なぜ歴史授業でウソ(?)を教えるのでしょう
歴史について素人なので「ウソ」という表現が妥当なのかどうか自信はないのですが・・・
歴史に多少興味をもっています。
学生時代はあまり真面目に歴史の授業を受けていなかったのですが、歳をとって歴史を学んでいると、時々
「あれ?実際はこうなのに、どうしてこんな風に教えるのだろう」と疑問に思ってしまうことがあります。
例えば小学校・中学校レベルの社会の授業で黒船来航について学ぶとき、授業ではいかにも
「日本は鎖国をしていて、それまで出島のような例外を除いては全然外国との交易・交流をしていなかった。
ところが幕末に突然ペリーの乗った黒船が現れて、日本は右往左往の混乱に陥った。
これを世の人は『太平の眠りを覚ます蒸気船 たった四杯で夜も眠れず』と表現したんですよ」
みたいなニュアンスで教わります。
ところが実際にはそれ以前にゴローニン事件もあればフェートン号の件があったり、薩摩に外国船が寄航したり等々
外国との関わりは山ほどあったわけです。
これらはもちろん高校の歴史授業レベルだと教わるわけですが、いくら詳しいことまで深くは学ばない小中レベルの授業でも、なにもあえて
「それまでは全然無かったのに突然黒船が来た!」っていうニュアンスでウソをインプットしておく必要も無いと思うのです。
「実はそれまでも何回かそういう事例はあったのですが、黒船の来航にはこれこれの特殊な事情があるから、中学生の皆さんもちゃんと知っておきましょうね」
でいいと思うのですが。
黒船の件に関わらず、歴史を知れば知るほど、歴史をちゃんと学んでいなかった私のような素人には
「えっ!?そうだったの?全然史実と違うじゃん!」
みたいなことに出会ってしまいます。
近現代史のように政治的思惑とのからみで解釈が議論のあるようなものは別論。
そういうような事項でもないのに、時々散見されるこのような「ウソ」はなんのために教えるのでしょうか。
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