしやすいものとしては、HBr以外では、Cl2、Br2、チオール(R-SH)、R3SnHなどが思いつきます。 これら以外にもアルキルラジカルなどの付加も可能ですが、上述のものほど簡単に進むわけではありません。 なお、硫酸をラジカル付加させることは無理だと思います。 すなわち、HBrのラジカル付加が進んでも、HClやHIのラジカル付加が進まないといったことからもわかりますように、少々難しい面があります。 つまり、反応の際のエネルギー変化などの関係で、進みにくい段階が1つでも含まれていれば、連鎖が進まないことになるからです。
お礼
根気よく聞いていただいて、ほんとに、ありがとうございました。 これに懲りず、また質問を書きこんだ時は、よろしくお願いします。
追加質問の意味がよくわからないのですが、ハイドロボレーションはanti-Markovnikov型の付加と言えます。 もしも、ハイドロボレーションを習っていないということでしたら、ラジカル付加が考えられます。 たとえばHBrのラジカル付加がよく知られています。Br・(臭素ラジカル)の付加によって反応が始まり、安定な多置換ラジカルが中間体となるためにanti-Markovnikov型の付加になります。 これを利用して、アルコールを合成したいのであれば、下記の反応式になります。なお、この付加反応は、HClやHIでは進みません。理由はややこしいので省略します。 R-CH2-CH=CH2 + HBr (光照射または加熱、非極性溶媒) → R-CH2CH2CH2Br R-CH2CH2CH2Br + NaOH → R-CH2CH2CH2OH + NaBr (SN2反応)
補足
ありがとうございます。 そして、かえすがえすよくわからない書き方をしている様で申し訳ないです. ハイドロボレーションを習っていないと言うのではないのです。 ご指摘の通りラジカル付加によるアルコールの合成を行いたいのです…、過酸化水素存在下で硫酸を用い行ってみようと思うのですが、この割合を測りかねていたもので…こういう反応をされた事があるなら、最低どのくらい使用したらいいのかお聞きできたら良いなと思ったわけです。 すみません。
付加反応というのは、 R-CH2-CH=CH2 → R-CH2-CH2CH2OH という意味ですか? ハイドロボレーション(ヒドロホウ素化)が常套手段です。 教科書にも載っているはずです。 3 R-CH2-CH=CH2 + BH3 → (R-CH2CH2CH2)3B (R-CH2CH2CH2)3B + H2O2 + NaOH → 3 R-CH2-CH2CH2OH 係数等は適当に考えて下さい。
補足
回答ありがとうございます。 単純な書き方をしてしまって申し訳ないです。 私の知りたかった事は、 anti-Markovnikov則の基本的な条件設定です。 もしご存知でしたら教えて頂けないでしょうか?
補足
色々お教え頂きありがとうございました。最後にもう一つだけ、ラジカル付加を起こしうる化合物はかなり限られますとありましたが、どのような化合物は硫酸でラジカル付加を起こすのでしょうか?