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社会批判性の高い、欧州の一人称小説を幾つか教えて

社会批判性の高い、欧州の一人称小説を幾つか教えてください。 一つも思いつかないのです。よろしくお願いします。

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回答No.3

帰りの電車の中で思いだしました。 アントニー・バージェス『時計仕掛けのオレンジ』:映画の方が有名ですが、原作は暴力賛美ではなく、おっそろしくまっとうな全体主義批判です。 ジョージ・オーウェル『象を撃つ』:短編小説ですが、帝国主義と植民地の一筋縄ではいかない微妙な関係。 エリ・ヴィーゼル『夜』『夜明け』『昼』の三部作。 アレクサンドル・プーシキン『大尉の娘』:「プガーチョフの反乱」に材を取った歴史小説。 ミラン・クンデラ『笑いと忘却の書』:クンデラのなかではめずらしい一人称小説だったと思います。 サマセット・モーム『月と六ペンス』『かみそりの刃』:モームの場合、社会批判といっても剥き出しにはしてませんから、ちがう、と思う人は思うかもしれない。ただわたしは社会批判・文明批判の作品だと思うのだけれど。 グレアム・グリーン『おとなしいアメリカ人』:舞台はインドシナ戦争。 トルストイもありました。『クロイツェル・ソナタ』 こうやってみると連想の筋道がたどれてしまう(笑)。 アゴタ・クリストフの『悪童日記』以下の三部作は「ぼくら」という一人称複数ですから、ダメかな。 うーん、まだまだあると思うんだけど、いざとなると思い出せないものですね。

elegantia
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回答No.2

> 社会批判性の高い というくくりが難しいように思いました。 どこまで入れていいのか、迷います。 結構微妙なのもありますが、時代不同、とりあえず思いつくままに。 最初に思いだしたのが、ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』入れ子構造、無名の一人称の語り手、マーロウの語りをはさむかたちになっています。『ロード・ジム』も同じ。 チャールズ・ディケンズ『荒涼館』全編通してひとりの語り手が語るものではありませんが、複数による一人称小説と言えるでしょう。圧倒的にエスタの章が印象的なんですが。 『大いなる遺産』の方は社会批判とまでは言えないか…。 イーヴリン・ウォー『ブライヅヘッドふたたび』 シャーロット・ブロンテ『ヴィレット』『ジェイン・エア』(社会批判とまで言ってしまえるかどうか微妙に留保をつけたい気もしますが) カズオ・イシグロ『日の名残り』(うーん、これは社会批判には入らないかも)。 ロシアに行きましょう。 フョードル・ドストエフスキー『地下生活者の手記』『悪霊』『死の家の記憶』(「社会批判」の定義によるかもしれませんが) フランスではなんといってもカミュです。『転落』『異邦人』 ルイ=フェルディナン・セリーヌ『夜の果てへの旅』 ドイツからはギュンター・グラス『ブリキの太鼓』 トーマス・マンは微妙かなあ。 とりあえずぱっと思いだせるのはこのくらいです。まだまだありそうですが。

elegantia
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  • hunaskin
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回答No.1

「ガリバー旅行記」 子供向けに編纂されたもの以外を読んでみてください。 奇妙な国々での冒険譚を装った社会批判(当時のイギリスの)の書です。 後半のラピュータやフウイヌム国の旅行記の部分に特に顕著でわかりやすいと思います。

elegantia
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