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体細胞クローンによるクローン技術について
体細胞クローンでは、核を提供した動物の遺伝子とクローン固体の遺伝子はまったく同じとはいえないのはなぜか? という質問なのですが、調べてみてもまず、「体細胞クローンにおいて核を提供した動物の遺伝子とクローン固体の遺伝子がまったく同じとは言えない」ことすら確かめられません。私は専攻ではないので難しい話は理解できないかもしれませんがよろしくお願いします。
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私も難しい話はわかりませんが,こんなページを見付けました。 ◎ 異種核移植に成功(米の大学) 最後の方の中辻憲夫先生の話にある『ミトコンドりアという小器官の遺伝子が細胞質内に残っており』という事だと思います。 ご参考まで。
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- japonicus
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皆様が回答されているように、ミトコンドリアのことが最大の違いだと思います。ミトコンドリアは母親から伝えられるので、クローン個体はドナー個体と異なるミトコンドリアを持つことになります。同じ母親から採取した卵を使わない限りは。 もうひとつ言うことができるかもしれないことは、テロメアの長さについてです。DNAには細胞分裂をくりかえすごとに短く刻まれてゆくテロメアという領域があり、この領域の長さがドナーとクローン個体の間で異なるという話もあります。細胞分裂が盛んに行われる場合(発生の初期段階)などでは、どんどん短くなってゆきますので。 ちなみに核移植終了時に電気刺激を与えるのは卵を活性化(発生を開始させる刺激)するために必要な操作です。この電気刺激でDNAが損傷するとは考えられず、もし仮にDNAが壊れるならば、正常な子供は生まれてきません。
- MasterJAKE
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ミトコンドリアDNAが違うというのは母親、もしくは母親の血統の卵を使えば解決できると思います。 ただ普通に生活しているだけでも遺伝子というのは色々な刺激にさらされています。 放射能や紫外線、発がん性物質や、ウイルスなどです。 これらは遺伝子に傷をつけるものです。 しかしガンになっても子供にはその影響は少ないように見えます。 なぜなら、子供には精子や卵子の遺伝子しか伝わらないからです。 精子や卵子は遺伝子が一組しかないため発生に不調をきたす遺伝子の傷は致命的となり、子供は出来ません。 それに比べ体細胞では分化した後で使われるDNA以外に傷が付いても使われることがないので不具合が発生せずそのまま使われ続けることになります。 体細胞クローンではこのような刺激にさらされている細胞の核を使うことになります。もともとの器官では不都合のなかった核でも全ての遺伝子が無事とは限りません。 また、遺伝情報が載っていないイントロンの部分での組み換えや変異などはなんの不都合もなく残っていきます。 このようなことから核を提供した個体とクローンで発生させた個体とで核がまったく同じとはいえないということになるんじゃないでしょうか。
- saboten10
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体細胞クローンではクローン個体を作る際、核融合と発生の開始に 電気ショックを与えるようです。そのときに遺伝子に傷がつき、 遺伝子突然変異を起こす可能性が無きにしも非ず。というのも 遺伝子が全く(100%)同じでない理由の一つだと思います。 また、皆さんがおっしゃるように、ミトコンドリアは独自のDNAを 持っているのも、遺伝子が同じでない理由になると思います。 ちなみに、ミトコンドリアDNAは母系遺伝し、その働きはミトコンドリア内の 酸化的リン酸化に関係する酵素の5分の1をコードしているそうです。
遺伝子が,クローン個体と親とで違うと言うことは,私は,聞いたことはないのですが,働いている遺伝子は違うようです。 受精卵は,どんなものにも分化できる能力「全能性」があります。しかし,分化した体細胞は,一部の遺伝子しか働かず,全能性は失われています。 一部の遺伝子しか働かない状態では,正常に発生させることが出来ませんので,体細胞クローンは,薬品処理等して全能性を復活させた核を使用します。 「ドーリー」が騒がれましたのも,この全能性の復活に成功したと思われていたからです。しかし,どうも全能性が完全には復活していないようです。つまり,一部の遺伝子は完全には復活せず,働かない状態の遺伝子もあるようです。 それに,rei00さんのご指摘のように,ミトコンドリアは独自のDNAを持ちます。 ですから全く同じものではありません。
お礼
回答していただいた皆様、大変参考になりました。 読んでいて理解できない部分もありましたが、後学に役立たせていただきます。 本来でしたら、お一人ずつにお礼を申し上げるべきなのですが、これに代えさせていただきます。 どうもありがとうございました。