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「おんぶにだっこ」の意味は?

表題の言葉の意味を辞書で引くと、「すべて他人に頼り切りになること。」となっています。私も同様の意味でこの言葉を使っていました。 ところがつい最近、歓送会で他の者がこの言葉を使って、送られる人に大変お世話になったという意味合いの挨拶をしている時に、年配の方が私の耳元でこっそり、「本来、『おんぶ』にはお世話になったという意味があるけど、『だっこ』の方は逆にお世話をしてあげたという意味だから、本当はこんな使い方をしちゃいけないんだよな。」と言われました。 言葉は生き物ですから、時代と共に、その言葉の意味合いが徐々に変化していくということはあり得ますが、果たして本当に、表題の言葉を、お世話になったりお世話してあげたりと、「持ちつ持たれつ」といった関係を表す意味合いで使用していた時代があったのでしょうか。

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  • Parismadam
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回答No.5

はじめまして。 ご質問1: <「すべて他人に頼り切りになること。」~私も同様の意味でこの言葉を使っていました。> その解釈で結構です。 ご質問2: <「本来、『おんぶ』にはお世話になったという意味があるけど、『だっこ』の方は逆にお世話をしてあげたという意味だから> そんな意味にはなりません。 1.「おんぶ」と「だっこ」は共に、「相手に負担(世話)をかけること」という同義語で使われています。 2.ここで使われている「に」は「ある物に添えて述べる」のに使われる格助詞です。つまり、「おんぶ」に「だっこ」が添加・追加されているのです。 3.「お世話になったりお世話したり」とは、「おんぶしたり、おんぶされたり」または「だっこしたり、だっこされたり」と同じことです。 4.つまり、「能動」と「受動」の動作に言及することになります。 5.もしそうであれば、添加の格助詞「に」の前後には「能動」「受動」がわかるような並列関係にならなくてはなりません。 例: 「おんぶする側にされる側」 「だっこする方にされる方」 6.ご質問文では「おんぶ」「だっこ」という同義語が並列しているだけで、「能動」「受動」の関係は明白ではありません。 7.従って、この表現は単に「同じ動作の添加」を述べたもので、 「人に頼る」+「人に頼る」=「何から何まで人に頼る」 「世話になる」+「世話になる」=「随分世話になる」 と、同じ動作を反復させることで、強調表現になっているのです。 ご質問3: <「持ちつ持たれつ」といった関係を表す意味合いで使用していた時代があったのでしょうか。> ないと思います。 理由は上記の通りです。 その意味にするなら、上記で例を挙げたように 「おんぶしたり、だっこされたり」 「おんぶする方にされる方」 などのように「能動」VS「受動」の対比が必須となります。 以上ご参考までに。

hanaccho
質問者

お礼

ありがとうございました。 「能動」と「受動」の対比にして考えるとよく分かりますね。 それに言及しない表現である限りは、Parismadamさんのご指摘通り、「同じ動作の添加」と考えるのが穏当ですよね。 だいたいこういう表現(言い回し)には、強調表現が多いような気がしますし、単純明快な意味合いが必須のような気がします。 取りようによっては意味合いが全然違ってくるというような言葉がもし依然としてあるとするなら、そんな言葉は自然淘汰されて、いずれは消えていく運命にあるとも言えますよね。 これで疑問点は完全に解消されました。 繰り返しになりますが、再度改めて、懇切丁寧なご回答本当にありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.4

1.「抱(だ)けばおんぶ」 抱いてやれば次には背負ってくれとせがむ。恩に甘えてますますつけあがって要求することのたとえ。(小学館「ことわざ大辞典」) また「毛吹草」の俚諺でも「おふ子よりいだく子、せなかにはらをかへぬ」とあります。背に腹はかえられないように、おぶった子より抱いた子を先あやすものだと。 2.負(おんぶ) (1)連れに費用を負担させて飲食・遊興等をなすこと。文政5年大山道中栗毛後俊足「久しいもんだ、またおれにおんぶか」(講談社学術文庫「江戸語の辞典」) (2)他人にたよること。特に他人に金銭や品物を負担させること。「何から何までおんぶしてすみません」「まるでおんぶにだっこだ」(小学館「国語大辞典」) 3.「手取り足取り」 「手取り足取り教えてやる」心を込めて念入りにするさま。(角川書店「類語国語辞典」) 一般には抱っこにおんぶの順になるのでしょうが、いわゆる飲食や金銭など「ゴチになる」場合では、少なくとも江戸末期の庶民あたりではそれ専用に負担=「おんぶ」という言葉が使われていたのでしょう。その「おんぶ」が更に度が過ぎる時は「それじゃまるでおんぶどころかだっこまでの、とことんの甘えようじゃないか」といった「付け足し」も生まれたもので、本来のだっこにおんぶとは別の意味での、経済的負担面重視で「おんぶにだっこ」が生まれたのではないでしょうか。 そういう意味から考えると、職場の同僚や気心の知れた先輩にではなく、大変お世話になった大先輩に向かって使う言葉としてはやや違和を覚えます。ここはやはり「手取り足取り」で基本から懇切に教えてもらったといった表現の方が穏当な感じです。 ただ、「『だっこ』の方は逆にお世話をしてあげたという意味」というのはあたらないでしょう。

hanaccho
質問者

お礼

ありがとうございます。 正に、kine-oreさんのご指摘通り、大先輩に対して後輩がこの言葉を使っていたのです。年配の方もここに違和感を覚えたのかもしれませんね。 私の職場は、若年者から年配者までがひとつのチームになって、全く同じ仕事をこなす特殊性から、時々こういう状況が発生します。 チーム間人事異動もちょくちょくあるのですが、ついこの間も、大先輩が異動の前に、私のチームの全員に一人ずつ、「宜しく!」と挨拶に回っている時、後輩がその大先輩に対して、「期待しています!」と答えていました。 そう言いたい気持ちは分かるのですが、そこはさらりと「こちらこそ宜しくお願いします。」位でいいだろう、そこを「期待してる。」とは、ちょっと大先輩に対して失礼じゃないのかと思ったことがあります。 話が横道に逸れましたが、「おんぶにだっこ」の言葉の使い方がよく分かりました。 詳しいご回答ありがとうございました。

  • dxdydzdw
  • ベストアンサー率43% (85/197)
回答No.3

資料をちゃんと調べてみました。 「おんぶにだっこ」という言葉そのものは、江戸時代の滑稽本に初出例がありますが、その当時からずっと「何でも(親などの特定の人に)頼り切る」という意味でした。 その年配の方の言われるような、「おんぶされたり、だっこしたりのもちつもたれつ」という意味に使った用例は発見できませんし、そのように説明した辞書もないようです。このような場合、人それぞれの[取り方で意味が変わる」というのではなく、「それは単なる誤用である」というのが普通でしょう。 Ans1の方が正しいと思います。

hanaccho
質問者

お礼

資料を調べて頂き、大変ありがとうございます。 私も「おんぶされたり、だっこしたりの、もちつもたれつ」といった意味の用例は、未だに発見できていません。 私も中年の域はもうとっくに過ぎ、齢を重ねていますが、こんな意味で使うというのは初耳ですので、私も誤用だと思います。 そもそも周りがまずそんな意味の取り方をしないのですから、これまでずっとその年配の方はそんな意味でこの言葉を使ってきたのか、または、使ってきて何の支障もなかったのか、ちょっと疑わしいものです。ただ単に蘊蓄を披露したかったのかなとさえ思えてきます。 ご回答お寄せ頂きありがとうございました。

noname#152554
noname#152554
回答No.2

現在は、質問者さんの質問文にもあるように、 「全てを、他人に頼り切る」 と言う意味が一般的です。 しかし、 「おんぶされたり、だっこしたり」とか 「おんぶしたり、だっこされたり」と言う取り方で、 「持ちつ、持たれつ」の意味も有るようですね。 http://q.hatena.ne.jp/1121488425

参考URL:
http://zokugo-dict.com/05o/onbunidakko.htm
hanaccho
質問者

お礼

ありがとうございます。 こういうご回答は随分と参考になります。 まだもうちょっと調べてみる必要がありそうですね。

hanaccho
質問者

補足

戴きました参考URLを見ても、「持ちつ持たれつ」の意味合いを見つけることができなかったのですが、要は、言われた方の取り方次第で意味合いも変わることがあるということでしょうか?

  • ecoshopQ
  • ベストアンサー率10% (18/172)
回答No.1

その「ちがうんだよな」という人の説明は違うでしょ。 おんぶもだっこもおなじ意味合いで重ねているわけで、 片方はこうこう、他方はそれそれという言葉ではないで す。「だっこ」が世話をするのはたとえば母親の側からの 視点であって、子供の甘えからすれば、「だっこ」は 全身を相手にゆだねていろいろと面倒を見てもらうという 意味になります。この後者がこの言葉で使われている わけです。

hanaccho
質問者

お礼

ありがとうございます。 やっぱりそうですよね。 その年配の人は、いつも本来の言葉の意味にこだわりのある意見を言う方だったので、何か根拠でもあるのかなと思ってました。 今年定年退職されていて、もう確かめようがないのですが、どうもがせネタだったようですね。 同じ意味合いを重ねて言う言い方は世の中にはたくさんありますからね。この言葉を「持ちつ持たれつ」の意味で使っている人が一人もいなければ安心です。

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