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超伝導のインダクタンス
超伝導体には磁気インダクタンスと力学インダクタンスが存在することを知りました。 どうして常伝導体は力学インダクタンスを無視することができるのですか?
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- KinakoAme
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回答No.2
常伝導体の代表といえば,銅ですね。 銅は常伝導体ですから,電流密度が高ければ発熱して使い物になりません。ですから,銅を使った回路の電流密度は100-500 A/cm2程度が限界となります。通常はこれよりもずっと低い電流密度で回路を設計します。電気回路を流れる電流が作り出す力学インダクタンスは電流密度に比例しますので,銅を用いた場合には実用上力学インダクタンスを無視してもよいということになります。もちろん,銅が焼き切れないような充分な冷却が可能であると仮定した場合には電流密度を高く出来ますので,その場合には力学インダクタンスを無視することはできなくなります。 ところが,NbTiや銅酸化物超伝導体の臨界電流密度は1e+6 ~ 1e+7 A/cm2と銅の実用レベルに比べて充分に高いので最初から無視できなくなるわけです。
- foobar
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回答No.1
常伝導体では、格子との衝突(相互作用)で(現象を観測している時間スケールでは無視できるほどの)極短時間に電子の運動量が散逸するため、運動量に由来するインダクタンスの項を無視できる、ということかと思います。 (格子との相互作用はジュール発熱と関係しているので、ジュール発熱の途中過程に埋もれてしまって、外からは観測できない、という見方もできるかもしれません)