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クローンの生物学的意義について
クローン動物をつくる方法の1つで除核した初期胚の囲卵腔に例えば分離した8細胞期の割球を挿入して、細胞融合してつくるやり方がありますが。 その方法での生物学的意義は? 体細胞の核移植の場合と同じように、初期化するというこでいいのでしょうか?
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受精卵核移植によるクローンは、「最初から初期化されている核を移植している」ことになります。8細胞期などの初期胚はまだ全能性を持ってますから。 例えば8細胞とか16細胞期の受精卵を分割してバラバラにすると、それぞれが1個の個体に発生するというのは高校の生物で習いませんでしたっけ? 初期化云々に関しては「確定していない」どころか、教科書レベルの基礎の話、ということです。 つまり、受精卵核移植によるクローンは、体細胞クローンと比較して技術的に容易で安定した成績が期待できる、ということが「生物学的意義」ということです。 要は分割受精卵と本質的には同じなので、体細胞クローンが抱えるテロメアに由来しているのではと言われているような問題も関係ありませんし。それでも家畜の受精卵クローンでは産子の過大等、自然の繁殖とまったく同じというわけではないのですが。 また、発現している形質が明らかになっている体細胞クローンとは異なり、受精卵由来ですのでその遺伝子型は「未知」のものになります。 従って、優秀な両親から作出した受精卵からクローンを造っても、遺伝的な「大外れの個体」を造ってしまうリスクはあるわけです。 遺伝的に均一な実験動物群を作出するような用途もあるので、まるきり無意味というわけではないのですが、クローンを作出する意義から言えば、あくまでも体細胞クローンが本命で、受精卵クローンはそのプラクティスのような捉え方をされているのが一般的でしょう。
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- myeyesonly
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こんにちは。 そのように考えられていますが、まだ確定的な事は何もいえません。 おそらくそうだろう、というレベルです。 まだまだ解明が待たれている段階です。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
よく分かりました! 8細胞を分割しても個体発生はするのに・・・? というところでつっかえていて納得する回答ありがとうございました。