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絶縁抵抗計について
絶縁測定計(メガー)というのは 漏れ電流を測定するものと解釈していましたが、漏れ電流計というのがあるのをみると 漏れ電流を検知するものではないのでしょうか? 自分が思っていたのは電圧をかける→漏れ電流がある(なければOK) →漏れ電流があると、抵抗の値が漏れ電流に比例し少なく表示されると 思っていたのですが・・また漏れ電流を検知するのであれば、どのような 電流の流れになり検知するのでしょうか? 例えば天井裏の配線のどこかでねずみがかじって電流が漏れたとすると その電流はどこに行くのでしょうか?漏れた附近の(金属等の)導体から大地へなのか、それとも導体に帯電してしまうのか、そのへんもよくわからないので、詳しい方よろしくお願いします。
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NO1の追加質問への回答 電気の流れは、電源の+から出て、いろんな所をめぐって、最後は電源の-に戻ります。このとき、+から出る電流と-に戻る電流は理論的に全く同じ値であり、時間的にも同時です。これを電子の動きで説明すると、電路(=電線や大地)には元々電子がぎっしり詰まっていて、電源の-極から電子が1ケ出ると、電源の中に電子の空席が1ケできるので、+極から電子が1ケ入ることが出来る。これをマクロ的にみたら電流となります。だから電源に戻れない電流は最初から流れ出さないのです。 大地が0Vで電源がマイナス電位だったら電流は大地から電源に流れるでしょう。 なお、大地がゼロVと一方的に決めないで下さい。建物の階をいうとき、日本では地上階を1階といいますが、イギリスでは地上階を0階といいますね。それと同じように、ゼロVはその時々の都合で何処かを基準に定義されている仮のものです。
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- daitei
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質問者がどの程度の電気工事や測定の知識があるか わかりませんので、一般的な電気工事士の見習い程度の レベルで説明します。不明な点は再度質問してください。 先ず絶縁抵抗計(メガーと呼んでいます)は、500V程度の 直流電源を使用します。乾電池数本の電源をコンデンサなどで 500Vに昇圧して電源にします。先ず被測定回路を電源が 掛からない状態に切り離します。充電部分も接地側(中性線側)も 電源の接地からも切り離します。充電部分は渡り線でつなぎ、 一括しておきます。 そしてマイナス電極を「接地」された金属に接続します。 プラス極は、通常は電気の掛かっている部分(充電部分)に 当てて接地金属と充電部分との漏洩電流を測定して、 電流計の目盛りはメグオームで目盛ってあります。 この場合の「漏洩電流」本当の意味の漏れ電流ではありません。 測定のためにDC500Vを印加して、絶縁物の表面などを伝わって 漏れた電流や、回路が持っている静電容量を介して漏れた電流を 計っています。リーク電流と言うほうが正しいイメージです。 充電回路の被覆が損傷していて、そこが接地されて いれば、ほとんど抵抗がゼロになり、「絶縁が不良」ということになります。 ねずみが被覆を齧っていても、そこの部分が接地されなければ 絶縁抵抗が悪くはなりませんので、発見は出来ません。 木造家屋などで木材に触れていれば、湿度の条件などで多少は 漏れるかも知れませんが、確実に発見できるかは条件次第です。 どこかに触れていないと、漏れることはないので絶縁測定だけでは 発見できないと思います。一般には100V回路では、数メグオーム程度はあります。不良の場合は数キロオームからゼロになってしまいます。 電気を使用中に絶縁不良で漏洩電流がある場合は、別の方法で測定します。ZCT(零相変流器)を使い、送られた電流は、全部戻ってくるという理論で、もし全部戻ってこなければ、行きと帰りに差があることを 検出します。 往復の電流が同じ値ならベクトル和がゼロであることを 利用しています。漏電遮断器は、ZCTを応用した機器ですので、 絶縁抵抗計の理論とは違う理論で漏れ電流を測定します。 一般には30mA程度の感度です。
- Denkigishi
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オームの法則(R=V/I)を念頭において、絶縁抵抗=電圧/漏れ電流 ではないかというご質問ですね。 まず、絶縁抵抗で測定するのは抵抗値[Ω]ですが、漏れ電流は電流値[A]です。計る対象が当然違います。 違いはそれだけでなく、実は測定する際の「電圧」が違うのです。漏れ電流は普通に電気を使っている状態における漏れですから、電圧は100Vあるいは200Vですが、絶縁抵抗を測るときは、電路は電源から切って、測定器から出る別の電圧を使います。 絶縁抵抗値は不安定でなので、電圧や湿度が変わると抵抗値が大きく変わってしまいます。電圧が高いほど抵抗値は下がるので、絶縁抵抗を測るときは安全のために通常の使用電圧より高い電圧で計ることになっています。その電圧は低圧電路の場合は「500V」と定められています。 漏れ電流の流れ方は次の通りです。 正常な場合:変圧器→電線→負荷→電線→変圧器 漏れた場合:変圧器→電線→故障点→大地→B種接地線→変圧器 漏れた電流も最後は必ず変圧器まで戻りますが、戻る道が違うのです。漏れというより迷子になって他の道(大地)を通って戻ってくると考えて下さい。
補足
回答ありがとうございました。1つわからない事があり、 補足で質問したいのですが、漏れた場合ですが、大地→B種接地点 →変圧器とありますが、大地は電位がゼロなのでそこから接地点(線?)に行くというところが良くわかりません。最後は変圧器に戻るとありますが、ここもよくわからないです。 面倒とは思いますが、是非、よろしくお願いします。
補足
非常に詳しい回答をいただきありがとうございました。 最初の質問について初心者の自分でも理解する事ができました。 非常に申し訳ないのですが、もう少し関連してわからない事ができてしまい、できれば教えてもらえないでしょうか。 1つは、普通の電子レンジ等の電化製品についている接地線の場合は 今回の質問とは違い、漏電があった場合、大地に電気を逃がすのでしょうか?それともやはり大地から電源へ行くのでしょうか?(接地にもいろいろ種類があり、意味合いが違うのでしょうか?自分はどの種類も同じで接地というのは大地に電気を逃がすというように考えていました) それと、絶縁抵抗測定ですが、漏電があった場合、その周辺に帯電した電子と流れる電子に分かれると思うのですが、何故なのでしょうか?また、質問がかなり離れますが、電線が破け漏電があった場合、どのような処置をするのでしょうか?(電線をその区間丸々交換しなければならないのでしょうか?)非常に何度も質問をして申し訳ないですが、よろしくお願い致します。