日本人が一番習得しやすい外国語
こんにちは。似たような質問は既に何度かされていますが、私なりに論点を整理して質問を立てさせて頂きます。
ヨーロッパの人は外国語の習得が早いとよく聞きます。しかし、これは
母国語と外国語が近縁関係にあるのと、気軽に隣国と行き来したり出来るので、外国語を使う機会も多いからですよね。
しかし、日本人には外国語はどれも難しいものばかりです。それでも、日本人にも比較的習得しやすい外国語を挙げてみます。
(1)英語:日本語には夥しい英語からの借用語も入っていて 日常生活の所々入り込んでいるし、中学校から全員が習うので 親しみやすい外国語だとも言えます。また、フランス語やドイツ語よりも文法がシンプルですし、学習環境もダントツで恵まれています。(ですから、オランダ語やデンマーク語なんかは文法は英語のようにシンプルでドイツ語よりも簡単なのに、アクセスのしやすさが習得を困難にしています。)
しかし、それでも、日本語とは全く系統の違う言語なので 日本人には
難しい部分も多いです。また、綴りと発音の大きな食い違いなどは他の外国語よりも大きいし、発音も容易ではありません。
(2)韓国語:日本語には近縁の言語がないと言われますが、その中でも
日本語と文法というかシンタックスの似ている言語と言えば韓国語が挙げられますね。このメリットは大きいですね。英語でさんざん悩まされた「返り読み」や「訳語の並び替え」と言った煩わしい作業の必要が殆どありません。また、日本語は韓国語と多くの漢語を共有していますが、これは 中国語とよりも共有率が高いそうです。そして、英語などからの外国語の多くも共有していて、中には和製英語が韓国語に輸入されたものもあるそうです。
しかし、韓国語には平音、激音、濃音という種類があり、これは日本語とも英語とも違うものです。そして何より、最初にハングルを覚える負担が大きいし、覚えても完全に慣れるには時間がかかるでしょう。
(3)中国語:漢字を使っているので日本人には親しみやすいと思います。簡体字と言っても 日本の略字や俗字と似たものも少なくなく、漢字で心配する必要はほとんどないと思います。また、文法も日本語とはかなり違うものの、英語よりはむしろ日本語に似ている部分もあるし、全体的には英語よりも簡単です。
しかし、中国語には声調もあるし、発音は英語よりも難しいです。特に耳で聞いて音から意味を認識するのは容易ではありません。例えば「チー」という音を聞いただけでは何が何だか分からなくなります。
(3)イタリア語∪スペイン語: 外国語の基本は音である原則に基づけば、イタリア語やスペイン語は日本人には比較的親しみやすいと思います。また、英語のような綴りと発音の不一致も少ないので、耳から単語を覚えてスペルを推察するのも英語よりもずっとやりやすいです。
しかし、イタリア語も日本語とはまるっきり系統の違う言語であり、文法は英語よりも複雑です。
(4)インドネシア語:文字は英語と同じアルファベットを使っているし、発音も文法も簡単だそうです。しかし、日本人には馴染みが薄いし、単語を覚えるのが大変そうです。
そこで質問です。これは人によっても違ってきますが、総合的に考えて
何語が日本人には習得しやすいと思いますか?
お礼
ありがとうございます。ところで、アーネスト・サトウ(佐藤愛之助)は日本語を習得した人として有名ですね。彼がその点で特筆されるのは、他にはあまり日本語のできる人はいなかったということでしょうか?ヘボン、ベルツのように滞日期間の長かった人は日本語ができたのか?フェノロサのような日本文化を愛した人の語学力は?ラグーザのように日本人を奥さんにした人はどうか?法律顧問のボアソナード、ロエスレル、モッセらはどうか(法律は厳密さが要求されるので、言葉の行き違いがあっては困るが、逆に明治の日本人官僚の語学力は優秀だったらしいので、大丈夫だったのか?)。ハーンは日本に帰化したが、小泉八雲としての彼の作品は英語で書いています。話すことはできたのか?などと、知りたいことが広がります。