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「~やら~やら」と「~とか~とか」の違い
物事を複数並列する時に「~やら~やら」と使っていますが、 最近の若者がよく使っている語で、同じようなものに「~とか~とか」があります。 「~やら~やら」と「~とか~とか」は、どう違うのでしょう? なんとなく用法が違うとは思うのですが、正確にはわかりません。 以前から気になっています。どうぞ御教示ください。
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「~」の部分に入るものを名詞に限定して書かせていただきます。 「~やら~やら」には意味が二つあります。 1 名詞の並列 例:スーパーでパンやら牛乳やら買った。 2 どちらか決めがたいことをあらわす。 例:真っ黒に日焼けして、どちらが前やら後ろやらわからないほどだ。 それに対して「~とか~とか」には、 1の名詞の並列の意味しかありません。 それでは 「スーパーでパンやら牛乳やら買った。」 と 「スーパーでパンとか牛乳とか買った。」 は完全に同じ意味でしょうか? ここから先は、個人の語感によって、或いは世代によっても意見が分かれそうな部分ですが、 私は「パンやら牛乳やら」からは、並列の意味に加えて、「いっぱい」や「必要もないのに」という印象を受けます。 「パンとか牛乳とか」の方は並列の意味に加えて、ちょっとあいまいに表現しようという気持ちが感じられます。 これは例文を変えてみるともうちょっとはっきりするかもしれません。 1「バーゲンでコートやらスカーフやらいっぱい買ってしまった。」 2「バーゲンでコートとかスカーフとかいっぱい買ってしまった。」 1の方がいっぱい買ってしまった感が強いような気がします。 2の方は普通の並列ですが、この言葉を言う人によっては、本当はコートとスカーフ以外に重要なものを買ったんだけどそれをわざとぼかして言っているような感じも受けるかもしれません。 1「彼女の気を引くために、バッグやらアクセサリーやらプレゼントした。」 2「彼女の気を引くために、バッグとかアクセサリーとかプレゼントした。」 これも、1の方があれこれたくさんプレゼントした感じがよく出てると思いますがいかがでしょう。 2は素直な人が話しているなら単なる並列。 ものをはっきり言わない人が話しているなら、ひょっとしたら車もプレゼントしているかもしれません。 とまあ、こんなところです。 前にも書きましたが、ここまで来ると、個人の語感や世代によって感じ方はさまざまだろうと思います。 色々な回答がつくといいですね。
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- Samantabha
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『広辞苑』で調べましたところ、 「やら」には、 二つ以上の事物を並べて挙げ、どれと決めがたいことをいう語。 四河入海「どれが水―月―不見ぞ」。「泣く―笑う―」 「とか」には、 例示し列挙するのに用いる語。 例示する事項のあとに一々「とか」を付けるのが本来の使い方だが、 最後の例示のあとに付けないことがある。 「雨―雪―」「地位―名誉には関心がない」 とありました。 「~やら~やら」には、“どれと決めがたい”という意が含まれるようです。 「泣くやら笑うやら」だと、ある状況において、“泣いてみたり笑ってみたり、泣いてるんだか笑ってるんだか、いったいどっちなんだかよく分からない”というニュアンスが含まれるように思われます。 これが「泣くとか笑うとか」だと、ある状況において、“泣くという反応をするか、もしくは笑うという反応をするか、どちらかだ”という感じの意味になると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 並列に関わることはわかったんですが、いざ両語の違いを聞かれたら、はっきりとは答えられませんでした。 ふだん何気なく使っていて、違いには無頓着でしたが、仰る通り、選択性に関わるような気がします。
お礼
回答ありがとうございます。 例を多く挙げて、詳細に説明してくださって、重ねて御礼申します。 並列に関わることだけは認識していたのですが、両語の違いを尋ねられて、はっきりとは答えられませんでした。 ことばというものは大概そうですが、それだけ、普段違いを意識することなく、ちゃんと使い分けているのでしょうね。 個人的な語感も重要ですね。日常的にどういう言語生活を送っているかなど、成育歴などが関係してくるとは思いますが、 細かな差異は、そういうところに出てきて、それを調べるのが、おそらく非常に大変であるとは思いますが、面白いように思いました。