表題にあります「early retirement」「buyout」の違いが何なのか気になっています。
辞書で調べた場合、両方とも早期退職制度の意味が出てきますが、
GM spokesman Dan Flores wouldn't say how many workers took early retirement and how many took buyouts. He wouldn't say how much the buyouts will cost GM, saying the company will reveal that later.
(http://news.yahoo.com/s/ap/20080529/ap_on_bi_ge/gm_buyouts;_ylt=Ao0JmleSc18.o_kgyC_mZmJu24cA)
このような文章に出会いました。
少し調べたところではbuyoutは、早期退職に伴う特別一時金と解説されているのを見つけたのですが、上の文章にあてはめてみると、早期退職制度のうちで長期的な保証は受けずに一時金を受け取るような制度かと考えました。
詳しくお分かりの方がおられましたらお助け下さいm(__)m
ビジネス分野においては、buyoutは企業買収の記事でよく見かけます。
それは日本語にすると「買上げ」です。 outは「すっかり、完全に」のニュアンスを持っています。
たとえば日本語でも「買う」というより「買上げ」というと、相手をまるまる買上げるようなイメージがあります。単に「買う」だけだと、値段のついた商品に定価(対価)を払うイメージですが、企業買収では定価が決まっているわけではなく、相手の企業価値を評価し、相手企業の雇用や制度全体を評価し受け入れ、また相手のいろんな技術・特許などの可能性に対して、プレミアム(プラス評価分)を上乗せして支払います。つまり売り手の企業は、相場よりも高く買ってくれる相手に売ることで、高い利益を見込めます。
退職でもこの「買上げ」のイメージがあります。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idUSWNAS596020080529
上の別記事によると、U.S. hourly workersは、U.S. factory workers(GMは世界企業であるため、ここではアメリカの労働者であることを示唆している)のことのようですが、彼らが will take the company's latest buyout となっているので、この記事はクビの話しではないことがわかります。
彼らがtakeするためには、GM側からなんらかのオファーがあったと思いますが、退職にあたりそれまで貢献した工場労働者に対して、GMは定年や自主退職などの社内規約で決められていた金額ではなく、退職に応じる人になんらかのメリットが存在している可能性を示唆しています。
つまり企業買収と同じく、なんらかの多少なりとも有利な条件提示があったと思います。
Merriam-Webster's辞書では次のように説明しています
buyout
2 : a financial incentive offered to an employee in exchange for an early retirement or voluntary resignation
なんらかのインセンティブ(奨励金)を含むオファーがあったのでしょう。
トヨタが全世界売り上げで、昨年GMに並んでしまいました(どの部門までいれるかで、GMはまだ自分たちが強いと言っていますが)。
GMにとっては厳しい時代であり、トヨヤや日本メーカーは、当面目の上のたんこぶでしょうね。
お礼
なるほど、buyoutはインセンティブを含む早期退職オファーということですね。丁寧なご回答をありがとうございます。プレミアムを上乗せするイメージがあるとの解説で語源的な意味を感じることができました。 ちなみにearly retirementの方は、特別なインセンティブがない既定通りの退職と考えてよいのでしょうか?