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「不確実係数」「飲料水の寄与率」とは?
日本の水道水質基準は、LOAEL(最低副作用発現量:副作用がみられた1日当たりの最低摂取量)を基に不確実係数(1000)、飲料水の寄与率20%、体重50kgの人が1日2L水を飲むと仮定して評価値を定めているといいますが、「不確実係数」「飲料水の寄与率」とはどういう意味でしょうか。
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noname#181872
回答No.1
飲料水の寄与率…対象とする化学物質について動物実験などでどれだけの 曝露があれば副作用がみられた、といった形でLOAELを求めますが、 その対象とする化学物質の曝露ルートは飲料水だけとは限りません。 例えば呼吸による吸入や食物からの摂取などがあると思われます。 なので、1日2Lという条件で飲料水を飲むことだけを想定して、 LOAELを越えないだけの値を基準値としてしまうと、他のルートでの 曝露があるとLOAELを越えてしまう恐れがあります。 そのため、飲料水の寄与率を定めています。 ここで20%としているのは通常の生活を送った場合、水道水ルートでの曝露は 全ルートのうち20%を占めると想定しています。 不確実係数…対象とする化学物質をどれだけ曝露したらどのような影響を 及ぼすかということを人間で行うことはしにくいため通常、動物実験で 行います。ただ、その動物実験の値をそのまま人間に当てはめられるのか、 また人間の個人差はどれだけあるのか、といったことがわからないため、 不確実係数というものを与えて、より厳しく、安全サイドでみている ということです。
お礼
たいへんわかりやすくお答えいただき感謝いたします。