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クラシック・ジャズの作曲について
自分の言いたいことがうまく伝わるかは分かりませんが質問させていただきます。 自分は今、独学でポピュラーミュージックの作曲、主にコード理論について勉強していて、その理論を参考にDTMで打ち込みをしています。 幸い参考書などの分かりやすさなども手伝って、かなり深く理解することができました。 しかし、ジャズ風やクラシック風の曲を作ろうと思っても、どうしてもそういう風に聞こえない、普段聞いている音楽のせいか、自分の感性が足りないのか、特にクラシック風の音楽についてはどうもうまくいきません。 ジャズについては、奏法でそれとなくは聞こえるが、他の人にこの曲はジャズに聞こえるかと聴いても、あまりいい返事がもらえません。 対位法や和声学については、存在は知っているものの、ネットで探してみると、どうもサイトによって説明がずれていたりしているので、どれを参考にしていいか分からず、参っています。 そこで、皆さんが参考にされたり、理解する手助けとなったクラシックやジャズのコード理論、作曲法などの書かれた参考書やサイト、ジャズやクラシック以外でも参考になりそうなものがありましたらぜひ教えていただけないでしょうか。 本や参考書でなくとも、ほんのちょっとしたコツでもかまいません。 また、クラシックについては、ピアノからオーケストラ編成用の曲まで幅広く作りたいと思っています。 かかる時間やお金は費やすことのできる範囲で惜しみません。 どうかご回答よろしくお願いいたします。
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- cyba
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既に和声を深く理解できているのであれば、ANo.2で示された和声の本は良い復習にもなるし、クラシックでの和声分析にも役立つと思います。僕もこれを使いました。本当にお勧めしたいと思います。 さて、ポピュラー風に感じるかクラッシック風に感じるか、それは和声の問題なのかな?と疑問も感じました。確かにポピュラーでは手垢の付いたようなコード進行が多く、不完全カデンツ、内部転調や借用和音、反復進行などが次々出てくることは少ないと言う印象はありますが、大雑把に誤解を恐れずに言うとバロック後期から後期ロマン派以前の和声はポピュラーと同じなんですよね。クラシックは、ポピュラーよりは和声進行の仕方が多いとは思いますが、単純な和声進行だとクラシックにならないという訳でもありません。また、和声の複雑さは、時代を経るにつれ次第に増す傾向にありますが、今のポピュラーでもテンションの多い和音や例えばAメロ1つでさえたびたび内部転調を繰り返したりなんの準備も無しに遠隔調に転調(半音上に上げるなんてのは普通なので除く)するものがあり、これが主たる原因という感じもしません。 次に対位法から見てポピュラーはどうかと言えば、無視とは言わないまでも殆どどうでもいいと言う印象があります。じゃあ、クラシックでは重要視してるか?と言えば、先ほどの音楽史の期間では、和声よりは重要視されていなかったのも事実です(対位法が要らなかった訳ではなく、時代がホモフォニー全盛だったことから相対的に地位が低下したものです。ポピュラーも一般にホモフォニーです)。それではクラシック風にするために、対位法全盛だったルネサンス音楽やJ.S.バッハを勉強するとなると、これまた大変なことになりますが、対位法の演習で例えば二声でフーガを書いてみると良いかも知れません。これはなかなかポピュラー風に聞こえてくれないと思います。対位法はホモフォニーの対となるポリフォニーの世界ですから(断っておきますが、和声と対立するものでもありません)。 ところで、フーガってなんだ?という話は、楽式論(音楽形式)に出てきます。そう言えば、ポピュラーでは、楽式を取り立てて問題にしてないと言うか、同じ様な楽式で十分という印象です。それでは、代表的なソナタ形式でも使うとクラシック風になるのか?そうなると、クラシック風と言うか、かなりクラシックですよね。先ほどのフーガもクラシックとして響くのではないかと思います。では、結論として楽式が良くなかったかと言えば、大部分皮相的に楽式上の問題と言えるかも知れないのですが、楽式が音楽のジャンルを区別していると言う、おかしな話になってしまいます。三部形式でもポピュラーはポピュラーに、クラシックはクラシックに聞こえます。 楽式で区別するのはおかしいと言いましたが、フーガ形式、変奏曲形式、ソナタ形式など色々な楽式で使われている先人のテクニックは、クラッシック風にするにはとても使い勝手が良いと思います。要はメロディーや伴奏をいかにしゃぶり尽くすかみたいな話ですが、こういった旋律処理はポピュラーには少なく、クラシックには常道だと思います。つまり、旋律処理の仕方がポピュラー風やクラシック風になる一つの原因ではないかと思うのです。これは作曲法などという本も出ているものの、作曲家や曲集別に楽曲分析した本があるので、そちらの方がお勧めです(その分析がいつも適切であるとは限らないのですが、参考になります)。大概、楽曲分析の本ではその和声の特徴まで教えてくれます。また、楽曲分析法という本もありますので、自分で分析して見るとこれはとても勉強になります。そして、この分析を理解するためにも、和声、対位法、楽式が必要になります。 結局、これらはクラシックの作曲家は過去どうやって作曲してたのかを各分野から攻めているだけとも言えます。それはなぜかと言えば、過去に作曲された曲を分析し共通点を体系的にまとめた結果が和声学、対位法、楽式などとなっているからと大まかに思って頂ければ良いかと思います。共通点をまとめたものですから、実際の曲では例外も多いと言うか、時代と共に発展的に逸脱する方向に向かっており、19世紀後半からそれまでの和声論が揺らぎ始めてしまい、20世紀前半にはもう役立たなくなります。それでも戦前までの音楽はよく研究されておりそこそこ本も出ているし、映画音楽や一部ポピュラーでもそのテクニックが使われています。戦後の現代音楽についても少ないながら本が出ていますが、楽譜が一番の情報源と言う感じです(本当に割高な上に、たまに間違って印刷されていたりもしますが)。 管弦楽法も各楽器の基本的な説明の他に、どの音域はどう響く、例えば低音では大きな音が出しにくい出しやすい、この音域は音色が虚ろになる、また、この楽器の組み合わせはこんな響き方などと、書いてあるのですが、これらを踏まえた上で実際のスコアを丹念に読むことが一番参考になります。DTMを使って打ち込むのも良いかも知れません(そのまま打ち込むとつまんない演奏に聞こえますがそれは別な話)。僕はコンデンス・スコアと言って、フル・スコアを3~5段の大譜表に書き直すことをします。手間ですので、ものすごい好きな曲ぐらいですが。 後は、上記理論の勉強と並行して、たくさんクラシックの曲を聴いたり楽譜を読んだり演奏したりすることでしょうか。気に入ったフレーズを見つけ出して、それを分析し真似るのも良い経験になると思います。 詰まるところ、理論を勉強して実際の作品を手本にテクニックを身につけて、その後自分らしい音楽語法を模索していくと言うありきたりなことしか言えないのでした。
- slowsonic
- ベストアンサー率0% (0/0)
すでに勉強についてはコメントがされているので、僕は別の意見を言わせて頂きます。 もしかしたら、DTMだからジャズ/クラシックっぽく聴こえないのかもしれませんよ? というのは、僕もよく打ち込みで曲を作るのですが、アドリブの持つ独特な雰囲気などはプログラムできませんし、それっぽく作れたとしても、ものすごく時間がかかってしまいます。 特にジャズにおいては、そのリズムが独特で、平たく言うと「ずれ」が大きなポイントとなります。 僕の周りにもそういうナチュラルな感じを打ち込む人が居ますが、できるだけ楽器を使ったほうが結果的にお金や時間がかからない事もあります。 クラシックについては僕も疎いので、やはり相当な勉強が必要だと思います。そもそも「クラシックの楽器をつかった違うジャンル」というのも沢山あるので(映画のサントラでよく遭遇します)、特にバロックからの形式にこだわる必要も無いのではないでしょうか。以来する人がそれを求めていない場合に限ってですが。
お礼
そうですね…。 やはりジャズ独特の奏法を再現しきれてなかったのかもしれません。 ズレを意識して打ち込んで見たいと思います。 回答ありがとうございました。
- tio_elemen
- ベストアンサー率25% (41/160)
クラシックをやろうと思ったら和声・対位法・管弦楽法などを専門の先生について何年もかけて勉強します。ちょっと本を読んでみよう見真似でやってできるものではありません。 最も有名で、作曲を勉強する人の誰もが使用する「和声 理論と実習1~3巻」です http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%98a%90%BA%81@%97%9D%98_%82%C6%8E%C0%8FK+
お礼
回答ありがとうございます。 この本を参考にして勉強して見ようと思います。
>ネットで探してみると、どうもサイトによって説明がずれていたり 勉強するにはネット情報だけでは足りないと思いますが(音楽に限らず) クラシックなんて、本当に基礎からやる人はずいぶん勉強するのでは? http://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_hi?ie=UTF8&rs=500528&rh=n%3A465610%2Cn%3A466296%2Cn%3A492262%2Cn%3A492240&page=1 私は作曲のことはさっぱり分かりませんが、 ジャズとポピュラーミュージックではよく使うコードが違いますね。テンションコードとか。 基本リズムパターンとかコード進行とか・・・・・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88_(%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88) http://www.google.co.jp/search?hl=ja&lr=&client=firefox-a&channel=s&rls=org.mozilla:ja:official&hs=S5N&q=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA+%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89+%E9%80%B2%E8%A1%8C&suggest=2&sa=X&oi=cjkrefinements&resnum=0&ct=result&cd=3
お礼
そうですね。 一冊、参考程度になにか買って勉強して見たいと思います。 回答ありがとうございました。
お礼
大変参考になりました。 やはりクラシックは分析が大切なんですね。がんばってみます。