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自然対数の経済学的解釈
しばしば経済学で自然対数が用いられますが、よく理解できてません。 例えば昭和45年の日本のGNPは73.19兆円で、log(GNP)=4.293になります。もちろん数学的には自然対数の底eの4.293乗は73.19という意味だと思いますが、経済学的にはこのlog(GNP)はどんな解釈をしたら宜しいでしょうか? イメージがつかめたら嬉しいです。 教えてくださると助かります。
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自然対数、ね。結構色々な解釈が出来るものなので、ケースバイケースなのですが。 もっとも基本的なのは、自然体数自体が lim[n→∞] (1+1/n)^n の極限なので、連続時間の利子率(伸び率)のお話になります。 別の言い方をすれば、対数というのが、 ln(x)'=1/x という関係から、 ln(x) = 1/x dx ≒ Δx / x となるので、伸び率を表すことができます。ここから、例えば GDP の伸び率を対数で表すことが出来る、というのがわかるとおもいます。 また、重要なやり方として 1/5 {ln(昭和 50 年の GDP) - ln(昭和 45 年の GDP)} を考えると、利子率と同じ考え方から、平均伸び率を容易に計算することが可能です(これ以外の方法だと 5 乗根を解かなければなりません)。 しかも、成長率は精々数%なので、 ln(1+x) = x という近似式を使うことが出来るため、更に計算を容易に行うことが出来ます。 さらに、例えば価格と消費量のようなことを考えると、価格の 1 %の変化が消費量を何%変化させるかを弾力性といいますが、弾力性は Δx / x とかけるので、微分の世界に持ち込むと 1/x dx = log(x) と書くことが出来ます。したがって、対数は弾力性を表すことがあります。 他にも使われることがありますが、よく使われるのはこの二つですね。
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- usokoku
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経済で考える数値は、「前年同月比?%の伸び」でしょう。 実際の数値を対数目盛りでグラフに書いて行くと、直線できれいに洗われます、 だから、対数目盛りを使います。 乗用対数と自然対数があります、前者は、ていが10、後者はていかe(=2.3.....)です。ていか゛eの場合、数学の色々な方程式を解析解(方程式を解いて、別の簡便な方程式に置きかえたもの)が比較的簡単に求められますので、数学やさんは、eを使います、だからeをつかいます。
補足
詳しい説明を有難う御座いました。 大変勉強になりました。理解が少し進みましたが まだ納得しきれていない部分が御座います。 申し訳御座いませんが、また御答え頂けませんでしょうか。 しかし、私もこれまでlog(GNP)とあれば、GNPの 成長率と思って見なしてきました。 ここで出てくる疑問は 1/5 {ln(昭和 50 年の GDP) - ln(昭和 45 年の GDP)} と例題で示してくださったように複数の値(データ)を 用いれば成長率が計算できると思います。 例えば、昭和45年のGNP73.19兆円log(GNP)=4.293 昭和46年のGNP80.59兆円log(GNP)=4.389 ここから4.389-4.293=0.096=約10% の成長であることは理解できました。 通常イメージする成長率はこの10%だと思います。 一体、4.293が何か?という疑問です。 また、もしこれが成長率だとすればなぜ たった一つのデータから成長率が出てくるかが 不思議なのです。 お手数ですがまた丁寧な説明や例でお教えいただけません でしょうか?