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国宝に油絵（洋画）は指定されないのですか？
「国宝一覧」をながめていて、気がついたのですが。 油絵（洋画）が一点も国宝に指定されていません。 オークション等で高額な価格が付いているので価値は高いと思うのですが・・・・ 国宝指定に油絵が無いのには理由があるのでしょうか。
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国宝は需要文化財のなかから選定委員会が特に秀でたものを選んでいる だけですので、明確な基準があるわけでもありません。が、一覧を見た ところ日本の国を表すシンボル的な作品とそのシンボル的な作品の元 となった舶来の作品（主に中国）が国宝指定を受けている傾向がある ようですね。 ご質問の画家達の作品は作品的には優れていても日本のシンボル的な 優れた作品という評価のものではなく作者そのものが有名なその内の作品 であり、また国が管理している作品だけではなく個人の所有物である 場合も多いようです。 ダビンチなどの作品にいたってはロンドンの美術館とか戦争のとき ドサクサにどこか行った作品とかをのぞけばその国からほとんど移動 していないので日本には作品はありませんしイタリア国内のものは 日本で言う国宝みたいな扱いでこれからどこかに渡る可能性はほぼ ないでしょう。 ちなみにアレだけ海外で有名な浮世絵の原画や原版でさえ国宝では ありません。その点から考えて浮世絵から影響を受けたゴッホが 国宝の審査を通るようなことはいまのところまず考えられませんね。 それに何百年も日本に現存し続けてシンボル的な作品にならなくては いけませんし。 ピカソにいたっては制作年も若い上に美術史上で評価が分かれる 抽象画（私は抽象と思って見たことはほぼないですが）が正当に評価 なされるまでにはあと何百年もかかるのではないかと思います。 正当に評価されるころには日本で国宝として認定される資格があるかも しれませんが、はたしてその頃まで日本という国が続いているかどうか もわからないですけどね。
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重要文化財に選定されるいくつかある基準一つである各時代又は類型の 典型となるものが日本人作家の油絵にはない為ではないでしょうか。 何々派の油絵ってないでしょ？それに日本人の作家の作品では歴史的に 考えて重要な作品とするにはまだ制作年が若いわけですし。 一番古い油絵はイエズス会の宣教師が持ってきた宗教画が一番古いのですが それも重要文化財止まりですね。 国宝は重文のなかの特に極めて優秀で、かつ、文化史的意義の特に深い ものから選ばれるわけですから。選定は神経質です。 貨幣価値で選定されるわけではありません。
お礼
ありがとうございます。 日本にある海外作家の作品で貴重なもの、例えばエルグレコ、ダ・ヴィンチ、ゴッホ等は国宝にはなりませんか。
お礼
有り難うございました。 ご意見を参考に「国宝一覧」をながめますと、なるほどと思いました。 自分なりに納得できたように思います。 しばらく出張続きでお礼が遅れましてすいません。 重ねてお礼を申し上げます。