いい質問だと思います。
利益はどう捉えるかでいく通りもの利益があるからです。
例えば、税務上の利益は手許に増えたキャッシュとずれが
生じますので、そういった意味ではバーチャルな利益と
言えます。
また投下した資本に対する回収率(利回り)でみた利益、
投下した人(人件費)に対する利益(額と率)、
投下した固定資産に対する利益、
はたまた適正利益とはなんぞや、
いくら儲ければそれが適正なのか判断が分かれます。
従業員1人当り要退職金積立額を含め、
かつ会社が存続していくための不測事態対応等の予備利益、
将来の設備投資のためにストックしていく利益など、
これらを加算して適正利益とした場合、
中小企業の大多数は適正利益を確保できていません。
次に、利益を時価で捉えるのか、
簿価のままで捉えるのか、
減損会計を採用するのか、
環境会計を採用するのか、
まさに七色の如く利益は変化していくのです。
決算書の読み方から始まって
経営分析書を読む、
上記時価会計基準などを勉強する等、
利益とは何ぞやを研究しようとすると、
ほんとうに奥が深いです。