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遺伝子欠損動物

個体機能と分子機能の関係を調べる手段として、遺伝子欠損動物を用いた実験が現在広く行われています。でも、ある遺伝子の欠損は必ずしも個体レベルでの変化を生みません。なぜでしょうか?

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回答No.1

必ずしも1遺伝子のみで形質が決定されているわけではないので、同等の働きをする遺伝子が複数個存在している場合は表現型が出ません。この場合、重複している遺伝子もノックアウト(ノックダウン)すると変化が観察できる可能性が出てきます。 また、ノックアウトした遺伝子が必須ではなく補助的な因子の場合は表現型に出にくいことも考えられます。この場合、目的の現象に関わっている因子とのダブルノックアウトを作成していくと形質が出てくる可能性があります。

その他の回答 (2)

回答No.3

実験条件下では働かない遺伝子の可能性もあります。 例えば、ある寄生虫に感染しないと発現しないとかいう遺伝子が存在しないとは限りません。 こういった遺伝子の機能を見るのは非常に困難で、非常に特殊な条件でのみ働く遺伝子については、場合によってはほぼ解析不可能だったりしすることもあるでしょうね。

noname#77517
noname#77517
回答No.2

もし、1個1個の遺伝子の変化が、確実に個体の形態や機能に影響すると したら、ちょっとしたことで機能不全や異常が起こってしまって、かなり 危険なことになると思います。ある組み合わせで変化した時に発現する ようになっていることで、そういった危険を回避しているのだと思います。