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600人の命、対策Cか対策Dか

学校でプリントを配られ文章の内容だけで 対策Cか対策Dかあなたならどちらをとるかとその理由を書けという授業があったのですが、 先生の回答にどうも納得がいきませんでした。 納得のいく解説をしていただける方の回答お待ちしています。 問題 アメリカ合衆国が、特殊なアジアの病気の爆発的流行に備えている。 この病気が流行すると600人の死者が出ると予想されている。 この病気に対して二つの対策が提案されている。 それぞれの対策の効果は、以下のように科学的に推定されている。  C:対策Cを取ると、400人が確実に死ぬ。  D:対策Dを取ると、1人も死なない確率は1/3であるが、600人の死者が出る可能性が2/3ある。 あなたならどちらの対策を取るだろうか? その理由は? 自分はCです。 理由は対策として400人の死という確実なデータが根拠としてあるならば逆にいえば200人の命は保障されている、 もしくは確実に残りの200人は死ぬとはいえない。と考えられる。 科学的データで確実に600人死ぬとわかっていたら対策として提案されない。 400人は死んでしまうが200人は生き残る可能性が高いと考えられ提案された対策だと予測できる。 対策Dをとって2/3の可能性で全員が死んでしまうかもしれないことを考えればCを取るのが得策だと考えました。 しかし先生は対策Dを取るのが普通でどちらも言い方の違いだけだというのが答えでした。 どうしても納得いきません。 よろしくお願いいたします。

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回答No.3

こんばんは。 えっと、その先生の答えが何でそうなるかについてなのですが、この問題自体の場面設定に、そんなに深い考察やご自分の意見が必要とされるわけではないのですよ。 これは、認知心理学のなかの「意思決定」と呼ばれる研究分野で、研究に使用されている有名な問題文です。 もしじっくり調べたいのであれば、「フレーミング効果」「アジアの疾病問題」という検索ワードで検索してみてください。全部説明していくのはメンドくさいので、以下のページを読んでいただけると、問題の全容がわかりやすい。 http://d.hatena.ne.jp/buzzz/20060913 > しかし先生は対策Dを取るのが普通でどちらも言い方の違いだけだというのが答えでした。 問題に対する解説として、この文章の内容が不適切なため、混乱が生じています。あと、問題文からちょっと情報が抜け落ちているようです。先生の解説が不適切だったのか、それともwiiettoさんが問題文や解説を思い出す時に勘違いをしているだけなのか、どちらなのかはわかりませんが…。  C:対策Cを取ると、(600人のうち)400人が(×確実に ○100%)死ぬ。  D:対策Dを取ると、1人も死なない確率は1/3であるが、600人の死者が出る可能性が2/3ある。 実はこういうことでして、「Cの場合は400人以上死ぬかもしれないじゃないか」とか、「アメリカならこういう選択をするだろ」という深読みは関係なくて、単純に、数学的に、死ぬ人数の期待値として、対策Cと対策Dでは同じになりますよ、と言っているにすぎません(「死ぬ人数の期待値」という表現も人道的には適切ではないかもしれませんが、ここはツッコまないでいただけると)。数学的には同じになりますし、じっくり考えるとwiiettoさんの質問文のような意見も出てくるように、どちらの選択、いろいろな回答理由もあり得ますので、この問題に対する真の回答というのは、決まりません。 しかし、実際に大学の授業などで、学生数十人に問題文を読ませてすぐに「どちらの対策がよいか」と質問すると、大半の学生が「対策D」を選択するという実験結果が得られるのです。 だから、その先生の「対策Dをとるのが普通」という言い方は不適切で、あくまでも、「強制的に必ずどちらか一方を選択させたら、対策Dをとる人が多い」というだけなのです。当然、対策Cを選択する人もいます(マイノリティですけど)。 なんでそのような選択割合になってしまうのかについては、上のアドレスのページの解説文を読んでみてください。 「プロスペクト理論」 という検索ワードで検索してもOKです。

wiietto
質問者

お礼

認知心理学だったのですね。この回答を待っていましたというような回答していただきありがとうございます。裏を読みすぎて脱線してしまったようです。よく考えたらDのほうが良さそうです。ありがとうございました!

その他の回答 (4)

noname#96295
noname#96295
回答No.5

ははは。。。 3分の1の確率で誰もが助かる と聞かされたら、 誰しもが、自分は3分の1の確率で助かるんだ、と淡い期待を抱く。 また、全員のうち3分の2は助からない、ときかされたら、 自分は3分の1のほうに入れるかもしれない、と淡い期待を抱く。 銃殺刑で並ばされたあなたの前に、3本のクジを握った手が差し出される。 命拾いできるクジは1本だけ。。。。 さあそれとも方法を変えようかと執行側の気まぐれでこんなふうに変更された。 大きな袋に、全員の人数分のクジがあり、総数の3分の1は命拾いできるクジになっているから、ひとり1本ずつ引けと。。。 あなたはどちらの方式のクジのほうが助かる確率が高かったと思うか。 たぶん、分母が小さいから目の前の3本のクジから選ぶ方がマシだったという気になるでしょうか。 大きな袋から、立て続けに助かるクジが出たりすると、複雑な気分になりますね。 自分の番でもラッキーが続くのか、これだけ続いたラッキーのあとは当然アンラッキーのような気もする。。。。 確率は3分の1なのだ、気合いでなんとかしなければ。。。 執行側はご質問のDからCの方式に変更したのですね。 先にやろうとした方式だと、全員が、命の助かるクジを引いてしまう可能性がある。 あるいは半数の人間が引くかもしれない、あるいは誰も引かないかもしれない。 殺される側ひとりひとりからするとほとんど同じ恐怖である2種類のクジですが、 殺す側の視点から全員まとめて見ると、変更後のCのほうが、弾の数も予定に合い、 上層部の命令かなんか知りませんが予定どおりの銃殺刑を進めることができる。 そういうわけで、数分後の命も知れない可哀想なあなたやわたしが選ぶとしたら、 どっちの方式だって同じだったんです。言い方がちがうだけで。 でも、最初の方式つまりD方式にしてもらえれば、3分の1の確率で誰もが助かる のですから、 みんなの面前で意見を述べて良しということなら、こちらにしてくれと言ったほうが感じがいいでしょうね。  

wiietto
質問者

お礼

確率的には同じことと納得できました。具体例が非常に分かりやすかったです。D方式を選んだほうがよいですね。

  • code1134
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回答No.4

取敢えず、「対策Cを採用(実施)直後に必ず200人が存命している」と仮定します。 即ち、この仮定下では200(=600-400)人は対策Cを経験し(or掻い潜っ)て、存命しているのですから、"トラウマに陥って、自殺者が発生する潜在的リスク"と言う面での2次被害も考慮すると、200人を時間的経過と共に下回り兼ねない、のと粗同意と言えましょう。 対する、対策Dの採用(実施)時には2/3の確率で600人全員が絶命する反面、1/3の確率で、当座600人は命拾いし、600人全員は対策Dを実体験している訳です。 仮に対策Dの苦痛度が対策Cのそれを著しく上回った場合に(600人から不幸にして発生し兼ねない)2次被害による自殺者が仮に2人に1人の比率だとしても(600-600/2=)300人が生残る概算になるので、この時点で、対策Cの折の200人より多くなり得ます。 との発想が過ったので、私も対策Dを選択しますが、如何でしょうか?

wiietto
質問者

お礼

分かりにくいですがDのほうが良さそうです。回答していただき有難うございました。

noname#66078
noname#66078
回答No.2

私もNo.1の方と同じ部分に疑問を持ったのですが。 Cは「確実」でDは「可能性」なのでしょうか。 だとしたらやはりDを選ぶのが定石だと思います。 それは文章の通りだと「Cは400人『以上』死ぬ」わけですから、数学的にもCの方が分が悪いです。 が、そういう意味ではなくて、人道的、倫理的に考えてもDが普通だと思います。 なぜなら、人間はとりあえず人の命は死なせない方向で考えるからです。 今まだ誰も死んでいない状態で、400人を生かすために200人を犠牲にするか?ということです。 今まだ誰も死んでいない状態ならば、600人全員生きることを前提にすると思います。 医療現場でも亡くなるまでは生かすための治療を行いますし、墜落しそうな飛行機でもとりあえずパイロットは全員の生還を目指します。 本当に墜落する直前になって「助かる命」と「助からない命」が見えてきたら、その時点で命の振り分けはあるかもしれないですけどね。 だからこれが1/3という確率でなく、全員生きる可能性が1/100などでしたら、それはやはり生きる可能性とは言えないのでCの対策を選ぶと思います。

wiietto
質問者

お礼

残りの200人が全員助かるように仮定してしまったのがおかしかったようです。確かにDのほうが良いです。ありがとうございました。

回答No.1

私の考え過ぎでなければなのですが・・・。 対策Cの中に「400人が確実に死ぬ」とはありますが、「200人が確実に助かる」とも記されていますか? 「400人が確実に死ぬ」という文言だけで、「200人が確実に助かる」という結論はやや早計ではないでしょうか? 「400人が確実に死ぬ」事になって、更に残りの200人も生存が危ういというなら、やはり対策Dを選択することもあるのでは? 「どちらも言い方の違い」ということではないと思いますが、対策Cも200人生き残りに関して、仮説や予測の域を出ません。 実際は、何百人も死んだ中から、生き残った人間を捜し出し、血清を作ってアウトブレイクに対処するという展開でしょうか。 アメリカ的には、600人の次を出さないために、Dを選んでくるような気がします。

wiietto
質問者

お礼

600人以上死んでしまうかもしれないということは頭にありませんでした。 先生は言い方の違いだけで可能性は同じという一点張りだったので安心しました。 血清を作ってアウトブレイクに対処するという展開まで考えるのはさすがです。

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