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複素積分の初歩的な質問

以下のような問題についてなのですが。。。 問 複素平面z上の単連結領域 -1<Imz<1 で、次の z=-1 から 1 までの 定積分を求めよ。 ∫[-1,1]1/(z-i)dz (被積分関数が 1/(z-i),積分範囲が[-1,1]) 僕は実数関数のノリで [log|z-i|]を原始関数としてやり答えが0になってしまったのですが 解答を見ると以下のようにやっています。 積分経路を z-i = √2*exp(iθ) (-3pi/4 <= θ <= -pi/4) としてあとは普通に積分。(答えは(pi*i)/2) つまり -1<Imz<1,-1<=Rez<=1 の範囲で被積分関数は 正則だからコーシーの積分定理より経路を変えても積分値は同じ、 -1から1へまっすぐ積分するのではなく扇形の弧を描くように 積分するということです(と思います)。 で、模範解答のやり方はそれはそれでよく納得できたのですが 僕が最初にやったやり方はなにが不味いのでしょうか。 そもそも原始関数がlog|z-i|がおかしいのでしょうか? この公式(∫f(x)'/f(x) dx = log|f(x)|)は複素数の範囲だと 成り立たない公式なのでしょうか? 複素関数の積分で被積分関数が特異点を持つときは exp(iθ)を絡ませるのが常套手段なのでしょうか? よろしくお願いいたします!

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  • kup3kup3
  • ベストアンサー率68% (33/48)
回答No.3

こんにちは。詳しいことは忘れてしまったので「複素関数論に詳しい人に聞いてください。 参考意見ですけれど.... まず 結論をいうと (1)「いい加減に考えれば」 f(z)が正則ならば ∫f'(z)/f(z)を ∫f'(z)/f(z)dz=log(f(z)+C とできるかな?と思います。 絶対値を付けるのでいけない。 だからいい加減にやれば ∫1/(z-i)dz=log(z-i)(+C)  ∫[-1→1]1/(z-i)dz=[log(z-i)][-1→1]=log(1-i)-log(-1-i) =log{√2e^(-iπ/4)}-log{√2e^(-i3π/4)} =log√2+log{e^(-iπ/4)}-log√2-log{e^(-i3π/4)} =log{e^(-iπ/4)}-log{e^(-i3π/4)}=-iπ/4-(i3π/4) =πi/2となる。 しかし、そもそも複素平面での積分は「実数での微積分の『線積分』みたいなもので積分する経路を必要とする」 複素平面で「実数のときの不定積分という考えはない?」と思う。 (2) 複素平面での logzはどのようなものかということか? 例えば、z=x+iy x,yはそれぞれzの実部と虚部とします。複素数zに対して|z|を考えると、 |z|=√(x^2+y^2)となる。 z≠0のtき、|z|>0で|z|は正の実数です。だからlog|z|は log|z|=log√(x^2+y^2)の 普通の実数での対数関数と考えるのか?です。このとき、log|z|は正則関数ではありません。 なぜなら 正則関数ならば、Caucy-Riemannの関係が成り立たねばならないが log|z|=log√(x^2+y^2)はその実部が Re(log|z|)=log√(x^2+y^2)、 その虚部Im(log|z|)=0。 d/dxで[偏微分の記号の代用]として ゆえにd{log√(x^2+y^2)}/dx=x/√(x^2+y^2)=x/|z| 一方d/dx(0)=d/dy(0)=0だから、成立しない。 そして実は d/dz(log|z|)を記号的にやると  d/dz(log|z|)=z^(-)/(2|z|)となります。ここにz^(-)はzの共役複素数です。 複素数平面では、一般にf(z)が正則でもlog|f(z)|は正則ではありません。 ◎しかし  複素平面では、logzは多価関数ですが、定義域をうまくとれば、 一価正則関数になり、d/dz(logz)=1/zとなります。よってf(z)が正則関数ならば、多価関数 logf(z)も正則となり、 d/dz(logf(z))=1/f(z)×d/dz(f(z)となります。 (3) この場合、質問の内容に -1<Imz<1とあります。Im(-i)=-1です。z=-1から1までのx軸の沿って 積分するとき原点 z=0を通ります。z-0のときz-i=-iだから Im(z-i)=-1となり、 条件-1<Imz<1に反するので、z=-1から1までのx軸の経路は考えてはいけないということです。 (4) logzを一価の正則関数とするには、定義域C-{0}を拡張していわゆるRiemann面 (リーマン面)にすればよいのです。 (5) 質問者の本の解答の様に円の一部をとればその積分経路は、-1<Imz<1の中にあります。 ( iが中心で半径√2の円上で偏角を -3π/4から-π/4ととったのですから) 以上です。

R-gray
質問者

お礼

くわしい説明ありがとうございます! リーマン面、、、一度聞いたことがあってなんだろうと思ったことがあるのですが 結局わからずじまいのものです。もっと勉強します。ありがとうございました。

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その他の回答 (5)

  • arrysthmia
  • ベストアンサー率38% (442/1154)
回答No.6

> この公式(∫f(x)'/f(x) dx = log|f(x)|)は複素数の範囲だと > 成り立たない公式なのでしょうか? 成り立ちません。 細かい計算はともかく、 他の関数の原始関数となるものは、微分可能でなくてはなりません。 微分可能な複素関数 f(x) に対して、log|f(x)| は微分不能です。 複素絶対値 |z| が、z で微分可能かどうか 考えてみましょう。 また、実数の範囲でも、∫f(x)'/f(x) dx = log|f(x)| という公式が あるとは思わないほうがよいです。 f(x)>0 の範囲での解 ∫f(x)'/f(x) dx = log f(x) +(積分定数) と f(x)<0 の範囲での解 ∫f(x)'/f(x) dx = log -f(x) +(積分定数) は、 f(x)=0 となる x 上で、決して接続できません。 log|f(x)| と、絶対値記号でまとめてしまうことは、 意味が無いばかりか、いろいろ勘違いのもとになります。

R-gray
質問者

お礼

なるほど、、、認識を改めることにします。 ありがとうございました!

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  • kup3kup3
  • ベストアンサー率68% (33/48)
回答No.5

こんばんは。 #3です。 また、計算が違ってたようで、すみません。一応訂正させて いただきます。 ANo.3の >正則関数ならば、Caucy-Riemannの関係が成り立たねばならないが log|z|=log√(x^2+y^2)はその実部が Re(log|z|)=log√(x^2+y^2)、 その虚部Im(log|z|)=0。 d/dxで[偏微分の記号の代用]として >ゆえにd{log√(x^2+y^2)}/dx=x/√(x^2+y^2)=x/|z| の最後のところ、x/|z|ではなく、x/(|z|)^2とせねばいけませんでした。 ◎ ゆえにd{log√(x^2+y^2)}/dx=1/√(x^2+y^2)×x/√(x^2+y^2)   =x/(|z|)^2 です。 となります。 それと、もう1箇所 >そして実は d/dz(log|z|)を記号的にやると  d/dz(log|z|)=z^(-)/(2|z|)となります。ここにz^(-)はzの共役複素数です。 これを次の様に訂正します。 ◎「そして実は d/dz(log|z|)を記号的にやると  d/dz(log|z|)=z^(-)/(2|z|^2)となります。ここにz^(-)はzの共役複素数です。ここに、 d/dzはx,yの関数を記号的にzとz^(-)の関数と考えたときの zによる『偏微分の記号の代用』としています。」 なんどもすみませんでした。

R-gray
質問者

お礼

いえ、丁寧にありがとうございます! 大変助かりました!

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  • kup3kup3
  • ベストアンサー率68% (33/48)
回答No.4

#3です ANo.3に間違いがありました。 >>(3) この場合、質問の内容に -1<Imz<1とあります。Im(-i)=-1です。z=-1から1までのx軸の沿って 積分するとき原点 z=0を通ります。z-0のときz-i=-iだから Im(z-i)=-1となり、 条件-1<Imz<1に反するので、z=-1から1までのx軸の経路は考えてはいけないということです。 いじょうは勘違いです。とりあえず撤回します。削除してください。 すみませんでした。

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  • info22
  • ベストアンサー率55% (2225/4034)
回答No.2

> 僕は実数関数のノリで > [log|z-i|]を原始関数としてやり答えが0になってしまったのですが > 僕が最初にやったやり方はなにが不味いのでしょうか。 > そもそも原始関数がlog|z-i|がおかしいのでしょうか? 間違っています。 実数の範囲では ∫[-1,1] 1/(x-2)dx=[log|x-2|][-1↑1]=log|1-2|-log|-1-2|=log1-log3 =-log3 となりますが 複素数の範囲では 1/(z-i)の原始関数はlog|z-i|とはなりません。 複素領域に拡張された対数関数 log(z)≡log|z|+i*arctan(Im(z)/Re(z) を使いますので原始関数はlog(z-i)となります。あくまで複素数となります。 真数に絶対値をつけただけのlog|z-i|は虚数部を切り捨てて無視しているので正しくありません。 ∫[-1,1] 1/(z-i)dz=[log(z-i)][-1↑1] =log(1-i)-log(-1-i) =log√2+i(-π/4)-{log√2+i(-3π/4)}=i(π/2) となります。 > 複素関数の積分で被積分関数が特異点を持つときは > exp(iθ)を絡ませるのが常套手段なのでしょうか? その方が積分が簡単になるからです。 積分が簡単になるのでそうしているだけです。 特異点が無い場合は直線に沿って積分します。

R-gray
質問者

お礼

原始関数およびlogの拡張について、よくわかりました。 ありがとうございました!

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  • guuman
  • ベストアンサー率30% (100/331)
回答No.1

log(z-i)=log|z-i|+i・arg(z-i) となるのでzが-1から1まで実数軸上を動くと厄介な式になる 真面目にその積分式を補足に書け

R-gray
質問者

お礼

ありがとうございました!

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