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遺伝子組み換えと専門家の意見
- 遺伝子組み換えで有識者の意見が分かれる理由とは?
- 遺伝子組み換えによる影響の真相は複雑で分かりにくい
- 遺伝子組み換えの食品安全性についての議論が続いている
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1. まず、Btはヒトや家畜にとって毒物とは言えない(食べても毒になるわけではない)という研究結果(前に書いたように)から、「ついにはその人間が死ぬ」といっている根拠がありません。根拠のないことを書いている時点でデマです。 2. Bt穀物を経口摂取した場合、Bt遺伝子やBtタンパク質がどの程度、腸内に残留するかということは研究されています。DNAやタンパク質は消化によって分解されますが、非組換え、組換えにかかわらず、すべての分子が完全に分解されるということはありません。PCR(DNAの検出)やELISA (タンパク質の検出)などの非常に高感度な方法で調べるとBt遺伝子のDNAやBtタンパク質も微量に検出されますが、これによって、消化を経て腸内でどのくらい残るのかという実測データが得られたわけです。 3. 細菌やヒト由来などの培養細胞で、細胞外のDNAがどれくらい取り込まれるかを体外の実験で調べた研究があります。非常に高い濃度のDNAにさらすとか、非常に高い細胞密度にするとか、生体内ではあり得ないような、極端な条件にした場合に非常に低頻度で検出される程度の結果です。これはPCR法によって細胞内に外来のDNAの痕跡が認められたというだけで、それが遺伝子として機能したということは意味しません。だいたい、細胞は外部の異物を貪食し細胞内小器官で分解する作用があるので、このこと自体は驚くべきことではないです。 4. 1の結果から、生体内では組換え作物を食べただけで、2の実験のような条件にはならない、あったとしても奇跡に近いと考えるのが妥当でしょう。また、ウシにBt組換え穀物を与えて育てて、腸の細胞に外来の遺伝子が検出されるかどうかを調べた研究がありますが、結果は否です。 5. 仮にBt遺伝子ベクターを含むDNAが細胞に取り込まれた場合、宿主のゲノムに転移するかどうかですが、これは組換え作物とは独立した研究からいっても不可能といって良いでしょう。 >組み替えた遺伝子は不安定なため、非組み換え遺伝子を食べた時と異なる。」 不安定って、いったいどういう状態をいっているんでしょうね。理解していないからあいまいなこと言っているとしか思えないです。どんな遺伝子であろうと物質としてはおなじDNAなので、安定性はかわりありません。 >遺伝子組み換えを食べた時、人間に遺伝子が転移する事があり、 >「転移は実際に起きている。」「ウィルスなどもそのひとつで、DNAに組み込まれている。 「人間に遺伝子が転移する事があり」「転移は実際に起きている。」と書いていると、実際にそういう例があるのだとだまされるかも知れませんが、根拠となるような実例があるわけではありません。 おそらくベクターにトランスポゾン(一部のウイルス(レトロウイルス)を含む)を使っているからという理屈なんでしょうけれど、ちゃんと理解した上で書いているとは思えません。挿入に必要な酵素あるいはその遺伝子や、宿主遺伝子の産物が必要なので、ベクターだけ細胞にいれても転移は起こりません。ベクターは、本来トランスポゾンが持っている遺伝子のかわりに外来遺伝子を組み込んで使うので、自律的な転移は起こりません。もともとどんな動植物のゲノムもトランスポゾンだらけです(レトロウイルスがゲノムに組み込まれたレトロトランスポゾンを含む)。これらは中身を外来の遺伝子に入れ替えたわけではないので、条件によっては転移する可能性があります。しかし種特異性が高く、種を越えて、ましてや植物と動物の間で転移が起こることはありません。組換え作物のベクターがヒトに転移するより、牛肉を食べたらウシの内在性トランスポゾンがヒトに転移したという方がはるかに現実的ですが、そんなことは起こっていません。 実験手法としては、細胞にDNAを高濃度に導入して、偶然染色体に挿入されたものを株化する方法があります。これはベクター非依存的な現象です。これならBt遺伝子がヒトのゲノムに入ることがあるかというと、これも無理でしょう。ベクター非依存な現象が食べ物のDNAから起こるなら、すでに肉や魚や野菜の遺伝子の一部がヒトゲノムに入っているのが見つかっていることでしょう。
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- debukuro
- ベストアンサー率19% (3634/18947)
>人間に遺伝子が転移する事があり こんなことを本気で考えているのでしょうか もしそうならすべての遺伝子が同じ性質を持っているはずです 組み替えられた遺伝子だけがそういう性質を持つというのならその根拠が示されるべきですね 遺伝子組み換えによって消化器系で有害物質を生成する性質を持つことはあるでしょうが遺伝子が乗り移る まるで霊が乗り移るみたい 何が起こるかわからないからとにかく反対の立場をとっておく 精子と卵子の交配でも遺伝子は組みかえられているのだから人工的な組み換えが特に悪いと言うことはない 生産性を上げて儲けたほうがいいから賛成しておく 学者さんたちも自分の説を支持してくれる人を増やしておいた方が何かと都合がいいから中立の立場を採らないのでしょうね
補足
>遺伝子組み換えによって消化器系で有害物質を生成する性質を持つことはあるでしょうが 食べた方に遺伝子転移はないけど、組み換えた生物そのものになら起きる、という事ですか? 理解ができなくてすいません。 続きを読めたら有難いです。
- poolisher
- ベストアンサー率39% (1467/3743)
厳密には、安全か危険かわからないからです。 合成物質は構成する原材料がはっきりしていますから、比較的白黒つけ やすいのですが、 自然食品の究極の安全根拠は分析的な証明ではなく、その民族が 1000年食べて大丈夫だったという歴史事実に由来するものです。 代表例は日本の麹菌です。 遺伝子組み換え、植物がどんな物質を生成するのか実証的に証明する しかないため、安全とも安全でないともいえないというのが 真実だと思います。
お礼
そうですね。 組み換えは危険であり、人間がやるべきではない、という考え方は大切でも、食べたら最後、Bt毒の生産を人間が続けるのかどうか、それなら買うものがない、という事が本題です。 組み換えはたくさん売っている、由来となると日々多くの方が食べているであろうに、という。
- mojitto
- ベストアンサー率21% (945/4353)
両者とも仮説の域を出ていないからです。 とはいえ、 >人間に遺伝子が転移する事があり というのは、とてもじゃないですが信じ難いです。 もし、これが本当なら今頃、ブタみたいなヒト(いますけどw)、ニワトリのように羽根の生えたヒトがいても、おかしくありませんからね。 しかし虫を寄せ付けない物質が人間に対して有害である可能性は否定は出来ないと思います。
お礼
ありがとうございます。 組み換え遺伝子と、そうでない遺伝子は区別するべきなのかどうなのか。当たり前ですがこれまでも人間は生物を食べていますよね。でも、遺伝子組み換えにより、殺虫成分であるBtたんぱく質を作り続けるかどうかという事になっている事で、やはり組み換えならではの問題なのか。それと、遺伝子組み換えは危険でやめるべきであっても、本当に人間に組みえた遺伝子転移が起きて、腸で殺虫成分生産が続くのか。 これだけHPがあったため、多くの専門家の方々はどういう見解なのか、、、。
補足
私にはわからないのですが、これらHPに書いてある事は仮説なのですか?
「これ、何が本当なのですか?」 それが判らないから、色々な意見があると思いませんか?
お礼
思いますよ。
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お礼
ありがとうございます。