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神秘論と不可知主義
レポートの課題で、現代科学が克服すべき不可知論と神秘主義について論じてください。という課題が出たのですが、どういうことを言っているのかさっぱりわかりません。不可知論や神秘主義って何なんでしょうか。講義は社会科系の授業ですが、哲学の観点から回答いただけないでしょうか。
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お急ぎのようなので、とりあえず。なお、以下の文章では説明の都合上、断定しておりますが、あくまでも私の理解の範囲内です。 不可知論とは、言葉の通り、人間の知る能力には限界があり、どうしても分からない限界があるという説です。たとえば、神の存在について、不可知論では、それは、人間の能力、知識等からは、本質的に知ることができない、つまり、神はあるとも無いとも判定することが、原理的に不可能であるとします。 神秘主義ですが、今度は、科学で到達不能な分野において、人間の内なる声等により真理に到達できると言う考えです。それは神から来ることもありますし、人間には本来そういう能力があるのだ(ただし、科学では説明できない。なにしろ、科学の外にあるのが神秘主義ですから。)ということになります。 どちらにせよ、科学が、観察と仮説、実験と検証という過程を踏む哲学であるために、実験も検証もできない、これらの分野に対しては、原理的に反論が不可能です。(科学の用いる論理では、反論するには少なくとも一つの反例をあげれば良いのですが、これができません。) 原理的に反論できない物を克服するには、一般的な科学者は、それらを「無視」するということになります。 難しい命題なので、もっとあるのですが、ここでは、書ききれないし、私の能力もありますので、このへんで。