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陸軍の将校相当官について
陸軍には、兵科以外に、主計など将校相当官(各部将校)が置かれていましたが、この方々は、各部隊の縦系列(例えば、連隊長など)の指揮に属して勤務していたのでしょうか? また、何故、こうゆう称号を使用したのでしょうか?
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陸軍の場合は,若干不明確な運用でしたが,海軍の場合は軍令承行令というものがありました。 この中には「軍令は兵科将校の上下任官の準によって引き継ぐ。ただし,予備役他の兵科将校以外は現役兵科将校に次いで引き継ぐ」といった内容が定められていました。 先に書いた例はこれを具体的に書いたものです。 実際には衛生班長,主計班長(経理班長)といった具合に兵科以外の者はそれぞれの専門斑を形成していました。 2.26事件の磯部一等主計の場合,陸軍主計学校を卒業する前に,陸軍士官学校を卒業していますから,兵科将校としてもエリートとしてやっていける人だったのですネ。 以上kawakawaでした
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- kawakawa
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陸軍だけではなく,海軍でも同様でしたヨ。 主計士官,予備士官,特務士官といった「条件付」士官がありました。 これは兵科以外の将校を指すものです。 条件付士官は階級に上限がありました。兵科関連の通常士官は元帥まで(実質は大将まで)登れましたが,主計士官(経理担当)では中将までといった制限があったのです。 たて系列には属するのですが,指揮権限を除外されているとでも言えばよいのでしょうか。 戦いの中で指揮官が死亡すると次に階級の高いものが引き継ぐというのが軍組織の基本ですネ。 けれども,条件付士官はその対象にならないのですヨ。 例えば,陸軍中将が指揮していて,戦死したとします。 そのとき,部隊の士官に主計中将,主計少将,陸軍大佐,陸軍大尉がいたとすると,指揮官は主計中将や主計少将を飛ばして,兵科将校である陸軍大佐が引き継ぐことになります。 さらにその大佐が戦死すると大尉が引き継ぐということになります。 そして,指揮系統の中では本来上官である条件付士官を管轄下に置くことになるのですヨ。 経理の専門家や機械修理の専門家が部隊を指揮して戦闘するのは無理だからでしょうネ。 以上kawakawaでした
補足
kawakawaさん、早速に教えていただき有難うございました。 毎週放映されているNHK歴史番組で「2・26事件」が取り扱われていましたが、決起軍を率いていた青年将校に磯部1等主計がおりましたが、何故、部隊を指揮できたのか、疑問に思っています。 また、現在の自衛隊では、会計は、会計隊という専門部隊がありますが、旧軍隊では、連隊の中に主計など将校相当官が混在していたということでしょうか?この場合、連隊の中では班長という地位は与えられ、その下に、兵科以外(主計など)の兵・下士官が勤務ていたということでしょうか? よろしくお願いします。
お礼
kawakawaさん 大変勉強になりました。 誠に有難うございました。 2・26事件の磯部1等主計は、主計学校と仕官学校の2つの学校に入校していたんですね。 当時のエリート中のエリートですね。 びっくりしました。