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倒置
Never have I read such an interesting story. のような倒置がありますが、このようなことがあるのは、否定の語のときだけのような気がします。 どうして、yesterday とかふつうの副詞が文頭に来ても当地は起こらないのでしょうか?
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あまりに大きなテーマで自信はまったくありませんが、ご回答が途切れてしまったようですので考えることを記してみます。 ●「このようなことがあるのは、否定の語のときだけのような気がします。」 ⇒ ほぼそう言ってよいと思います。 倒置には 1.Down came the rain.のように主語と動詞の倒置の場合、 2.件の文(Never have I read such an interesting story.)のように主語と助動詞の(つまり「主語+疑問文の語順」になる)倒置の場合、 があります。 ご質問の倒置文のようなこの2番目のタイプの倒置には、 a. 件の文のように否定語で始まる場合、 b. 疑問文 b-1. Is she studying the instructions? Is ⇒ Yes/No疑問文 b-2. What is she studying? What (次のis…と一緒になって) ⇒ 特殊疑問文 があります。 が、bは疑問文ですのでそれを横に置くとすると、「主語と助動詞の倒置」の場合、平叙文においては、aの「否定の語のときだけ」と言ってあながち間違いとはいえないと思います。 ● 「どうして、yesterday とかふつうの副詞が文頭に来ても当地は起こらないのでしょうか?」 ⇒ 文頭は主題が来る位置ですから、yesterday(副詞)が文頭にくれば、「きのうは、…」というように文の意味にそれなりの影響・役割を果たします。しかし、語順命の現代英語にとって倒置を起こすほどの大きな意味の変更をもたらすほどの役割はない、ということだと考えます。言い方を変えれば、neverなどの否定の副詞が文頭にくる場合には倒置を起こすわけですから、それなりの大きな意味の変更をもたらす役割があると考えざるを得ません。 (1) 英語の歴史からすれば、むしろ、動詞を否定する否定の副詞で始まると倒置がおこるというのは「昔の語順の名残」だそうです。 かつては、thenのような副詞が始まるときも主語と動詞が入れ変わったのだそうです。(ただし、当時はまだ、”~did he…” という形がなかったので一般動詞(例えば次のcalled)そのものを前に出していました。 Then called he his disciples. (それから彼は弟子たちを呼んだ.) [ 以上、酒井典久著『英語の仕組みが見える英文法』(文芸社、2005年、pp.138-141)より ] (2) 今度は現代の英語という観点に限って見てみます。 一般的に言って、英語の文は情報伝達と言う点で見れば、文頭に「主題」(テーマ、トピックとも)がきて、文末(近く)に「焦点」がきます。この「焦点」については ”end-focus(文末焦点)” という用語もあるように、焦点が伝達情報の一番重要な部分であるという点でよく知られているとおりです。 今回のご質問で大切な点は、この「焦点」と共に重要な「主題」という要素が位置する文頭部分の働きです。この文頭(つまり、「主題」位置)にはいろいろな項目がきて。それによって文全体がどういうものであるかが決まります。例えば、以下の文の文頭の構成要素が文の主題を示しています。 《平叙文で》 1. Usually she studied the instructions. Usually ⇒ 「(いつも[あるいは、予想]と違って)ふつうは…」のように対比を示す 2. Although he is a student, …. Although ⇒ 譲歩節の始まりを示す 考えてみれば、そもそも文頭に主語以外の要素(何もこない場合(文頭要素がφ)も含めて)が来てその後に助動詞が来るという「主語と助動詞の倒置」の代表は疑問文です。 《疑問文で》 3. Is she studying the instructions? Is ⇒ Yes/No疑問文 3. What is she studying? What (次のis…と一緒になって) ⇒ 特殊疑問文 このように考えてくると、neverなどの否定副詞が文頭に来た場合に「倒置」をするということは、語順命の現代英語にとっては命に関わるといってもいいような操作をするわけですから、何らかのよほど大きな意味・役割を果たすものと考えるべきでしょう。その「大きな意味・役割」は「疑問文」が果たすのと同じ程度・レベルの大きなものということになると考えられます。 それが文全体[命題]の否定(つまり、文否定)だというわけです。(もちろん、neverなど否定副詞を文頭以外の普通の位置に置くことによって文否定を表すのが最も中立的なふつうの表現です。) 考えてみれば、このneverなどの否定副詞を文頭におくという非中立的な、そういう意味では特別な、否定の強調という操作は、否定語はなるべく文頭に置くという英語の大原則(日本語で「誰もそんなことは知らない.」というのを Nobody knows about it. というのが英語では自然)にも合致します。 (3) 以上のように、上の(1)の歴史的な考察を合わせて考えてみると、英語が現代の語順を確立していく過程で、他の多くの副詞が文頭にあっても後ろはSVの語順をとるようになったのに対して、このneverなどの否定副詞を文頭におく倒置は(おそらくdo-supportなども大きく絡むと思いますがここでは触れません)、平たく言えば「否定の強調形」という役割を担って昔の語順(現代英語の観点から言えば「倒置」)が残ったものではないかと考えます。 neverなどの否定副詞を文頭におく「主語と助動詞の倒置」は、 ・ 否定を主題位置まで繰り上げた表現形式で、 ・ この「主語と助動詞の倒置」は、大きくくくると現代英語では、 1. 疑問文 2. neverなどの否定の副詞(他にnot a wordなどの目的語もそうですがここでは触れません) の2つのタイプにのみ与えられた語順操作であり、現代英語では語順の点から極めて特殊なものと言えます。 この両者も、そもそも疑問文が命題に関してして何らかの疑問を投げかける文だと考えれば、否定文は命題を否定するわけですから、両者は命題を肯定的には「言い切らない」という点で共通すると言えるような気がします。
その他の回答 (4)
Neverが先に来ると必ず倒置になるのですが、 否定のときだけ倒置、という法則はありません。 yesterdayは前にもあとにも置ける、つまり、文の中心部ではなく枝葉の部分なので、倒置がどうとかいうことにはならないのです。倒置は文の中心部分(主語と動詞のような)に影響がある場合のみ起こります。
- NooGarde
- ベストアンサー率28% (75/260)
Down went the bus over the cliff. =The bus went down over the cliff. One thing my father left to me, and it was more valuable than a fortune. =My father left one thing to me,~.
- ebaramachi
- ベストアンサー率46% (40/86)
一般的には「否定」を表す語に倒置が多いような気がします。 Little do I know of that.(そのことをほとんど知らない)。 On no account must you do such a thing.(絶対にそんなことをしてはだめ)。よく使われる否定後として他に、no sooner...than..., Hardly, Scarcely, in no circumstances(どんな事情があろうともーない), onlyなどがあります。 yesterdayのような普通の語を強めるときは、it...that...構文ですね。例えば、It was yesterday that he came home.(彼が家に帰ったのは昨日でした)。 その他の倒置文として、次のような例があります。 1 相手に対する返事として、 I didn't watch the TV program. Neither do I. 2 I enjoyed the TV progarm. So did I. 3 補語を文頭においた場合、 Faint grew the sound of the bell.(鐘の音がかすかになった) 4 副詞を文頭においた場合 Down came the rain. (雨が落ちてきた) 5 条件節の中の倒置 Had I read the paper yesterday, I shoud have known about the accident. (もし昨日新聞を読んでいたら、その事件を知っていたはずです) 倒置は一般的にはある語句などを強調する場合が多いようです。
- harepanda
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いや、neverを使うことが慣習的に多いだけで、別に他の副詞が先頭に来ても文法的な間違いではありません。誰もそういう言い方をしないだけで。読むときには倒置の可能性を考えたほうがよいケースもありますが、話したり書いたりするときは、基本的には倒置は避けたほうがよいです。 英語の語順は、主語、動詞、間接目的語、直接目的語、副詞という順番に決まっているかのようなイメージがありますが、高校では教えてくれない、より柔軟なルールがあって、「文の要素の2番目が動詞(もしくは助動詞)であれば、前後を入れ替えてもかまわない」という考え方があります。いわゆる倒置文の8割は、これだけで理解できてしまいます。 Yesterdayで始まる倒置文は極めて異例で、私は見た記憶がないのですが、もっと簡単な倒置文があります。 There is a ball. 先頭のThereが「そこに」という副詞であって、主語ではないことに気をつけてください。2番目のisが「存在する」という意味の本動詞(この文では助動詞を使っていないので、本動詞が2番目に来ます)。そして最後のa ballが主語。つまりこれ、副詞、動詞、主語という語順です。簡単でしょ?
お礼
回答、ありがとうございます。 質問したいことは、どうして否定の時には倒置が起こって、ふつうの時には起こらないということなのです。
お礼
たいへん詳しくご説明いただき、ありがとうございました。 >両者は命題を肯定的には「言い切らない」という点で共通すると言えるような気がします。 の部分は特に納得しました。本当にありがとうございました。