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ユングについて・・
最近ユングについての本を読んで思ったのですが、この人が主張している性格分類やカウンセリングは自分にはかなり理想的な考え方のように感じました。後この考え方には東洋的な考え方が含まれていたように感じました。 もし、ユングについて詳しい人がいたら意見をもらえたら嬉しいです。
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ユングは最終的にすべての人格がひとつになればいいと思っていたようです。大老やトリックスターなどすべてを肯定しています。フロイトのようにコンプレックスだけですべてを説明しようとしたのと、喧嘩分かれしています。 水戸黄門を連想してしまいます。黄門さまも、助さん、角さんだけでなく、風車のなんとか、ついでに悪代官、よければ切られ役の悪人もすべて認めて、すべて合わさった者を目標にしたのではないでしょうか。それを考えてゆけば分裂もしたくなりますね。 箱庭も、木や石、水の流れ、いろんな要素があって、しかもひとつに収まっています。欧州のユングとしては神を意識して考えていたと思うのですが、つい日本的に考えてしまいます。
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- maris_stella
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何を質問されておられるのでしょうか? ユングが、精神分裂症に似た経験をしたというのは事実ですが、それを「妄想」と言うと、ユング心理学やユングの思想は、すべて瓦解します。あるいは、「大老」とは江戸幕府の非常事態での特別職で、老中を越える最高閣僚の役職名であって、ユングとどう関係があるのか意味不明です。 「コンプレックス」は「ユング心理学の基本概念」であって、フロイトの精神分析の用語や概念ではありません(便利な概念なので、フロイト派の学者や分析家が借用したのであって、フロイトは、最後まで、「コンプレックス」などというのは間違っていると、弟子たちを叱っていました)。「箱庭療法」は、河合隼雄が日本に紹介して、発展させたもので、ユングの心理療法との関係はよく分かりません。 >後この考え方には東洋的な考え方が含まれていたように感じました。 「東洋的な考え方」とは何なのか、曖昧きわまりないとは思われませんか? イスラム教は東洋に広く流布していますが(西アジア、東南アジアに信者が多数いますし、元々、西アジアは、西洋からすれば東洋です)、イスラム教の思想がユングの思想に似ているのでしょうか? ユングは、無意識心理学を研究していて、フロイトとは違い、精神分裂症患者を多く治療し、観察し研究しました。フロイトは、ユダヤ人であった為、精神医としては大学の公職に就くことができず、フロイトが研究した患者は、主に、ヒステリーの患者でした。 精神分裂症の患者の無意識を研究していると、より深い無意識の領域があるということに気づくのです。ヒステリーの患者を研究すると、無意識の比較的意識に近い部分を研究することになり、これが、ユングが「集合的無意識」を提唱した理由の一つです。 フロイトの無意識理論は、ヒステリー患者などの心の状態のモデルとしては、うまく行ったのですが、精神分裂症の患者の心のモデルとしては、不十分だったのです。 ユング自身の独特の個性が密接に関係しますが、ユングは、フロイトの精神分析理論が扱っていた無意識のレヴェルよりも、もっと深いレヴェルの無意識の構造を見出したのです。ユングは、「民族の記憶が集合的無意識に貯蔵されている」という仮説を出しましたが、晩年には、そうではないと考えをあらためます。 西欧の文化では、Cogito ergo sum. ではありませんが、「私=自我」というものが、明確かつ強固なものでなければならないという方向性があり、無意識から独立して、意識自我の自律性を確立することが、成人になることだとの考えがありました。 これは、西欧が、キリスト教文化で、家父長制文化・社会であることと、密接な関係があります。無意識は普通、「太母(グレート・マザー)」で象徴され、その美化され、制限された存在が、西欧では、「聖マリア」ですが、太母的無意識の抑圧は、家父長制文化から来ており、この文化では、男性は、自立した孤独の意識自我を築くことが要請されたのです。キリスト教の教義も、このことに関係します。 インド、中国、日本などは、強烈な意識自我を確立した人もいましたが、文化が、母権制社会のなごりを強くとどめているか、そのものであり、これらの文化では、「自我」は、強固に独立して確立されず、むしろ、集団との協調、文化のなかでの自己の存在意味に強調があり、自我は、より無意識に近い、西欧的な基準だと、より「未熟」で「原始的」な水準にあるのが普通なのです。 ユングは、西欧の家父長制文化を支える無意識の文化水準よりも、もっと深い無意識の水準があることを見出し、この水準において現れる「原型」、例えば、太母、老賢者、アニマ・アニムスなどが、世界の文化に普遍的であり、特に、インドや中国の文化を研究すると、それらの文化では、ユングが、自分で発見したと思っていた「深層無意識の構造」が、常識的な知識として、普通に知られているのを知って驚いたという話もあるのです。 ユングの思想や心理学が、「東洋的」に見えるというのは、以上のようなことから自然なのだとも言えます。 なお、「ユング 心理学」で検索すると、色々な質問が出てきます。そのなかで、以下のような質問の回答は興味深いのではないでしょうか。 >No.260155 質問:ユングの性格の分け方について >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=260155 >No.361485 質問:集合的無意識に到達するには? >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=361485 >No.193016 質問:夢の意味 >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=193016 >No.249465 質問:原体験的恐怖 >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=249465
彼が一見、理想主義者のようにみえるのは、彼自身が精神分裂病(いまでは統合失調症ですね)に近いぐらいの妄想に悩まされる病的体験をくぐりぬけているから、患者さんたちの側の位置に自分を置く事ができたからだと思います。我々日本人も「人の身になって考えよう」とか言いますよね。このことを彼は身をもって体験し、実感しているため彼独特の治療法を編み出したといえるんじゃないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 体験をしたものにしかわからないですか・・ またよく考えてみますね
お礼
ありがとうございました。 理想として目指してみてみるのはいいかも ただみんな無理しないようにいけたらと思いました。^^