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労働供給曲線と限界効用について

労働供給曲線が右上がりになるのはなぜなんですか? できたら,限界効用を用いて説明してほしいです。 よろしくお願いします。 ちなみに,グラフの縦軸は賃金で,横軸は労働量です。 わかりにくい質問ですいません。

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回答No.1

1.無差別曲線 ・労働者は余暇と労働の2つの行動からどちらかを選択するとします。すると限られた時間の中で余暇と労働をどう組み合わせるかが問題となります。賃金一定の下で同じ効用をもたらす労働と余暇の組み合わせを労働・余暇平面に描いた曲線が(効用)無差別曲線になります。※同じ効用をもたらすから「効用無差別」という。 ・労働にせよ余暇にせよどちからの量が相対的に小さいほど、もう片方は貴重になりますから、その1単位の変化がもたらす効用の変化量も大きくなりますね。ですから無差別曲線は労働余暇平面で双曲線のような形状となります。 2.賃金の変化 ・さて、1では賃金を一定と仮定しましたが、労働余暇平面に対して賃金を三次元の軸として考えてみます。当然、賃金が高いほうが同じ労働余暇の組み合わせでも効用が高いですよね。したがって最初より高い賃金水準での無差別曲線の位置は労働余暇平面で右上にあることになり、かつ最初の曲線とは交差しないことになります(交差すると異なる賃金で異なる無差別曲線上の点が同一効用となってしまうから)。 ・一方、賃金がどんどん上がっていくと労働でも余暇でもどっちを選んでも別にありがたみを感じなくなってきます。これが限界効用逓減の法則です。したがって賃金の上昇幅が同一であっても無差別曲線間の位置の違いは小さくなります。 3.労働供給曲線 ・さて以上の点を労働と賃金の関係だけに置き換えてみましょう。余暇を一定として賃金労働平面で眺めるということです。すると賃金の上昇に応じて効用が無差別になる点が右上がりに並んでいる姿がみてとれます。しかもその坂が賃金が上がるほど緩やかになっているわけです。これが労働供給曲線の形状ということになります。 図がないので分かりにくい説明と思います。この説明の絵はミクロの初歩の教科書を眺めてください。