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ないのです ありません 言葉のニュアンスの違い
アメリカ人の友人からの質問です。 ~ではないのですと、~ではありません の違いを教えて欲しいといわれました。私はあまり違いがないと思うのですが、専門的にもしわかる方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください!
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はじめまして。 文法的には以下の違いがあります。 1.~ではないのです: (1)「で」:断定の助動詞の連用形になります。 (2)「は」:係助詞で、「物や事を他と区別して取り立てて示す」のに使う用法です。 (3)「ない」:「ある」の打消しとなる「形容詞」になります。 (4)「のです」:「のだ」の丁寧語です。この「だ」は断定の助動詞で、「断定内容を提示する」ような場合に使われます。 (5)つまり、この語法は、「~では」「~のです」と断定を2度使っていることになり、念押しの強い、一種の強調表現になります。 2.~ではありません: (1)「では」:同上 (2)「ありません」:「ある」の丁寧語「あります」の打消しになります。 (3)つまり、この語法では、断定は「~では」の部分のみの使用で、あとはそれを打消しているだけですから、否定のニュアンスは「ではいのです」よりやや弱くなります。 3.両者の違い: (1)どちらも「打消し」「否定」の意味では同じ用法です。 (2)「ではないのです」は断定の助動詞を2度使うことによって、「きっぱり感」が出せ、語気が強く一種の念押し・強調的効果が出ます。 (3)「ではありません」は、断定の助動詞は1度しか使われておらず、語感がやや控え目な感じがします。さらっと否定する場面など、婉曲的効果が出ると思われます。 以上ご参考までに。
お礼
Parismadam 様 驚きました!! 同じ日本人でありながら、ははぁ~とひれ伏したくなるような回答!よくわかりました。 誰も答えてくれなかったら、友人になんと答えるべきか半日考えていました。本当にありがとうございました。 早速メールしておきます(^_-)