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宗教と科学は
究極的には同じ英知を探求する同志なのでしょうか
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根本は同じです。どちらも、人間の「知りたい」という欲求から生まれたものです。人間に「知りたい」という欲求があるのは、知ることが生きていく上で有利だからです。自分が生きている世界がどのようになっているのかを知れば、食料を手に入れるにも、敵から逃れるのにも有利です。この欲求は、自分が直接知ることができない世界に対しても向けられるようになりました。この世の果てはどうなっているのか、この世界はいつできてこれからどうなるのか、そういうことも人間は知りたいと思うようになりました。「科学的方法論」によって世界を知るようになる前は、人間は想像するほかなかったのですが、その想像が作り出した世界観が宗教の元となったものです。この原始的「宗教」は、人間のあらゆる「知りたい」に答えるものでしたから、今でいう「科学」が扱う事柄から、死後の世界のように宗教が扱うものまでさまざまな事柄を対象としたものでした。やがて「科学的方法論」が整備されてくると、「科学」が発達してきます。「科学」は客観的に知ることができ、定量的に扱える事柄だけを対象としていましたから、人間はいかに生きるべきか、とか、人間は死んだらどうなるか、ということは、「科学」とは別物として扱われてきました。これが「宗教」となったといえるでしょう。