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了承は謙譲語では?
よくご了承下さいという言葉を使う人がいますが、承るが自分の動作で謙譲語であるとするなら、相手がする動作に謙譲語を使っていることになってしまい文法上はおかしいのではないでしょうか? 詳しい方、どうか教えてください。
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#1の方が仰るとおりです。 さる二月二日、文化審議会から答申された「敬語の指針」(全文はURL参照)から、御質問に該当する部分をコピー貼附します(著作権フリーです)。>>~<<内です。 >>【14】「御持参ください」,「お申し出ください」,「お申し込みください」などと いった言い方には,「参る」や「申す」など,本来自分に使う敬語が入って いるのでいつも気になっている。これらは,適切な使い方なのだろうか。 【解説1】「参る」や「申す」は,謙譲語IIに当たる敬語である。しかし,「御持参くださ い」,「お申し出ください」,「お申し込みください」などといった表現の中に含まれる 「参る」や「申す」は,謙譲語IIとしての働きは持っていないと言ってよい。したが って,これらの表現を「相手側」の行為に用いるのは問題ない。 【解説2】「御持参ください」「お申し出ください」という表現が気になる場合には,「お 持ちください」「おっしゃってください」などと言い換えれば良い。「お申し込みくだ さい」は,状況によっては「御応募ください」などに代えることができる。<< 「了承」については直接触れてはいませんが、上の「持参」についての説明にあてはめて考えることができます。また、上記「敬語の指針」を作成した委員の一人、菊地康人氏は、著書「敬語」(講談社学術文庫)の中で、「了承」は同等以下の者に使うのが一般的なので、尊敬語としてつかうのがむしろ正しいと述べています。ただ、自分方の行為として使ってはいけないというわけではなく、「御了承する」という謙譲語は不自然だが、「御了承申し上げる」なら許容の範囲だろう、と書いていらっしゃいます。(これは氏の説であって、定説とまでいえるかどうかはわかりませんが。)
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- zap35
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確かに「承る」は「聞く」の謙譲語です。でも「了承(諒承)」は「物事を納得して受け入れる」、「あっさりと認める」意味で、これは謙譲語ではありません。 これは目下、もしくは対等の相手からの申し入れを受け入れる時に用います。「上司からの指示を了承した」とは言いませんね。