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漢詩のちょっとややこしい質問です

こんにちは。現在高校3年生です。いつも大変お世話になっております。 今回質問させていただくのは杜甫の絶句という詩のことです。絶句は皆様もご存知だと思います。質問というのは、杜甫のさびしい感情(故郷への思い)は美しい春の風景によって生まれたのですか?それともさびしい感情がもともとあって、それを美しい風景とマッチさせたのですか? すみません。上手く言えません。 二つ目の質問なのですが、杜甫の春望についてです。ここでは人間の作るものはいつか壊れ、自然は雄大に永遠に存在するということが読み取れると思うのですが、ちょっと浅く読みすぎてる気がします。もっと深い解釈はないのでしょうか?←生意気でスイマセン。 長文になってしまいましたが、回答お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kine-ore
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回答No.2

1.絶句 「新唐詩選」(岩波新書)では、「美しい春の風景」という以上に、「自然が、そのエネルギーを、もっと充実した形で示す時間である。強烈なもの、剛毅なもの、充実したものを愛する杜甫の心を、強くひきつけるべき自然」であり、「杜甫のさびしい感情(故郷への思い)」もまた、決して内向的に寂寥に耐え拠り所を求める類のそれではなく、単に長安に帰りたいのではなく、その戦乱の混沌に赴き秩序と調和を呼び戻す人間としての役割を果たしたい、「この阻隔に対する悲しみ、それはひとり杜甫の詩のみならず、中国の詩のおおむねの奥を流れる普遍な感情の、また一つである」と喝破しています。 あまり知られていないもう一首の「絶句」の方について、「杜甫は、この詩では、そうした調和を、無心に楽しんでいる」とあり、その意味でも、この同時期に物された二首の「絶句」が、実に対称的であるとともに、補完し合っているでしょう。 2.春望 こちらも「新唐詩選」(岩波新書)では、この作詩の後「やがて杜甫は、賊軍の監禁から脱出する。…ひとり妻子との再会をとげるばかりではなく、変装して賊軍の陣営を脱出し、新帝の行在所にはせ参じたという冒険的行為をめでられて、朝官としての地位も安定する」とあります。 とまれ、まずは「新唐詩選」(岩波新書)をお薦めします。

teppei2501
質問者

お礼

詩の歌われた背景をそこまで詳しく知ると その詩ももっと深く解釈できるのかもしれませんね。 大変参考になりました。kine-oreさんのオススメする本を読んでみます。 返信遅くなってすみません。回答ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • owata-www
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回答No.1

懐かしいですね~、高校で勉強しただけですが(まあ、漢文には自信がありますが) >杜甫のさびしい感情(故郷への思い)は美しい春の風景によって生まれたのですか?それともさびしい感情がもともとあって、それを美しい風景とマッチさせたのですか? どちらもあると思います。 杜甫は元々、故郷を思っていた時に、ふと周りの景色を見てみると、そこには美しい春の景色があった。しばらくその景色に見とれていたが、ふとその景色が故郷のものとは違うものだと気づいてしまい、故郷への思いがいっそう募ってしまった。という感じでしょうか >もっと深い解釈はないのでしょうか? これは、戦乱によって破壊された長安と自分自身(or家族との関係)を重ねているんだと思います。自然は変わらずに、美しい春の景色を作り出しているのに、家族とも連絡をろくにとれず白髪も生えてきて老いてしまった自分はまるで、目の前の破壊された長安と同じだ… みたいに寂しい気持ちになったんでしょう。 まあ、どっちも私の解釈ですが(というより案外覚えていた自分にビックリwww) 別に答えはないと思いますよ。詩ですから 色々な解釈が出来るかと思います。

teppei2501
質問者

お礼

何万通りの解釈がありますよね。 なるほど。owata-wwwさんの意見も参考になりました。 回答ありがとうございました。 PS:返信送れてスイマセン

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