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英語史

ノルマンコンクエストが、英語史上重要なのはどうしてですか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • googoo1956
  • ベストアンサー率47% (623/1316)
回答No.5

>ノルマンコンクエストが、英語史上重要なのはどうしてですか? ○ 簡単に言えば、フランス語を通して英語の語彙が豊富になったということに加えて、複雑だった文法が簡素化されたということでしょう。 ○ 1066年のノルマンディー公ウィリアムによるイングランド征服により、支配者階級がフランス語を、被支配者階級が英語を用いるようになったという構図が一般的には分かりやすいですね。 ○ その結果、「beef-bull/cow」や「pork-pig」のような言葉の違いが生まれたという逸話も面白いものであり、高校の教科書でも紹介されているくらいです。また、それらの言葉以外にもフランス語やラテン語が語源とされる語句がこの時期に大量に入ってきています。「-ish」で終わる動詞や「-tion/-sion」で終わる名詞のほとんどはフランス語からの借用語だったと言われています。また、tennis, easy, ticket, story, people, mountain, sity, riverなどのような語もその中に含まれていて、現代の英語の根幹を占めています。 ○ しかし、「ノルマン・コンクエスト」が古英語に与えた影響は、それだけではありません。語彙と同じくらい大きな影響だと思われることは、大変複雑だった文法が簡素化の方向に向かったということです。1066年以前の古英語は、ゲルマン民族であるアングロ人が持ち込んだ言語の影響を受けたために定冠詞だけでも18種類もあったとされています。それが縮小され始めたのがこの時期であり、その結果、現在の英語には定冠詞は一つしか存在しません。 ○ この簡素化がなかったら、現在の私たちが学んでいる現代英語はもっともっと複雑で学習しにくいものであったかもしれませんし、ひょっとしたら現在世界中で話されている英語の普及にも少なからずの影響が出ていたかもしれません。 ○ 「ノルマン・コンクエスト」がイングランドに対して政治的な面だけでなく文化的な面においても影響を与えたことは間違いのないことなのですが、最も大きな影響を与えたのは言語においてであったと言われることが多いのは以上の理由によるものだと思われます。 ○ ご参考になれば・・・。

francebali
質問者

お礼

回答ありがとうございます!詳しく分かりやすかったです。

その他の回答 (4)

  • go_urn
  • ベストアンサー率57% (938/1643)
回答No.4

こんにちは!  ノルマン人はフランス語とフランス文化をもって、支配者としてイギリスに君臨し、その結果、古英語との言語的混血が生じ、中英語というそれまでとは相当に違った言語になったからです。  古英語の1つの代表として、Beowulfがあります。 http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/2goukan/beowulf/  おそらくお読みになれないでしょう。  ノルマン・コンケスト以降の中英語の1つの代表である Canterbury Tales http://www.bibliomania.com/0/2/14/24/frameset.html  これだと、少し馴染みのある言葉が増えてくると思います。  日本は異民族に言語的に蹂躙されたことはないですから、文字ができはじめたところから今の日本語と繋がっていることがよくわかります。万葉集は現代に生きてます。  でも英語はそうではないのです。ノルマン・コンケストはその1つの大きな節目であったということです。  私の知識はそれだけの浅薄なものですが、以上、ご参考になれば幸いです。

francebali
質問者

お礼

回答ありがとうございます!参考にさせていただきます。

  • trgovec
  • ベストアンサー率52% (2538/4879)
回答No.3

ここを見ていただいた方が早いと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E5%8F%B2 要するにそれ以前の「ゲルマン然」とした、ある意味本来の英語から現代英語的な英語へと変化する転換点になったということです。 フランス語からの語彙、表現などが他の言語では類を見ないほど大量に流入し、本来外来語という「異質なもの」が不可欠なものとなりもはやフランス系の語彙が外来系であると意識されることはほとんどありません。 これは兄弟語である他のゲルマン系言語を見れば分かるのですが、フランス語などの外来系語彙は割合的に英語の場合より遥かに少なく、また見た目でも大いに浮いています。外来語であることを主張していて英語のように溶け込んでいません。 このようにノルマンコンクエストがなかったら英語は現代の姿とは大いに異なった姿、オランダ語と北欧語を足して二で割ったような姿になっていたことが想像されます。 なお、「cow - beef の例」は多くの書籍で取り上げられ、wikipedia をはじめとするWEB上でも広く見られます。当時の社会の様子をうまく言い表すものですがいかにも分かりやすい話のため異論もあり、単にフランス料理の優秀さを表すものだとも言われています。

francebali
質問者

お礼

なるほどと思いました。回答ありがとうございます!

noname#125540
noname#125540
回答No.2

スコットランド人の先生が、フランス語由来の英単語があるという英語の歴史の本を読んだと言ってました。 牛肉beefはフランス語のブフ(書けない・・・)から来ているが牛はcow, bullなどの違う単語。 支配者(フランス系)層が肉を食べ、被支配者(イギリス系)が牛を育てたので食べるほうの単語はフランス語系なのだと。 何という題名の本だか失念しましたが、英語で書かれた本です。 ウィキペディアにもそのようなことが書いてあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88#.E5.BD.B1.E9.9F.BF

francebali
質問者

お礼

ウィキペディア参考させていただきました。回答ありがとうございます!

  • blazin
  • ベストアンサー率50% (20252/40150)
回答No.1

スカンジナビアの強い政治的、文化的影響から離れ、フランスと政治的にも文化的にも強く関係することになるきっかけになった事でしょうね☆

francebali
質問者

お礼

回答ありがとうございます!!

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