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敬語と謙譲語

「提案」という言葉は、 相手に提案するときに、その相手に「ご提案いたします」と使うのは、 間違った使い方でしょうか? どなたか教えてください。  

みんなの回答

回答No.3

「ご○○○いたします」の「ご」は自分の相手に対する行為をへりくだって言う場合の表現、すなわち謙譲語です。また、「いたす」は「する」の謙譲語です。つまり謙譲語を重ねて使っており、 「拝見いたします」(謙譲語の重複) 「そうおっしゃられましても‥」(尊敬語の重複) のような過重敬語の感は否めませんね(* 二重敬語は文法違反ではありません。単に平等社会において望ましくないとされているだけです)。 もっとも、「ご(お)~いたす」は慣用表現として一般に広く定着していますから、上記の「拝見いたす」程には聞き手に違和感を与えることはないでしょう。それで一つの “謙譲語セット” と捉えることも可能だと思います。 ただし、「ご提案します」、「提案いたします」だけでも敬意は十分表現可能ですから、それ以上に強い敬意を表現したい場合に限定して使用すべきだと思います。 何でも丁寧にするに越したことはないと言って、比較的軽い敬意表現で済む場合にまで「ご提案いたします」を使ってしまうと、より敬意を強める必要が生じた時に敬語が品切れになって困ります。挙句の果てに、「ご提案申し上げ奉ります」などと血迷った表現を使ってみたり‥ ( ^^; まあ、私としては “敬語の安売り” は避けた方がよいと思います。 企業が使うビジネス敬語でも、近年は簡易な表現が目立ちます。下記にいくつか例を拾って来ましたので、ご参考にしてください・・・ ( ^^;☆バキ\(ーー")「ご参考になさってください」と言えっ! ・クリーンリビングをご提案します(白洋舎) ・さまざまな旅行プランをご提案します(JTB) ・キュートな大人のカジュアルを提案いたします(高島屋) ・効果的な暴風対策を提案いたします(三井住友建設)

  • jo-zen
  • ベストアンサー率42% (848/1995)
回答No.2

「提案」の「提」は、「差し出す」の意ですから、「提案」とは「案を差し出す」ということになり、字義的には、相手に対する押し付けがましいニュアンスは含まれない言葉になります。丁寧の「ご」+「提案」+謙譲の「いたす」+丁寧の「ます」ですから、敬語表現としては間違ってないことになります。しかし、それでもなお「提案」を押し付けられるものと思う相手もいることを考慮して、「ご提案させていただきます」といった感じで、さらにへりくだった言い方をする方が望ましいというのが、ビジネス上では一般的かと思います。「ご提案させていただきたく存じます」までいってしまうと、古風に感じられるのと、丁寧すぎて、逆に嫌みに感じられる場合もありますので、避けた方が賢明かと思います。「ご提案いたします」で、本来敬意は十分で、「ご提案させていただきます」は過剰敬語であると、私個人的には感じておりますが、ビジネスの世界では、「お客様は神様です」から仕方ないかもしれないとも思います。

sanboutyou
質問者

お礼

ありがとうございます。 非常に参考になりました。

  • Parismadam
  • ベストアンサー率65% (2756/4211)
回答No.1

はじめまして。 ご質問: <間違った使い方でしょうか?> 相手との距離感、状況場面によります。 1.敬語法で大切な要素のひとつに、相手との距離感を考慮することがあります。 2.例えば、「言う」の敬語でも「言われる」→「おっしゃる」→「おっしゃられる」の順に敬意度が高くなっていきます。 3.それぞれ相手との敬意の距離感をはかりながら使い分けることが大切です。 4.ご質問文の「ご提案いたします」は 「ご」:自分の動作「提案」に対する謙譲語としての接頭語 「いたし」:自分の動作「する」の謙譲語 「ます」:丁寧語 という3つの敬語が使われています。 敬語法としては間違っていません。 5.ただ、「提案する」という動作が「差し出がましい」と思われないよう配慮したい場面では、許可を求める言い方「させていただく」「させていただいてもよろしいでしょうか」などを使って、婉曲的に伝えた方がいい場合もあります。 6.従って、相手との距離感がある場合には、 「ご提案させていただきます」 「ご提案させていただいてもよろしいでしょうか」 などの方が好感が持たれるでしょう。 以上ご参考までに。

sanboutyou
質問者

お礼

なんと、的確な回答なのでしょう。 本当にありがとうございます。 参考になりました。

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