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太平洋戦争中の艦船の動き出しについて
太平洋戦争中を題材としたような映画や漫画、小説を読んでいると、「停止した艦船は中々動けない」ことを彷彿とさせるようなシーンがよく出てきます。 (例えば、太平洋戦争中の天候を待って、海のど真ん中で停止する指示を出した司令官に、「え?止まっちゃうの?」と参謀が驚いたり、現代から来た護衛艦を攻撃しようとした米軍機が、その動き出しの速さに驚いたり) 当時の艦船というのは、止まった状態から動き出すのに時間が掛かったものなのでしょうか?逆に現在ではそんなことは無いのですか? 以上、よろしくお願い致します。
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No.1の方の回答で、基本的に正しいと思いますが、私の記憶と違うところもありますので、回答してみます。私のほうが正しいと主張するつもりではありません。 戦前の船舶用エンジンは、石炭または石油燃料のボイラーで、往復動蒸気エンジンかタービンエンジンを動かすものがほとんどで、比較的小型の軍艦では、ディーゼルエンジンもかなりありました。 軍艦では、昭和の初めのころに、石炭燃料から石油燃料にすべて切り替えられたと記憶しています。 で、起動時間ですが、ボイラーが冷え切った状態から燃焼を始めると、出港できるまで、重巡や戦艦などでは一日近くかかったと記憶しています。 これは、ボイラーが冷たい状態で、急激な燃焼をすると、熱による歪みのためにボイラーが変形し、損傷することがあるからです。ボイラーの損傷の修復は、非常に日時がかかります。(陸上用ボイラーでは、少し大型の物は数日かけて徐々に温度を上げます。) ディーゼルエンジンは、起動時間が短いのですが、それでも、一時間ぐらいアイドリングしていたようです。 緊急出港でない場合は、出港予定時間の数時間前からアイドリングしていたようです。 駆逐艦などは、ボイラー搭載のものとディーゼルエンジン搭載のものがありましたが、ボイラー搭載のものは、比較的小型のボイラーですが、一時間で出港などと言うわけにはいかなかったと思います。 一旦温度が上がり、航行できるようになると、洋上停泊中でも、蒸気圧をぎりぎりに上げておけば、ともかくすぐに動くことはでき、十分から十五分で通常航行できるようになったようです。(大型艦は、もっと時間がかかったかもしれません。) 現在の海自の護衛艦はガスタービンエンジンを搭載しているようですが、このガスタービンでも、起動には数十分の時間がかかるようです。 護衛艦もエンジンを停止しなければ、停泊中でもかなり早く動き出せるようです。 船舶は、一旦出港すれば、目的地に入港するまで、ずっと航行しているのが常態ですので、このようなエンジンでもあまり支障がなかったのです。
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- eroero4649
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エンジンを完全停止した状態からエンジンスタートさせて動き出せるようになるまで、第二次大戦の戦闘艦でだいたい半日がかりくらいだったそうです。そのくらい暖気運転しないと動かせる段階までいかないんですね。何かのハリウッド映画でスイッチ入れてすぐに戦艦が動き出した描写があったとか・笑。 現代の戦闘艦はジェットエンジン(ガスタービンエンジン)ですから、数時間程度で済むそうです。 ただおそらくは質問者さんが知りたいのは「戦艦て20ノットになるまでに何分くらい時間がかかるの?」ってことだと思います。 これはね、知りようがないです。だってさ、軍事機密ですからね。乗ってた人たちは当然知っているでしょうが、外に漏れることはないです。 また船は戦艦だろうが民間船だろうがブレーキはついていないので止まるのは大変です。スクリューを逆回転させることでブレーキとすることができますが、効くまでに時間がかかるのでブレーキというほどではありません。また図体が大きな船は舵を切っても方向が変わるまでには時間がかかります。 ですから船乗りの友人から聞いたのですが、大型船となると衝突するのが10分くらい前から「あーこれはぶつかる。あー無理。あー避けられない」ってわかることもあるそうです。
お礼
遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。
お礼
遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。 今でも結構かかるのですね。