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多元論とルソー
政治における多元論とはどのようなものなんでしょう? ルソーの「社会契約論」と関係あるんでしょうか?
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社会契約論を全部読めば、あなたなりの答えが出ます。日本語訳もまともで読みやすいし、ルソーは文章力が高いので、読んでいて、さして苦痛ではありません。 国家の本質である一般意志に、市民の特殊意志や個別意志が反することはありうるし、それをどの程度まで許すかという点に、ポイントがあります。個人は結局、一般意志への服従を強制されるわけですけど。 ドイツ古典哲学は、カントからヘーゲルにいたるまで、「自由とは、一般意志と個別意志が合致した状態である」という、ルソーの思想をそのまま引き継いでいます。これは、ルソーを肯定的に読む人たちの理解の仕方です。 Wikipediaの記事は、逆に否定的なことばかり書いてますね。これはイギリス系の思想家の典型的な思考様式です。まあ、自然法思想そのものが、昨今では流行らないという現状もあるのですが、これだとルソーの偉大さに影響を受けた人々がたくさんいることが、逆に説明がつかなくなってしまいます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%BC
お礼
分かりやすい回答、ありがとうございます。 日本語訳で読んでみます。