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靖国神社について
靖国神社は、日本の伝統的な宗教にあわないっていわれてますが、 それはどんなところなんでしょうか?? 教えてください。
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- tyr134
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靖国神社を始めとした国家神道というのは、明治維新後の政府による政治を円滑にするために利用された宗教という側面が強い宗教です。 その点で他の神道系の神社とは一線を画すと言っても過言ではありません。 特に、西洋キリスト教国と対抗するために、国家(天皇)の基に国民を一つに纏めるために、伝統的な日本人の宗教観である神道を利用して「国家神道政策」を進めて行きました。 そして、天皇と日本国(政府)を神と定めて、国民を一つに纏め、後に戦前戦中の全体主義体制に利用されたという歴史があります。 そして、現在もその体質から脱色しきっておらず、「国家・民族イデオロギー」として利用され続けています。 もちろん、こうした「政治による宗教利用」というのは、洋の東西、過去・現在を問わず行われています。 しかし、靖国問題というと、中・韓・朝など外国との関係で議論されることが多いです。 実際、中・韓との外交問題にまでなっていますし。 なんだか、中・韓が「総理大臣は靖国に参拝するな」と言ってくるので、「外圧に屈するな」とか「経済関係を重視して配慮を」なんて議論をよく聞きます。 しかし、実際は「日本の伝統的宗教なのか?それとも、明治政府によって作られたマヤカシの産物なのか?」という、国内問題として議論すべき性質のモノです。 神道の性質として、「教義がない、経典がない、自然崇拝・祖霊崇拝」というのがあります。 また、仏教・ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など、他の宗教のように「教祖・教団」と言ったモノを持たず、組織化もあまりされていないというのがあります。 それ故、仏教や儒教の影響を受けながらも「アニミズム的」要素を残しつつ、日本人の心に生き続けることとなりました。 実際、「神道と風習・風俗は分けられない。故に、神道は宗教ではない」という説もあるくらいです。(この論理で、明治憲法下では認められていた「信仰の自由」を跳ね返し、唯一学校で教育できる「(宗教)思想」として国家神道の精神が教え込まれました。でも、神道の多くの派では占いはやっても思想教育は行われない。) こうした、「神道の性質」から仏教ではなく神道が「国教」と選ばれたのではと個人的には思っています。(古来からの伝統と言うなら、仏教でもよかったはず??) そして、政府に都合の良いように整理統合されていきました。(例・神仏分離令・大教宣布運動・近代社格制度など) こうしたことから、梅原猛氏は 「修験道を禁じ、仏を殺し、神を殺して、そのかわり国家を神とする神道が、新しい近代神道として起こった。神道のなかではごく最近のものである。近代日本の国家主義の産物で、他の神仏を殺してしまった。つぶして再度、国家神道の下に神道を統合した。だから、それはほんとうの神様ではない。一木一草のなかに神をみる。これが日本の伝統。そういう神様を全部殺して、天皇と国家を神としたのが国家神道。」(l『世界』 インタビュー) と述べています。 もちろん、こうした梅原氏の言説に対しても靖国擁護派からは色々と批判が飛び出しています。 しかし、こうした議論は「国家・民族イデオロギー」的な言論に隠れて表に出てきません。(というか、擁護派の論は近代のイデオロギーに結びついてる気がします、、、。) もう少し、国内問題として「靖国問題」を見る必要があるでしょうね。 参照PDFファイル 熊野神社の講座らしいですが、分かり易く纏められてタノで、、、 http://www.imakumanojinja.or.jp/media/myweb1014004.pdf
- Y39330
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靖国神社は社殿も作法も日本古来の神道に則っているので「伝統的な宗教」といえます。 また靖国神社には外国籍の方、他教徒の方、戦死者以外の方も奉斎されています。ある遺族の方は、「私は基督教徒だが靖国参拝をして心の安らぎを得ている」と語っておられます。
日本の伝統的な宗教は「死ねば皆仏様」ですが、 靖国神社は「死者を選別」し天皇陛下のために死んだ兵隊のみ祀ります。 国に逆らった人間は合祀されません。 勝てば官軍負ければ賊軍。歴史上の重要人物であっても賊軍は差別されています。祀られていません。 死者を選別する靖国神社 http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2006/08/post_09c3.html 実態は靖国神社こそが死者を厳しく選別して祭祀 http://www.geocities.jp/social792/yasukuni/QandA.html
- potejin
- ベストアンサー率18% (2/11)
「日本の伝統的な宗教」とは何でしょうか。 また、靖国がその「伝統的な宗教」に合わないとはどういうことでしょうか。その辺があまりにもあいまいなのでお答えしにくいのですが、 私が自分なりにとらえている「日本の伝統的な宗教」とは基本的にどんな悪人であろうとも亡くなった人はきちんと神、または仏として扱う、と言うものです。例えば中国や韓国では悪人は墓を暴いて死体に鞭を打ち付けると言う文化ですが、日本はそういう文化はありません。 そういう意味では靖国神社は「日本の伝統的宗教」観とはかけ離れたものではないように思うのですが・・・。 ちなみに先ほど「どんな悪人であろうとも」と書きましたが、私の考えでは、靖国神社に祀られていてとかく物議をかもし出すいわゆるA級戦犯の方々は、決して「悪人」とは思っていません。 靖国が日本の伝統的な宗教に合わないというのは、どなたが言っているでしょうか・・・。そしてその人はなぜそう思うのでしょうか、 まずはそこから考えるべきではないでしょうか。
- usokoku
- ベストアンサー率29% (744/2559)
聖徳太子の時代だったと思います。古文書名は忘却。 日本の神(自然現象をつかさどる)を仏教の仏に置きかえる、という作業を行い、日本に仏教を普及させました。 靖国は、自然現象を祭った神ではないので、日本伝統の神ではありません。 民衆統制に宗教が使われ、天皇集権の独占資本主義経済を成立させるために、作成されたものです。 聖徳太子の頃は、他の宗派を否定するということは行っていません。すりかえただけです。しかし、廃仏令が施行されています。 キリスト教による民衆支配の影響でしょう。
- buchi-dog
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靖国神社は「神社」というより、「神社の形式を取る英霊顕彰施設」です。実際、戦前には神社は内務省の管轄下にありましたが、靖国神社は陸軍省と海軍省の共同管轄下にあり、他の神社とは違う取り扱いが為されていました。 なお、私見では「日本が神社形式の英霊顕彰施設としての靖国神社を有するのは当たり前」と解します。 下記の本でも読んで勉強してください。 靖国神社と日本人 PHP新書 052 小堀桂一郎/著 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30432277
- zenkiti
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日本の神社仏閣には多種多様な神様仏様が祀られています。 信教の自由が認められているこの国で、その宗教が日本の伝統にあうあわないを言ってる事自体おかしいとは思いませんか? まぁ「靖国神社は戦犯を祀ってる」って事で他と差別化したいのでしょうがね。。。