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Lowry方のタンパク定量について教えてください。
現在、Lowry法によるBSAのタンパク定量(スタンダード)を行っているのですが、サンプルでは、細胞を溶かすのにNaOHを添加するため、スタンダードのBSAにもNaOHを添加しています。しかし、1N以上のNaOHを添加すると、その後の操作のフォリン添加・インキュベーション後に白濁していました。1N以上のNaOHを入れると、白濁することってあるのでしょうか。それとも自分の実験ミスでしょうか。お答えいただけると幸いです。
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通常の Lowry法の場合、まずサンプルを0.1M NaOH中でインキューベートし 銅イオンをタンパク質に結合させます。それから、Folin試薬を加え、青色を発色 させます。青色の発色はpH11ぐらいの時が一番良いそうです。 Folin試薬に2Nと記載されていると思いますが、この2NというのはFolin試薬 中の塩酸の濃度を表しています。計算してもらうとわかりますが、サンプル溶液中の NaOHとちょうど中和する量の塩酸を加えています。サンプル中には他にNa2CO3 が溶けています。NaOHが塩酸で中和されるとNa2CO3の緩衝作用が出てきて、 pH11程度の青色発色に良い条件となるように“しくまれて”います。 記載されていることだけでは、どのくらいのNaOHが入ったのか良くわかりませ んが、Na2CO3の緩衝作用が間に合わなくなるほどのNaOHを入れたら発色がそも そも悪くなるでしょう。それから、白い沈殿は銅イオンの水酸化物と思います。NaOH 溶液中で有るにもかかわらず銅イオンが沈殿しないのは、酒石酸が銅イオンをキレート しているためですが、長時間は持ちません。おいておくと少し青みがかった沈殿を生 じます。NaOHが中和しきれなかったため、生じた銅の水酸化物だと思います。 Lowry方の妨害物質にNaOHについての記載はないですね(タンパク質の定量法(菅 原潔他、学会出版センター))。#1のかたが参考にあげたBioRadのLowry法は沈殿さ せるやり方で、通常の方法ではないです。
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- sevenless
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1N の NaOH は多いような気がします。 BioRad の Lowry 法キットでは、共存可能試薬として 0.5M NaOH となっていました。
お礼
ご回答ありがとうございます。そうですか、やはり1Nは多いですよね。では、この白濁は何なのでしょうか。多いと起こるのでしょうか。
お礼
なるほど、銅イオンなのですね、助かりました。ありがとうございます。 それと、あともう一つ問題があるのですが、NaOHを入れていないBSAのタンパク定量の値が発色が足りないのはなぜでしょうか。以前は、1.5倍ぐらい発色したのですが、最近になって発色しなくなりました。 C-solutionはいつもプレートに添加する直前でsolutionB1、2、Aの順で混合して使っています。そもそものBSAに問題があるのでしょうか。