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アリストテレス
アリストテレスがどのように「時間」というものを捉えているのか、わかる方がいたら教えてください。 自分でも調べてるんですがいまいち理解できなくて・・・
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- tyr134
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アリストテレスは、自著『自然学 第4巻』の第10章から14章までにかけて時間について考察していますね。 まず、幾つかのパラドックスを展開して、時間の「非存在性」を明らかにしようとしています。 アリストテレスはあらゆるモノを「存在するモノ」と「存在しないモノ」に分けましたが、「時間」は「存在しないモノ」に入ると結論付けています。 まず、我々が時間を考えたとき、「過去」「現在」「未来」と分けられます。 1)「過去」は存在するが、既に過ぎ去ったモノで(今は)存在していない。 2)「未来」は存在すると予測できるが、後から来るモノで(今は)存在していない。 3)「現在」は(存在するものは全体と部分に分けられるので)「時間の部分」であると考えられるが、1)2)より、「存在していない」と考えられ、「現在」は「部分」では無いと言える。 つまり、「過去」と「未来」は存在していないので「現在」もその存在は否定される。 よって、時間は「存在しないモノ」という事になる。 存在しないのだから、「現在」の連続と捉えることも出来ない。 そこで、彼は「時間は一つの動きであり,変化である」と捉え論を展開していきます。 「時間」はあらゆる所に存在するし、運動や変化の速さ・遅さは時間によって計られる。 よって、「時間は運動そのものではない」が、「運動や変化のあるところには時間がある」のだから、「時間とは運動や変化を示す尺度」であると捉える事が出来る。 つまり、「今」を起点にして、「過去は○○だった」とか「未来は××になる」と言うことが出来る。 よって、「時間は運動や変化と相関的なものである」と結論付けることが出来る。 大まかに書くとこんな感じかと思います。
- kigurumi
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どのように「時間」というものを捉えていたか。 彼は時間について言ったかなぁ? って程度なので、自信ないですが、、、 例えば、石が落下する。 地上に石の本来いるべき故郷があり、そこに向かって行くから落下するという考えを持っていた。 石が本来帰るべき場所に至ったとき、石は初めて本来の石になる って考えた。 人間の住まいは本来天にあり、人間はそこにひらすら向かっているという彼の考え方は、キリスト教に影響を与えた。 例えば人間が生きるということ。 本来人間が帰る場所(空間)と、今(の空間)との間にハシゴ(時間)があり、一歩ハシゴを登るごとに(時間を辿るごとに)、人間の形も変化する。 前のステプの時とと今のステップでは形が違うってわけです。 目標の地点には神がおり、神と人間の間にハシゴがあり、このハシゴは形相と質料のハシゴ。 上にいる神が下にいる人間の形相で、下にいる人間は上のものの質料。 一段一段上るごとに、人間は神の形相に近づいていき最上段に登ったとき、神と人間の形相は同じになる。 最上段にいる神はこれ以上上がありませんから、人間のようにだんだん変化していくということは無い。 神は不変で絶対的なものであるが、人間はうつろうもの。 アリストテレスは神を純粋形相と呼んだ。 他のものの質料にならないという意味。 何かの質料にならないものは、形相に向かって変化していく必要が無い。 これが神は永遠不変としてキリスト教に影響を与え、キリスト教の神の概念がこれになった。 これがアリストテレスの時間と空間の概念じゃないかと。 パラパラ漫画で、パラパラやるとどんどん顔が変化していきますよね。 このパラパラが時間で、最終ページになったとき、もう顔は変化しない。 神には時間が無い。 人間においてはある。 神の元にかえったときは、神と同一になり、人間から時間が消える。 ただし、キリスト教では神と人間を完全分離し、人間は絶対神にならないとしているんですね。
お礼
回答ありがとうございます。 とてもわかりやすく説明していただいていて感謝します。
- ANASTASIAK
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>どのように「時間」というものを捉えているのか 「プラトンのように」でしょう。 プラトンの「ティマイオス」を読むとこの師弟がどのように 考えていたかがよく分かります。
お礼
回答ありがとうございます。 アリストテレスとプラトンの両方を調べてみます。
お礼
回答ありがとうございます。 だいたいのことが理解できました。 自分でも「自然学」を読んでさらに理解していきたいと思います。