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一人称小説の分類
こんにちは。 卒論を書くにあたり、扱う作品群を特徴ごとに分類しているのですが、一人称小説の細かい分類をどのようにすればいいかと悩んでいます。 例えば「回想形式」「独白体」「告白体」「書簡形式」「日記形式」などといったように分類したいのですが、普通の一人称(地の文が三人称ではなく一人称というだけ)をどう言えばいいかや、「独白体」と「告白体」の違い、他にも分類方法はあるか、などと悩んでいます。 こういった、一人称小説の分類に関する書籍やホームページがあれば教えていただけるとうれしいです。 正直、ちゃんとした分類方法や区別があるのかないのかも分かっていません。独自に分類していいなら、自分の方針で分類するのですが……。 曖昧で分かりにくい質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
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一人称小説というのは、語り手が一人称の小説です。主人公、またはその周辺の人が物語を語るという形式。 日記や手紙は一人称小説ではありません。日記体小説、書簡体小説とでもいうのでしょうか。日記や手紙は語りではないからです。 また、ある人物の一人称の中に別の人物の一人称の語りが入った二重構造のものもあります。 三人称の語りの中に、誰かの回想や告白として一人称の語りが入るものもあります。 あなたの質問にある分類法はあなた独自のものですが、独自のもので展開してもまったくかまわないと思います。 語りや人称については、特に決まった分類はありません。作品ごとに定義していくしかないでしょう。そして、同じ定義にあてはまる作品のグループを作るというふうに、作品から出発して定義を作っていくべきで、定義から始めるのはおかしいと思います。 また、語りは作家によって独自の語りを持っているので、その作家の独自性を解明するのが文学研究だと思います。
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- snowize
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小説をお書きになったことがないようなので……。 正直言って「ある作家の作品に限定して」という前提がなければ分類は非常に困難だと思います。分類法も自分で考えるしかないでしょう。 一人称小説の分類以前に、三人称なのか一人称なのか意見が分かれるようなこともありますし、作中でシフトするようなことも珍しくありません。最近の小説には特にそのような傾向が強い気がしますので、少し古い小説を当たった方がいいかもしれませんね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 それと、すみません。説明不足でした。 対象となる作家は決まっているのですが、それを書くと「定義」ではなく個々人の「感覚」による分類回答となると思ったので、あえて伏せていました。対象は太宰治です。 作中で視点や人称がシフトする場合も、「シフトする」という分類にするつもりです。あくまで特定作品の作品論で、その作品の構造の特徴を他作品と比較するという意味合いで「作品の構造の分類」作業をしています。 一応私も小説は書いていますので、一人称小説内で明確な分類ができるとは思っていません(重複する要素も多々あるでしょうし)。ただ、論文等では当たり前のように「独白体」「告白体」等の言葉が使われており、それに対する明確な定義があるのかと疑問に思いました。 もし文学研究等の中で一人称小説の分類定義があるなら、それを踏まえたいと思っています。明確な定義はなく、研究者がそれぞれ独自に分類しているなら、私も自分の定義を決めて分類をするつもりです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 明確な定義はないんですね。「告白体」とか「独白体」という言葉が存在するので、文学研究においてはそれなりに基準があるのかと混乱してしまいました(基準があってもその基準に当てはめて分類していくのは私自身ですが)。 定義がないのなら安心しました。このまま自分の分類法で分類していきます。