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全称記号と存在記号について

(∃a ∈ G)(∀b ∈ G) と (∀a ∈ G)(∃b ∈ G) の違いがよく分かりません。混乱してしまいます。 左から解釈していけばよいのでしょうか?

みんなの回答

  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.1

> (∃a ∈ G)(∀b ∈ G) > と > (∀a ∈ G)(∃b ∈ G)  こんなへんてこりんで意味のない記号列を実際に使うなんてこと、アリエナイでしょう。そうじゃなくて、おそらくご質問は、   ∃a∈G, ∀b∈G, P(a,b) だとか   ∀a∈G, ∃b∈G, P(a,b) のような書き方についてだと思います。 ●まず第一に、   ∃a∈G, P(a)  は正式の記法ではない、ということを知ってください。正式には   ∃a(a∈G ∧ P(a)) と書くべきもので、この命題の意味は「あるaが存在して、aはGの要素であり、かつ、P(a)である」ということです。  また、   ∀a∈G, P(a) の正式な書き方は   ∀a(a∈G → P(a)) であり、この命題の意味は「任意のaについて、もしaがGの要素であるならば、P(a)である」ということです。  (正式に書くと「∧」と「→」の部分が異なるのに、どっちも同じ格好に略記している。それが混乱の第一の原因だろうと思います。) ●略記法が出て来たら、正式な形に書き直してみれば、意味がはっきりします。たとえば   ∃a∈G, ∀b∈G, P(a,b) という略記法は、正しく書き直すと   ∃a(a∈G ∧ ∀b(b∈G → P(a,b))) である。つまり、「あるaが存在して、aはGの要素であり、かつ、(任意のbについて、もしbがGの要素であるならば、P(a,b)である)」ということですし、   ∀a∈G, ∃b∈G, P(a,b) という略記法は、正しく書き直すと   ∀a(a∈G → ∃b(b∈G ∧ P(a,b))) すなわち、「任意のaについて、もしaがGの要素であるならば、(あるbが存在して、bはGの要素であり、かつP(a,b)である)」ということです。 ●全称記号、存在記号(両方合わせて限量子と言います)の書き方は、   ∀xP   ∃yP のように、∀か∃の後ろに変数(この変数のことを「束縛変数」と言います。)を書いて、それを論理式Pの前に付けるんです。論理式Pは自由変数xやyを含んでいても(いなくても)良い。そして、Pには既に限量子が付いていても(いなくても)良い。なので、例えば   ∃N∀n∀xP(N,n,x) のように、ひとつの論理式に限量子を幾つも重ねて付けることが出来ます。これは、  P(N,n,x)はN,n,xの3つの自由変数を持つ論理式、  ∀xP(N,n,x)はN,nの2つの自由変数を持つ論理式、  ∀n∀xP(N,n,x)はNという1つの自由変数を持つ論理式、  ∃N∀n∀xP(N,n,x)は自由変数を持たない(閉じた)論理式、 という風に解釈する訳です。

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