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神風特別攻撃隊はどうあつかわれているのか?
歴史にかんしてはまるで素人ですが、特攻は近現代史において学問的な通説としてどのような立場にあるのですか? 日本を守ろうとしたすいこうな犠牲、軍部暴走の被害者、etcいろいろなとらえ方があるような気がしますが、学問的な通説としてのあつかいはどうなのでしょう?
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歴史が科学となるための必要条件は、その出来事に関わった利害関係がある人達がこの世の中からいなくなることです。利害関係者がまだ生き残っているようでは、学問ではなくて政治の問題、すなわち力関係の問題になってしまいます。今の段階で、神風特別攻撃隊を学問の対象として扱うのは不可能です。ですから、この問題に関して学問的な通説などまだあり得ません。良く言われる目安は、少なくとも100年経たなければ歴史の学問の対象にならないとのことです。 このことに関しては、他の問題についても同じです。例えばナチのユダヤ人虐殺について、本当に殺されたユダヤ人の数は6百万人なのかなどと言うように、疑問を挟んだ論説を書いたり演説した者を犯罪とする法律が、現在、イスラエルのみならず、ドイツ、フランス、スイス、オーストリア、ポーランド等を含めたヨーロッパの10ヶ国に在ります。質問者さんもご存知のように、平和時のデモ隊の参加者の数でも、多くの場合、主催者側の発表の数は警察側の発表の数倍から十倍ぐらいですね。本当の数はこれらのどちらの発表でも判らないと言うことですね。学問の研究対象を法律で決めることが馬鹿げていることぐらいヨーロッパ人でも判っているはずです。なのにそんな法律をつくっていると言うことは、ナチのユダヤ人問題を学問の対象にしないでくれとの政治的意見が現在でも大勢を占めているからです。 このような問題をさも学問的に扱っていると言うような主張には、それがどちらの立場であっても、また一見どんなに筋が通っているように見えたとしても、安易に組しないように気を付けて接して下さい。
お礼
回答ありがとうございます。 歴史が科学となるための必要条件は、その出来事に関わった利害関係がある人達がこの世の中からいなくなることです。利害関係者がまだ生き残っているようでは、学問ではなくて政治の問題、すなわち力関係の問題になってしまいます。今の段階で、神風特別攻撃隊を学問の対象として扱うのは不可能です。ですから、この問題に関して学問的な通説などまだあり得ません。良く言われる目安は、少なくとも100年経たなければ歴史の学問の対象にならないとのことです。 には納得しました。まだまだ先のようですね。