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製造原価報告書と仕訳について
製造販売で起業しようとしている者です。 日商簿記の2級を勉強しながら実際の業務も記帳しています。 製造の流れを下記の通りとします。 (例)一般管理費の費用は考えない(0円)とします。 1.材料(材料費) 材料 / 普通預金 5,000円 2.賃金(労務費) 賃金 / 現金 4,000円 3. 動力費など(経費) 動力費 / 未払金 1,000円 4.上記合計額を仕掛品へ振替 仕掛品 / 材料 5,000円 仕掛品 / 賃金 4,000円 仕掛品 / 動力費 1,000円 5.仕掛品を製品として完成 製品 / 仕掛品 10,000円 6.製品が12,000円で売る 売掛金 / 売上 12,000円 売上原価 / 製品 10,000円 ここで、解らないことがあります。 A) 仕掛品に振替仕訳した材料費や賃金および動力費を総勘定元帳でどれだけ消費したか見たい場合、借方貸方で金額が相殺されるため。0円になります。 この場合の材料費や賃金および動力費の総勘定元帳が0円となっても良いのでしょうか?また、消費金額の合計を知りたいときは借方の金額を集計すべきなのでしょうか? B) 製造原価報告書で材料費や賃金および動力費(経費)は 仕掛品 / 材料・賃金(労務費)・動力費(経費)の合計となると思いますが、 作業の工程上仕掛品ではなく、すぐに製品になった場合も製造原価報告書で材料費や賃金および動力費(経費)は 製品 / 材料・賃金(労務費)・動力費(経費)の合計となりますか? 使っている会計ソフトが弥生会計ですが、どの過程で製造原価報告書が作られているのかいまいちわかりません。 また、簿記の教科書では解るのですが、実際の記帳作業をすると頭で解っているつもりでも結果の数字に自信が持てないでいます。 宜しくお願いします。
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学習簿記で教えるような、消費原価を仕掛品勘定へ振り替えるような財務ソフトは、私の知る限りありません。 個別原価計算であれば、建設業向けのソフトを応用して原価集計を行うことができますが、通常の製造業の場合は財務システムの外で原価計算をおこないます。 ただ、部門別集計がおこなえるソフトであれば工程別原価集計などができます。 月次決算をおこなっている場合は、毎月末に 前月末仕掛品有り高の戻し入れ 期末仕掛品棚卸高 / 仕掛品 1000 当月末仕掛品有り高の計上 仕掛品 / 期末仕掛品棚卸高 1100 という仕訳をおこないます。 原価計算はこの仕掛品の計上額を計算する方法です。 業種にもよりますが、簿記2級の知識だけではどのような原価計算をすべきかの判断は難しいかなという気がします。
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- ctaka88
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日商2級の工業簿記は、一応正しい工業簿記なのですが、弥生会計等の財務会計ソフトは工業簿記に対応していません。いわゆる商的工業簿記として弥生会計などには入力することになります。 そのため >4.上記合計額を仕掛品へ振替 仕掛品 / 材料 5,000円 仕掛品 / 賃金 4,000円 仕掛品 / 動力費 1,000円 >5.仕掛品を製品として完成 製品 / 仕掛品 10,000円 これらの仕訳は工業簿記としては正しいのですが、通常の財務ソフトではこれらの仕訳をおこないません。No1の方の回答のとおりです。 なぜなら財務ソフトでは「決算修正後残高試算表の各勘定残高=財務諸表(製造原価報告書を含む)の各勘定表示金額」だからです。 ここが学習簿記と違うところです。 A)材料費等の残高が0になると、製造原価報告書も表示されないことになります。 B)材料費等は仕掛品勘定、製品勘定に振り替えません。材料費等の勘定残高が0になれば、製造原価報告書は作成されません。 以前に、似たような質問に答えたことがあります。参考にしてください。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4463176.html
補足
>通常の財務ソフトではこれらの仕訳をおこないません。 ここで躓いたのですね! 私は簿記の勉強も兼ねてしていたので、仕掛品・製品の仕訳をしていたのです。 弥生会計のサポートへ問い合わせても、製造原価報告書に材料費や労務費など金額が反映されないことへの回答がいまいち歯切れのよい言葉ではなかったのですが、つまり学習簿記と同じように仕掛品・製品への仕訳をすること自体がまずかったのですね・・・。 >弥生会計等の財務会計ソフトは工業簿記に対応していません。 では、工業簿記に対応しているソフトはないのでしょうか? あったら教えていただきたいです。 原価管理をしたいのです・・・。 それから、回答を読んでいると仕掛品や製品の勘定は期首や期末の棚卸高に使う程度なのでしょうか?
- hinode11
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ご質問に回答する前に・・ 考え違いをしておられるのではないでしょうか。(それとも簿記の教科書のせいですか・・) >1.材料(材料費) 材料 / 普通預金 5,000円 OK >2.賃金(労務費) 賃金 / 現金 4,000円 OK >3. 動力費など(経費) 動力費 / 未払金 1,000円 OK >4.上記合計額を仕掛品へ振替 仕掛品 / 材料 5,000円 仕掛品 / 賃金 4,000円 仕掛品 / 動力費 1,000円 こういう仕訳はあり得ません。(理屈としては解るのですが・・簿記の教科書にどのように書いてあるのでしょうか?) 期末に仕掛品在庫を計上するときは、 〔借方〕仕掛品оооо/〔貸方〕期末仕掛品棚卸高оооо この仕訳が出来るのは、製品別原価計算の仕組がある場合に限ります。製品別原価計算の仕組を持たない製造業においては、期末の仕掛品を計上する事ができません。なぜなら仕掛品の金額の評価は、原価計算によって行うものだからです。個別の材料、賃金、動力費を集計するものではありません。 >5.仕掛品を製品として完成 製品 / 仕掛品 10,000円 こういう仕訳もありません。(理屈としては解るのですが・・簿記の教科書にどのように書いてあるのでしょうか?) 期末に製品在庫を計上するときは、 〔借方〕製品◇◇◇◇/〔貸方〕期末製品棚卸高◇◇◇◇ >6.製品が12,000円で売る 売掛金 / 売上 12,000円 売上原価 / 製品 10,000円 この仕訳も変です。製品を12,000円で売ったときは、 〔借方〕売掛金12,000円/〔貸方〕売上高12,000円 これだけです。 ・・ということで、質問A)とB)に対する回答は保留します。
お礼
>4.上記合計額を仕掛品へ振替 仕掛品 / 材料 5,000円 仕掛品 / 賃金 4,000円 仕掛品 / 動力費 1,000円 >こういう仕訳はあり得ません。(理屈としては解るのですが・・簿記の教科書にどのように書いてあるのでしょうか?) このままの形で試験に出ます(笑) ついでにこれも >5.仕掛品を製品として完成 製品 / 仕掛品 10,000円 >6.製品が12,000円で売る 売掛金 / 売上 12,000円 売上原価 / 製品 10,000円 この形で試験に出ます(笑) 会計ソフトで仕訳していておかしいなと思っていました。 実際の現場での仕訳ではどうするのかという疑問が沸々と湧いてきました。 >仕掛品の金額の評価は、原価計算によって行うものだからです。個別の材料、賃金、動力費を集計するものではありません。 なんとなく解るのですが、個別の材料、賃金、動力費から製品1個当たりに掛かる金額を導き出すものかなと理解します。 ただ、日々の仕訳はどうしているのだろう?と素朴な疑問が湧いてきます。 今回の例は1個あたりのもので考えていましたので、舌足らずの書き方で申し訳ございません。 ただ、簿記の学習と現場の違いで愕然とするするときもあります。 商業簿記は割りと簡単に理解できますが、工業簿記の日々の入力(記帳)は戸惑うことが多いです。 回答ありがとうございました。
お礼
何度も回答ありがとうございました。 おかげさまで、頭の中がすっきり整理されました。 この回答の後、実際に決算してみましたが、奇麗に決算書が作成できました。 また、原価計算と商業簿記のなかの製造原価報告書をごっちゃにしていたのですが、原価計算は表計算またはデータベースなどで作成できることが良くわかりました。そして、原価計算と仕掛品や製品の勘定で仕訳することは違うこと(別物であること)が良く理解できました。 本当にありがとうございました。