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大学でドイツ文学(またはその他の外国語文学)を専攻していた方へ質問。
実は教育のカテゴリーのNo.6410で質問をしていたものです。 大学進学にあたって、何校かに合格したので進路に迷っています。今一番心が動いている大学は文学部のドイツ文学科(学習院)なのですが、ドイツ文学科、となると毎日毎日ドイツ語の文献漬けになるのでしょうか。たとえば法学部や経済学部のように色々な授業がないのかな、と思うと楽しいのかな、と思い、不安です。今まではドイツ文学というとヘルマン・ヘッセの本を何冊か読んだことがあるくらいで特に興味がなかったため、仮に入学してもちゃんとやっていけるか不安です。ただそれでも気持ちが動いているのは英語などを勉強するのは中学生から好きで、一時は外大を受験しようかと考えていたからです。 もし現在外国語の文学を(できればドイツが良いですが)学科として大学で専攻されている方がいらっしゃいましたら授業の様子などについて教えてください。ずうずうしくすみません、よろしくお願いしますm(_ _)m
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合格おめでとうございます。 独文科出身で、現在夫(日本人)の仕事の都合でドイツに住んでいる主婦です。 独文科の講義についてですが、大学と先生によってかなり違いますので、これから書くことは一例にすぎないことをご承知ください。残念ながら私は学習院ではありません。 独文学演習:独語の小説、論文を訳読し、内容を検討する。 独語学演習:独語の文法についての理論を学ぶ、というものだと思っていたのですが、私のうけた授業は、中高ドイツ語でかかれた文学作品を読む、というものでした。 独文学概論:文学解釈技法の講義でした。 独語学概論:ドイツ語の歴史を習いました。 独文学史:フランク王国からはじまり、20世紀までくるのに3年かかりました。 独語は、大学からはじめるのが普通なので、文章を読めるだけの独語力をつける授業が多くなると思います。英文科ですと、ある程度できあがっているので、英語の小説を読むのに、英語の参考文献をどっさり渡されて、黒板を背にして発表し、質問の矢面にたたされる、という形態が多いんですけど。また、文学演習で1回に10ページは当たり前ですすんでしまう講義もあれば、どんなに頑張っても1ページすすむかすすまないか、という講義もあります。先生それぞれです。 また、自分の専攻以外の学科の講義も聴講できるのが普通です。卒業単位にできる数に限りはありますが。私の場合、シェイクスピア演習。英語学論文の検討。演劇史。ドイツフェミニズム史。ケルト文化論。法華経の輪読。 ところで、私は独文学をほとんど読まぬまま独文科に入学時しました。飲み会で先生に「君はどんな小説を好んで読むのかね」ときかれてうろたえました。さすがに「マンガです」とはいえません。そういえば「ドイツ人と国際結婚したいから独文科にした」というツワモノもいました。私は、大学に入ってから読み始めて、好きな作家をみつけられましたから、不安になる必要はないと思います。ただ、好きな学問ができるのはよいのですが、4年後に一般企業に就職することを考える際には、独文科というのは難しいかもしれません。企業は実学系統を学んできた学生を好みますから。ただ、自分の好きなことに熱中し、力をつけている人はそれなりに評価してもらえると思います。でも変人といわれるくらいでないと、そこまではいきつけません。(ついでながら英語はかなりのレベルにしておいたほうがよいでしょう)そして、独文科に入学して、独語が少しわかるようになったら、ぜひ、ドイツへ行ってください。若いうちに体験する外国は特別なものですから。それでは、楽しい大学生活を!!
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私もドイツ文科出身ですが、私の大学(学習院ではありませんでしたが)では勿論専攻のドイツ文学が中心になりますが、その他に選択必修科目、選択科目があり、他学科、学部の学生と入り混じって授業を受けることができました。学習院の文学部独文科の授業一覧を丁寧に読まれたほうがよいでしょう。文学部全体の共通選択科目や他の学部の科目でも選択できるかもしれませんね。学習院のHPページを検索されるのもひとつの方法です。ドイツ文学科を卒業したからといって、ほとんどの人が特にドイツに関係する仕事に就ける訳がありませんし、むしろ現在はドイツ語軽視が世間の風潮になっているような感じがします(間違った?傾向と思いますが)。 一番重要なのは、なぜ貴方が独文科を受験されたかです。私は、仕事で使っていた外国語は英語でした。 文学部に限らず、法学部、経済学部出身にでも 実際の仕事では全く関係ないと思いますよ。あまり気にしないほうがよいと思います。暢気な言い方かも知れませんが、定年になった今考えると、ドイツ語をやって、楽しみの幅が広がり、現在をドイツ語を使って (英語だけでは得られない)いろいろと見聞を広げて おりますよ。
お礼
ありがとうございます。他の学部でもあまり仕事には関係ないんですか・・・。ちょっと安心しました。私はメール交換をしているドイツ人の友達がいたのでドイツの勉強も楽しそうだな、と思って受験を決めました。こんな動機でも良いのか心配ですが・・・(^^:)
あくまでも私見です。 法学部では、いろいろな講義プラス法学関係、 経済学部では、いろいろな講義プラス経済学関係、 を学ぶのだと思います。 独文科なら、いろいろな講義プラスドイツ語・ドイツ文学関係、 でしょう。 「法学」「経済学」「ドイツ語」などの専門分野は、どれも初めのうちはみんな「日本語とは思えないような専門用語」に悩まされると思います。ドイツ語なら暗記しなければならないが、法学は理解すればよい、などというものではないと思います。すべて、理解と暗記の両方が必要だと思います。 英語がお好きだったのなら、ドイツ語はたまらないほど楽しくなる可能性があります。英語の謎が次々に解けてゆくからです。 しかし、一般に、独文科の学生が不安なのは、将来性です。将来、ドイツ語を使う職業に就く人はほとんどいませんから、それよりも法律とか経済学とかを学んでいた方が仕事に有利ではないかと考えるわけです。 独文科に入学しても、文学中心、言語研究中心、実践会話中心、など重点の置き方は人さまざまです。 役に立たないアドバイスになってしまいました。 で、もしドイツ文学・語学を専攻するなら、学習院は十分よい大学だと私は思います。
お礼
ありがとうございます。参考になりました。他の勉強もちゃんとできるんですね。安心しました。
学習院関係者ではなく、外国語学科でもありませんが、回答します。 学習院のドイツ文学科は、文学だけではなく、言語学やドイツ社会についての勉強など、幅広い内容のようです。インターネットで公開している、大学の授業科目をご覧になって、自分の興味のある分野がないかどうか確認されてはいかがでしょう。 http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/germ/subject/index2.html あと、一般的に、大学では専門だけを勉強するわけではありません。ドイツ文学科に進学すれば、ドイツ文学関連の必要単位は決まっていると思いますが、それさえ満たすことができれば、専門以外の科目も自由に履修することができるようにしている大学が一般的だと思います。他学科の科目も、試験やレポートが合格したら、卒業の単位に換算することができるようになっています。私の場合ですが、専門以外の単位の方が、専門の単位よりも多いですよ。もちろん、専門の単位ばかりだという人も中にはいるかもしれません。 学習院の文学部も、同じような制度になっているのではないでしょうか。一度、卒業単位について確認してみたらよいですよ。 http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/top/bungaku.html >また、ひろく一般的な教養を身につけるために、自分の専攻する学科の専門以外の科目を、自由に履修することがすすめられています。 ↑大学の文学部のページでは、一応このように書かれていますね。 でも、他の科目が履修可能とは言っても、卒論は、専門に関係するものになると思います。卒論の最低何ヶ月かは、自分の専門に向き合わないといけないので、本当に関心がなければ、苦労するかもしれません。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。単位について一度確認してみます。
お礼
とても詳しく解答してくださってありがとうございます!大変参考になりました。やはりがんばって勉強しないと大変そうですね。でも語学を身につけていくというのは楽しいと思うので前向きに考えていきたいと思います。