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可能動詞のあとにつづく助詞について。

アメリカで日本語を教えています。現在使用しているテキストに可能動詞のあとの助詞について次のような説明があります。 Those verbs that take を can take either をor が when they have been turned into their potential forms. できる(potential form of する)takes が almost all the time. Ex.1. かんじ「を」よむ。→かんじ「が」読 める。or かんじ「を」読める。 Ex.2.  テニス「を」する。→ テニス「が」できる。 「する。」という動詞が「できる」になったときの助詞で、「が」以外が思いつかないのですが。 料理ができる。 とか。 ただ、「(他人の)心配ができるだけまし。」というような場合は「心配できるだけまし。」というように話し言葉の場合に助詞が「落ちる」ことはあると思うのですが。 almost all the time. というところに引っかかっています。日本語の教師、国語の教師、頭のいい受験生の方(冗談ですが)、どなたか教えてくださいませんか?

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  • Parismadam
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回答No.5

はじめまして。 ご質問1: <「する。」という動詞が「できる」になったときの助詞で> と考えられているところに、勘違いの元があります。 1.「テニスができる」の「できる」は「する」という動詞が助詞になったものではありません。また、この「できる」は助詞ではありません。 2.「する」の可能を表す補助動詞「できる」を使う場合は、 「~をすることができる」 となります。 ご質問2: <「できる」になったとき~「が」以外が思いつかないのですが> この「できる」が自動詞だからです。 1.つまり他動詞はないので目的語をとらないので、「~を」と対象を導く助詞がこないのです。 2.「できる」は上一段用法の自動詞で以下の意味があります。 (1)起こる:「用事ができる」 (2)現れる:「にきびができる」 (3)作られる:「新しい店ができた」 (4)仕上がる・完成する:「宿題ができた」 (5)人柄・才能が優れている:「英語ができる」 (6)する能力・権力がある:「利用(が)できる」「請求(が)できる」 3.ご質問文「テニスができる」の「できる」は(5)の才能が優れていることを示す用法です。 4.「できる」は自動詞ですから、もともと「自発的」「自然に現れる」といった原義があります。そこから、その(自然な)状態・性質に言及する用法も生じます。 5.「テニスができる」は自動詞の流れから、その才能があるという「性質」に言及する「形容詞的な」ニュアンスをもった用法になります。 6.さらに日本語の格助詞「が」の用法を分析する必要があります。 (1)この「が」は主格を表すものではありません。 (2)格助詞「が」には動作主・作用主をさす場合だででなく、「対象」を示す場合もあります。 (3)この「が」は「対象」につく用法で、その対象となる体言を特に取り立てて強調する場合にも使われます。 例: 「彼女を好きだ」 「彼女が好きだ」 どちらも同じ意味で、「彼女」は「好き」の対象となる体言(名詞)です。「が」を使った方が若干「強意」のニュアンスが感じられます。 7.また、日本語の「テニスができる」は以下の3つの意味にとることができます。 (1)be good at playing tennis 「テニスをするのが上手だ」(優れた才能がある) (2)be able to(=can) play tennis 「テニスをする能力がある」(やり方を知っている) (3)be allowed to(=can) play 「テニスをする許可を与えられている」(許可がある) 8.以上から、「テニスができる」が使われている前後文脈、状況により使い分ける必要があります。 ご質問3: <almost all the time. というところに引っかかっています> ご質問文にある疑問が生じたのは、テキストの解説の不備にあります。 1.まず「できる」は自動詞と補助動詞の用法があること、その区別がなされていないようです。 2.「自動詞できる」の場合は、「できる」は他動詞「~をする」のpotential formではなく、自動詞「~がなされる」のpotential formなのです。 例: 「テニスができる」 3.「補助動詞できる」の場合は、他動詞を補助すれば、他動詞「~をする」のpotential formとして、動詞の前に格助詞「を」をとることもできます。そ 例: 「テニスをすることができる」 この補助動詞の用法がalmost all the timeの「例外」の用法として、暗示されているのです。 4.しかし、「できる」が動詞の場合は、自動詞になるので目的語をとらないため、「が」になるのです。 5.テキストにあるalmost all the time(ほぼ通常は)は、こうしたテキストの解説の不備から、曖昧に表現されているようです。 以上ご参考までに。

Louisville
質問者

お礼

たくさんの例をあげて説明してくださってありがとうございました。 ここの相談箱に質問してよかったです。 う~ん、語学は本当に奥が深い。だからこそ、面白いのですが。 アメリカ人に日本語を教えるのは大変です。こっちに来る前は日本で子供に英語を教えていましたが、そのほうが楽でした。

その他の回答 (6)

  • suunan
  • ベストアンサー率14% (224/1569)
回答No.7

「する」を「できる」に差し替えても助詞に変化はありません。 両方とも、「を」「が」いずれも使えます。 「料理ができる」「料理をできる」いずれも正しい。  「心配できる」は助詞が落ちたのではなく、 「心配できる」という一個の動詞です。 「心配する」が一個の動詞であるのと同じです。 これは義務教育の範疇でありすぐれた中学生なら わかることです。

  • Parismadam
  • ベストアンサー率65% (2756/4211)
回答No.6

No.5です。訂正があります。 以下はこちらの「勘違い」でしたので訂正して下さい。 訂正箇所1: 『ご質問1: <「する。」という動詞が「できる」になったときの助詞で> と考えられているところに、勘違いの元があります。 1.「テニスができる」の「できる」は「する」という動詞が助詞になったものではありません。また、この「できる」は助詞ではありません。』 以上です。「できる」を助詞と勘違いされている?と解釈していましたので、この箇所は無視して下さい。 訂正箇所2: 『1.まず「できる」は自動詞と補助動詞の用法があること、その区別がなされていないようです。』 以上です。「補助動詞」は正しくは「補助動詞的用法」として下さい。 以上です。2度手間になり失礼しました。

Louisville
質問者

お礼

はい。回答者さんが勘違いなさっている事、わかっていました。お気になさらずに・・・。 「補助動詞」?・・・言葉は覚えていますが、どのようなものでしょうか?

回答No.4

> 私なら、・・・選択が出来るような環境・・・といいますが。 > 「が」の連続になったとしても。 私は、日本語の教師、国語の教師、頭のいい受験生の方のいずれにも該当せず、国語に関してはしょせん一般人の域を出ない馬の骨ですが、おっしゃることは納得できます (笑) しかし、現実に「~をできる」は存在する。almost は、その辺のニュアンスを含んでいるのではないでしょうか。 もちろん辞書であればそんな説明は言語道断と言えますが、ご質問の場合は実用?日本語会話のテキストですから、あくまで現実重視の説明をしているのだろうと思います。 なお、私ならば次のように書きます。 「消費者が適切に選択できるような環境整備を行う」 この点についてLouisvilleさんは「助詞が落ちるケース」と捉えていらっしゃるようですが、「できる」にはサ変動詞の語幹に付いて可能を表わす用法があります。 ちなみに私が挙げた例文は、一応公用文からの引用です。 http://wp.cao.go.jp/zenbun/kokuseishin/spc15/houkoku_b/spc15-houkoku_b-1.html#4

回答No.3

テニス「を」できる 料理「を」できる 気持ち悪いですね。でも実際にはよく使われます。 男の人でも難しい料理をできる人はいるのね。 無料でテニスをできるところを探しています。 消費者が適切な選択をできるような環境整備を行う ちょっと検索しただけでいくらでも見つかります。 ら抜き言葉やレタス言葉と同様、いやだけれども、使われている以上、こういう言い方もあるよ、と教えざるを得ない。almost all the time というのは苦しいところでしょう。 それからもう一つ。「が」は修飾節で「の」と交代できます。 テニス「が」できる場所 テニス「の」できる場所 難しい料理「が」できる人 難しい料理「の」できる人 この点でも、almost all the time ということになりましょうね。

Louisville
質問者

お礼

ありがとうございます。そうなんです。「を」は気持ちが悪いです。でも、実際、そういう使い方もあるんですね。ところで、「ら抜きことば」は知っていますが、「レタス言葉」ってなんでしょうか? もう、「浦島太郎」なので教えていただければ・・・。ちなみに、日本の友達に数年前に「スイカ」ってなあに?(果物ではなく)と聞いた私です。 去年の暮れに帰国したとき、「スイカ」を買ってみました。JRでも、切符を買わなくていいし、ドトールコーヒーでも使えて(使い方は知らないおじ様が教えてくださいました。)楽しかったです。そんな私です。

回答No.2

主語の後に格助詞「が」が付く場合には、「が」の連続を回避するために「~をできる」になります。 <例> 消費者が適切な選択をできるような環境整備を行う。 「almost」は、やはり必要でしょう ( ^^

Louisville
質問者

補足

ありがとうございます。例にあげてくださった文なのですが、{・・・選択「を」できるような環境・・・}という言い方をするのですか? 私なら、・・・選択が出来るような環境・・・といいますが。「が」の連続になったとしても。 ちなみに、国語の教員免許を持っています。(大昔ですが)それから、大学を卒業してからアナウンサーをしていましたが、「・・選択「を」できる・・」という言い方がなじめないのですが。 日本を長く離れているからでしょうか?それとも、ただ、私が知らなかっただけなのでしょうか? 言葉はどんどん変化していきすよね。 もう一度教えてくださるとありがたいのですが。

  • jo-zen
  • ベストアンサー率42% (848/1995)
回答No.1

almost all the timeとはほとんどの場合そうだけで、別の用法も若干はあるということです。 例えば「楽をする」→「楽にできる」or「楽ができる」など

Louisville
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございます。 「別の用法も若干・・」の若干の例を知りたかったわけです。 お答えにある。「楽をする。」が「楽ができる。」はわかるのですが、「楽にできる。」は意味が違ってきますよね?

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