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樋口一葉の十三夜について

読書嫌いの私が最近樋口一葉の本に出会い活字見ただけで本をとじなくなりよみいってます。きっかけは自分の病気でした。一葉も病気がわかりかなりのペースで作品をかきあげています。24歳でかくにはまだ経験がなくどのような想いからあのような作品がかけたのだろうかと・・・そんな疑問からひきこまれていきました。どなたか教えてください。一葉のそうした心情、また十三夜を読んだ方意見を聞かせてください。

みんなの回答

  • noname002
  • ベストアンサー率36% (97/264)
回答No.3

No.2ですが 先の投稿中「たった1年ちょっとの創作活動」と述べましたが正確とは言えないようでしたので追加します。 ご紹介した参考Urlによりますと ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥  明治24年 19歳で小説家として立つことを決意。 明治25年 20歳 桃水が創刊した『武蔵野』に小説『闇桜』掲載。           『うもれ木』が『都の花』に連載。初めての原稿料。 明治26年 21歳 『文学界』に『雪の日』掲載。           『文学界』に『琴の音』発表。 明治27年 22歳 『文学界』に『花ごもり』前半を掲載、4月完結           『文学界』に『暗夜』発表。           『文学界』に『大つごもり』発表。 明治28年 23歳 『文学界』に『たけくらべ』発表。           『文芸倶楽部』に『にごりえ』掲載。           『文芸倶楽部』に『十三夜』と旧作『やみ夜』同時発表。           この年、創作活動頂点に。文名あがる。 明治29年 24歳 『文学界』の『たけくらべ』完結。           『わかれ道』『この子』『裏紫』発表。           『文芸倶楽部』に『たけくらべ』一括発表。            <三人冗語>(鴎外・露伴・緑雨)が激賞。           この頃肺結核が発病           『われから』『あきあわせ』『すずろごと』発表。           8月 肺結核で絶望との診断。           11月23日午前、結核で死亡。25日葬儀。 ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥   なお、菅聡子著『時代と女と樋口一葉 漱石も鴎外も描けなかった明治』からの抜粋だそうですが 一葉日記の最後に出てくる斎藤緑雨。 「緑雨による小説評にはどこか一葉作品の本質を言い当てているところがあった。 あるいは一葉自身の関心を強く引くものがあったのだと言えるだろう。 緑雨は一葉作品の核心を、「泣きたての後の冷笑」という言葉で表現している。 世間はたとえば一葉は『にごりえ』を熱涙をもって書いたなどというがそれは当たらない、 『にごりえ』以下の諸作に満ちているのは「冷笑」であって、 一葉は泣き尽くした涙の段階からもう一段上の境地に抜け出ているのだ、と緑雨は言う。 おそらく彼は、一葉作品のなかに、<ものを書く女>としての彼女の葛藤や、 一葉の「女」に向けられる世間の視線を一葉が最も厳しく認識していた、その影を読み取ったのではないだろうか。 まさに緑雨は、最後の訪問者であったと同時に一葉の最良の理解者であった。」 という興味深い記述の ご紹介がありました。 この御質問をキッカケに、私も一葉の未読作品をたずねてみようと思いました。

tunndoku
質問者

お礼

回答ありがとうございました。単純に一葉の描いている女の気持ちを理解したような気になっていました。一葉に関してはいろんな方々がいろんな読み取りの仕方をしてるものがあり、いろんな紹介の仕方があるのを知ることが出来ました。奥深くまたまた私も一葉のほかの作品も読んでみたくなりました。ありがとうございました。

  • noname002
  • ベストアンサー率36% (97/264)
回答No.2

私は大学で文学を専攻したわけでもなく、樋口一葉先生のことも、ごく若い頃に少し読んだだけで全く詳しくはないのですけれど、せっかくの初めての御質問が埋もれてしまうのも残念ですから、きちんとしたことは述べられませんが、なんとかお相手させていただきましょう。次に繋げていけるかもしれませんので。 ごく若い頃に読んだきりだったとは言え、初めて接したとき、その文体の流麗さ格調高さと共に独特のリズム、しかもなお庶民の哀歓をよく伝える力量を感じさせられ、こんにちまで私の尊敬する作家の一人には違いありません。日本人に生まれてよかった、と言いたくなる原文の味わいです。 今回、質問で挙げておいでになる『十三夜』これは読み終えた記憶がなかったので、『青空文庫』のお世話になってサッと読んでみましたが、やはり若かった時分と変わらず、まずは、その文体に打たれ、またトシを重ねた分、いまの時代の者にも理解できる庶民の人情を細やかに伝えている、しかも作家の当時の年齢を思うと、一頻り感慨にふけらざるを得ませんでした。 さて質問者さまが、ふだん読書に親しまれないほうであるにもかかわらず一葉作品にのめり込んだというのは、なかなかどうして、いまどきの若いかたが、と思いました。 ごく掻い摘んで述べますが、一葉は子ども時分までは、それなりに、ゆったりした育ちだったのが、勉学優秀だったにもかかわらず「女に学問不要」との母親の考えで、泣く泣く進学を諦め、せめても、という父親の思いで、歌人の中島歌子に入門し、和歌の教養を身につけたということです。そこでの上流階級の子女たちに混じって、一応、士族の子女でありながら不本意にも進学の道を絶たれた自分の持って生まれた優秀さだけを頼みにする一葉の口惜しさは、そうとうのものだったそうです。 その後、頼りの父親、長兄が相次いで死去、それからは紆余曲折の末に結局、若い一葉の細い肩に、母親と妹と三人の生活がかかってきて、当時の女性のことですから、収入を得ることに大変な苦労が始まりました。 一葉は生来、重度の近視だったそうで、『頭痛肩こり樋口一葉』という井上ひさし氏の作品もありますように、大変な肩凝り症だったらしいのですが、私も実感するところ、肩凝りが酷いと、しまいに気分まで悪くなってきますし頭痛も起きますから、よくまあ粗食耐乏生活に耐えて、短い期間に珠玉のごとき作品を幾たびにわたり産み出せたものよと思います。小説を書く、それを仕上げるというのは、独特のエネルギーを消耗しますから。 いかにも、せっぱ詰まって、おしりに火がつくと、気迫が生まれるという見本の一つかもしれません(笑) そうしたなかで、小説を書けば収入が得られるかもという、まずは生活上の希求からの作家修行が始まったのですね。しかし、新聞小説の大衆作家として活躍していた半井桃水らから「あまりに文体の調子が高過ぎる」「もっと大衆的に」などと繰り返し指導されるなどして、とても収入に結び付くまでは遠く、指導を仰いでいた半井とは恋愛絡みのスキャンダルが起きたことをキッカケに交際を絶った、心中の彼への苦悩を秘めながら、今度は自分ひとりの作家修行へと進んで行きました。 このあたり私自身も頷けるのですが、文学作品を産むのに、本来は他人に手取り足取り教えてもらったってしょうがないのです。一葉も また、周囲の指導者に、格調の高さを もっともっと抑えて、など忠告され続けたそうですが、もしも早くから堂々新聞紙上に掲載がかなうような指導の効果が発揮されていたとしたら、こんにち伝わる一葉作品ならではの良さが、はたして残されていただろうか、と甚だ疑問です。 『十三夜』のことですが、ごく簡単に。この作品中の背景には、当時の社会における女性と、その結婚制度と生活をめぐる問題意識が大きくみられ、対比のようにして、制度とは無関係の自然な恋愛感情の描写を後半に置いた構成となっていますね。また主人公が嫁いだ上流の生活と、育った実家の暮らしぶりも、対比的な構成をみせています。一読したところ複雑なストーリーでもなく、ただ読んでいて当時の一女性の心情の流れ、親子の情愛や、その思慮判断の底を流れる庶民感情など、現代の私にも共感することが困難ではなく、しかも、その文体の変わらぬ格調高さ、流麗さをもって、それらを余すところなく描き出せている、なお そのうえ作者の若い年齢を思うと、やはり日本文学史上キラリと光芒を放ち続ける星のごとき才能であったと思わせられます。 御質問者さまも感銘を受けられたように、生活苦の果ての病没、弱冠二十四年の生涯その最後までの、たった1年ちょっとの創作活動です。 彼女の筆名に関してウィキに興味深い逸話が載っています。 「明治前半期の女性作家においては家への抵抗や姓の変遷などから同様に姓の忌避や創作世界においては雅号を用いるといった署名傾向があり、一葉にも女戸主としての意識が強くあったとも考えられている。 一葉という筆名は、当時困窮していた事(お足が無い)と一枚の葦の葉の舟に乗って中国へ渡り後に手足を失った達磨の逸話に引っ掛けたものである」 「お足」がなくて苦しんだ彼女が、お札の顔になってるこんにちですから、なんとも皮肉な…ですね(笑) いくつか参考になりそうなURLを見つけておきましたので御覧になってみてください。 まずはWikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E4%B8%80%E8%91%89 写真入りで見やすく分かりやすい http://www5a.biglobe.ne.jp/~takeko/ichiyou.htm http://www5a.biglobe.ne.jp/~takeko/ichiyou-sanpo.htm http://www.ichiyou.com/i-t.htm 変わったところでは、これは、モンローファンの私も見っけものだと、あとで改めて ゆっくり楽しむつもりのサイト 『マリリンモンローと樋口一葉の接点』 http://www.ichiyou.com                     

tunndoku
質問者

お礼

ありがとうございました。002様はとても親切に情報をくださいました。うれしかったです。読書を楽しんでらっしゃるようで羨ましいです。私は奥深く考えず手にしたものをたまたま読む程度で・・・たまたま一葉に出会いました。ご紹介いただいたので、マリリンモンローと樋口一葉の接点まで見てしまいました。面白かったです。十三夜だけでなく一葉のいろいろな作品もみてみます。一葉の才能も凄い!現代で対抗できる人がいるだろうかと思わされますね。あの若さで・・・ほんと尻にひがついたからでた才能なんでしょうか?そんなことはないでしょう。病気に勝てなかったのが悔やまれます。ご丁寧に回答してくださってありがとうございました。

  • kwan1234
  • ベストアンサー率18% (111/603)
回答No.1

まともにお答えしたいのはやまやまなのですが、ここでの質問の体裁をなしていないのではないかと思います。 何らかの形で回答差し上げられれば良いなあと思っています。

tunndoku
質問者

補足

すいません。初めての投稿で、質問の仕方が悪いんでしょうか?