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レイリー・ジーンズの法則とは?量子論的な光の放射と吸収
- 化学系、大学2回生です。分子による光の放射・吸収の量子論的な取扱いで、古典論として、レイリー・ジーンズの法則を学びました。
- レイリー・ジーンズの法則は、光の波長とエネルギーとの関係を示す式です。振動子の平均エネルギーをkTとして、波長がλとλ+dλの間にある光エネルギー(dU)はその範囲にある振動子の数をdN(λ)とすると、dU=kT・dN(λ)と表されます。
- レイリー・ジーンズの法則によると、dU=(8πkT/λ^4)dλとなります。また、dN(λ)=(8π/λ^4)dλと表されることから、波長の変化によって光エネルギーの変化量が決まります。具体的には、波長が短いほど光エネルギーの変化量は大きくなります。この式は球の表面積と関係しており、波長の逆数の4乗に比例します。
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> dU=kT・dN(λ) の式から続けて導く方法が知りたい これは、波長がλとλ+dλの間にある(単位体積当たりの)振動子の数 dN(λ) が dN(λ)=(8π/λ^4)dλ で与えられることを示せばいいわけですよね。 ANo.1の参考URLの式(2.4)から、振動数がνからν+dνの間にある単位体積当たりの振動子の数 dN(ν) を求めると dN(ν)= 2*{式(2.4)/L^3} …… 偏光の自由度があるので2倍している =2 * (1/8) * (4π/3) * (2ν/c)^3 * {(1+dν/ν)^3 - 1} =2 * (4π/3) * (ν/c)^3 * {(1+3dν/ν) - 1} …… dνの2次以上の項を落とした =(8πν^2/ c^3) dν となります。ただし参考URLでのΔνをdνにしました。式(2.4)を導く際、暗にΔν=dν>0 が仮定されていますが、dν<0の場合は式(2.4)の符号が変わりますので、dν>0 の仮定を外せば、結局 dN(ν)=(8πν^2/ c^3) |dν| になります。この式の右辺にANo.1のν=c/λ, dν=-(c/λ^2)・dλを代入すれば dN(λ)=(8π/λ^4) |dλ| 得られます。絶対値が付いているところがもともとの式とは違いますけど、もともとの式では dλ<0 のとき dN(λ)<0 になって不合理ですから、もともとの式では dλ>0 が暗に仮定されているのでしょう。 > これは原理的に無理なのでしょうか? dN(ν) を経由しないで導出することが可能か?という意味でしたら、「おそらくは可能」だと私は思います。が私自身は確認していないです。 参考URLの[問い2-1]にあるν = [(c√[((nx)^2+(ny)^2+(nz)^2)])/2L] という関係式が出発地点となる式ですから、これを ν=c/λ を使って波長の式に直してからスタートしてもゴールまで行けるはずです。いろいろ試して遊んでみて下さい。
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> dN(λ)=(8π/λ^4)dλ ということなのでしょうか?? はい。そうです。 > おそらく球の表面積?かなにかが関係しているのかと思うのですが。 はい。球の表面積が関係しています。 参考URLの「2.2 箱に閉じこめられた電磁波」に丁寧な解説があります([問い2-1]より前の部分は、少し難しいかも)。一辺Lの立方体型をした空洞を考えて、その空洞のなかにある振動子の数(電磁波のモードの数)を勘定する、というのがポイントです。 参考URLでは、レイリー・ジーンズの式が振動数νで表されていますけど、 ν=c/λ, dν=-(c/λ^2)・dλ,E=dU/dν を使えば、波長λで表した式に変換できるはずです(振動数ν~ν+dνが波長λ~λ-dλに対応すると考えれば、負号は落とせます)。 がんばって下さい。
補足
回答ありがとうございます。 参考URLは大変重宝させていただきました。 ですが、dU=kT・dN(λ) の式から続けて導く方法が知りたいと思いました。 これは原理的に無理なのでしょうか?
お礼
分かりやすく助かりました。 とてもご親切にありがとうございます!! 証明が苦手だから覚えてしまうっていうのは良くないですしね。 ありがとうございました!