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艦砲射撃は波の影響を受けないのでしょうか
艦船からの砲撃で波の揺れがある場合揺れにより角度が変わると思うのですがどのように調整していたのでしょうか。 現在では、ジャイロやコンピュータ制御で問題ないと思うのですが、日本海海戦や太平洋戦争ではどうしていたのでしょうか。
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基本的に、あらかじめ決めておいた甲板傾斜角と同じ甲板傾斜角になったタイミングで発砲 だったのだそうです。 学研の歴史群像・太平洋戦史シリーズ58に http://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/bookdisp.asp?code=1860469200 元防衛大学校教授 堤 明夫 という方の 昔の主砲射撃管制システムについての解説があるのですが その中に太平洋戦争当時のアメリカ戦艦における 甲板傾斜角0度の設定における自動発砲モードの例が解説されています。 このモードでは、傾斜計と引き金(スイッチ)の電路が直列繋ぎになり、 操作員が引き金を引いている。+傾斜計が所定の角度を示している。 の条件がそろったときに発砲されるのだそうです。 この自動発砲モードはアメリカ戦艦の話であって、日本の戦艦では人間系による統制であったようです。 >現在では、ジャイロやコンピュータ制御で問題ないと思うのですが ちなみに、ウィスコンシン (USS Wisconsin, BB-64) の砲制御の動画を見たことがありますが、あの巨大な砲が 実際に波に拠る動揺の中で動揺とは常に反対方向にゆったりと動き 砲身が一定の角度を保っていた様は結構すごいですね。
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- toro321
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#5です。 水に溶ける塗料が入っていて、海で着弾すると、色のついた水柱が上がるようにしてました。 同型艦が同時に撃つと、どの艦から撃ったのが遠いか近いか解りやすくするためです。 また、同じ艦でも砲で色分けしてどの砲が距離違いをしてるかを確かめるのにも使われました。
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回答ありがとうございます。 昔の海戦は結構カラフルだったようですね。
- toro321
- ベストアンサー率29% (1222/4138)
横揺れ(ローリング)だけじゃなく、縦揺れ(ピッチング)も大きな影響を受けます。 もっと大きいのが相手と相対速度で、自艦も50キロぐらいの速度、相手も同じ速度で動いているので、それに当てるのは至難の技となりますね。 どうしたかと言うと、第二次大戦の頃は、射撃装置を言うのがあって、電気と機械を使って、それらの諸源を入れて計算し、装置から各砲塔に伝え、砲塔側がその指針に従針を合わせると、合致して自動的に砲塔が動くような仕組みであったようです。 基本となる角度と方向は、射撃測定装置の望遠鏡で、それの向いた角度方向などが伝えられて、他の要素を加味して計算されたようです。 日露戦争のころは、各砲が自分で距離を測って撃ってましたが、黄海海戦で余りに当たらないことを知った東郷長官が、距離を司令塔で出して、砲で調整しないようにする手段を編み出し、それを日本海海戦で実践しました。当時は指揮装置も電話もありませんから、士官が距離を書いた紙を持って、砲に大声で伝えてました。 特に当時は、着弾に色づけしてなかったので、同時にたくさんの砲が撃つと、自分の弾がどこへ行ったのかわからないで、修正ができなかったようです。
お礼
回答ありがとうございます。 成程、縦揺れも重要な要素ですね。 考えてみれば、砲を撃つ際に生じる反動も揺れに影響を及ぼしそうですし。 着弾の色付けというのを初めて知りました。 これは着弾した時、色の付いた煙が生じるのでしょうか。
- komes
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私の記憶では日本海海戦では射撃演習に際、砲員以外の乗り組み員を上甲板にあげ号令一下、舷側の反対側へ移動を繰り返してに艦に動揺を起こし照準の変化を体験させていたということです。 方位盤射撃管制はあったかどうかはしりません。 当時は各砲座の視認に頼っていたとおもわれます。
お礼
回答ありがとうございます。 司馬遼太郎の『坂の上の雲』で日本海海戦前に艦砲射撃の訓練を繰り返したことが書かれていましたが、こうした状況に応じて対処出来る訓練がされていたのですね。
- jkpawapuro
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基本的に動揺の周期をみこして、水平になるタイミングで発射します。 よって艦の設計時には、この動揺周期を一定に保つ(早すぎるとまともに撃てない、遅すぎると発砲感覚が広がりすぎる)ことも計算に入れられます。艦砲になると1秒間に何発も撃つわけではないので、これでも有効だったのでしょう。 バルジ装着(戦艦の燃料タンク兼外部増装)のときに、これが狂わないように調整するのが、やっかいだったようです。 なお、機関砲のケースで動揺にあわせて修正する装置もないわけではありませんが、動揺も含めてレーダーで随時調整するシステムのほうが一般的で簡便です。
お礼
回答ありがとうございます。 バルジというのを始めて知りました。
- deadline
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>どのように調整していたのでしょうか。 艦砲射撃中の波の影響を調整する術など現在でもありません。 第二次世界大戦中の艦砲射撃の実戦での命中率は旧日本海軍でも5%以下です。(欧米海軍はもっと低い) 連装砲×5基(=10門)で10斉射(合計100発)撃って、4~5発命中すれば良い方で、だからこそ、航空機による攻撃の方が遥かに有効という『航空主兵』を唱える人たちが出てきたわけですし、艦対艦ミサイルという誘導兵器が現在は使用されているわけです。 ちなみに、旧日本海軍の場合、斉射時に同じ砲塔の隣の砲口から発射された砲弾の影響(空気の流れが変わる)によって砲弾の散布界が広がることを避けるために、『発砲遅延装置』という、同じ砲塔から発射される砲弾の発射に、コンマ数秒というわずかな時間差を作る装置が開発され使用されていて、欧米各国の海軍に比べると、散布界が狭く、その分命中率が高かったと言われていますが、それでも命中率は5%程度です。 また、対地砲撃の場合には、そもそもそれほど高い命中率など要求されていませんでした。
お礼
回答ありがとうございます。 あの当時では、命中率5パーセントでもたいしたものですね。 ミサイルの命中精度からすればやはり大砲を積んだ巨艦は無くなるわけですね。
お礼
回答ありがとうございます。 アメリカの技術力というのはやはりすごいものですね。 ウィスコンシン の砲制御の動画というのを一度みてみたいものです。