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スペイン語 POR QUE NO TE CALLAS のニュアンス
スペイン国王がチャベス大統領に言った POR QUE NO TE CALLAS についてお尋ねします。 質問1 日本では「スペイン国王がチャベス大統領に 黙れ と一喝」みたいな 訳で紹介されました。 映像を見ると国王は「黙れ!」といった激しい態度ではなくて、 王らしく静かに威厳を持って注意したという感じに見受けられます。 更に命令形ではないので一喝しているニュアンスには感じられないのですが、実際はどうなのでしょうか。 質問2 日本語では「お静かに」とか「話を聞いてください」などと注意しますので、 直訳で「何故 君は黙らない?」という表現は学習者にはなかなか 出にくいものだと思うのですが、 この表現はスペイン語独特の(あるいはスペインの)言い回しなのでしょうか それとも国王の(個人あるいはロイヤルファミリー独特の)言葉遣いなのでしょうか。 質問3 スペイン語中南米では二人称の扱い方がずいぶんと違うようです。 このような公の場面でスペイン国王が南米の大統領に対し tu を 使ったのは単にそれがスペインでの習慣だからでしょうか、 それとも相手を挑発するためにわざと使ったのでしょうか、 一方、南米人はtuの扱いをされてどう思うものなのでしょうか。 (何故こんな質問かといいますと、メキシコを旅行した人がタクシードライバーに tuを使ったら非常に怒られたというエピソードを聞いたので、中南米人に いきなりtuを使ったら失礼に感じるのではないかと思ったからです) 以上、長くなりましたらわかる範囲で結構ですのでよろしくお願いします。
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?Por que' no te callas? この発言の意味は言葉のニュアンスではなく、国際会議の席で国王が他国の大統領にあのような発言をしたことにあります。たとえUsted(あなた、貴殿)を使っても事態は同じです。チャベスは悪役なのでスペイン人は拍手喝采でしょうが中南米人は国王の時代錯誤的発言と捉えたと思います。 質問1 multi_ponさんの理解でよいと思います。 por que' no ~はスペイン語でよく使われる表現です。相手を勧誘する表現で、スシを食べませんか、踊りませんか、今夜映画を見に行きませんか、などはすべてPor que' no vamos (a comer sushi, a bailar, al cine)などと表現できます。従ってpor que' no te callasは黙れ(ca'llate!)ではなく、黙ったらどうだ、黙らんかいと言ったニュアンスです。 私なら国王の年齢と威厳を考えて「黙らっしゃい」とでも訳します。 質問2 同上 質問3 Tu そのものは中南米でもよく使います。国王は相手を挑発するつもりはなかったでしょう。 違いはその複数形(vosotros)は使用されずUstedesに変わることです。 例えわが子でも二人以上ならUstedesを使います。 日本人(外人として)はこの差に必要以上に敏感でtuで話しかけられて喜ぶ人、怒る人さまざまです。日本人は長幼の序(礼)に基づく敬語使用に敏感だからです。しかし、スペイン語のtu/ustedは単に親しいか、仲間意識があるかどうかであり、尊敬・軽蔑とは関係ありません。 社会人としての訓練を受けていない子供はすべての人にtuで話します。訓練するのは両親か小学校の先生です。 メキシコの例は何故相手が怒ったか、これだけでは分りません。tu以外に怒る理由があったのではないかと思います。(横柄な態度で命令したとか)中南米では相手の職種、年齢に関係なく特に親しくなければ教養ある大人はustedを使います。
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- sus316
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私も「黙れ!」と訳されるのはおかしいと思っていました。 直訳するのであれば「なぜ君は黙らないのか?」となると思います。 問題は「君は~」としたところなのでしょう。上から言う --> 一喝 --> 「黙れ!と言った」と変化したのではないでしょうか。 会議などでじゃまをされたら普通に「君は少し黙ったらどうだ?」くらいは言いませんか? 一度注意した後なら「なぜまだ喋っているのかね?」とか。まあ相手によりますけどね。 スペイン国王はいまだに植民地時代を引きずっているのか、それとも相手が茶ベス大統領だったからなのかはわかりませんが、挑発ではなく上から物を言ったのだと思います。 tu の感じ方はよくわかりません。
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そうですよね、日本語のニュアンスとしては「黙れ!」と言うよりは、 「静かにしたらどうかね?」とか「黙ったらどうかね?」みたいな 感じに見えました。 でもたぶん直訳の「何故君は黙らないのか?」を使うよりは「黙れ!」と 訳したほうがニュアンスが伝わりやすかったのかなと思いました。 植民地時代の考えがまだあるとしたら、ちょっと時代錯誤な気がしますね。(良い面もどこかにあるのでしょうが) 有難うございました。
お礼
いつもスペイン語関係の質問でお世話になっています。 なるほど、国王があの場面で発言したことに意味があるのですね。 国王と首相が国際会議に同席出席する場面をあまり見たことがなかったのですが、 同席する場合、国王はあまり発言されないのでしょうか。 por que' no ~ の表現はさしずめ英語の why don't you~の表現と似ていそうですね。 私は Queres ~? と Vamos a ~? しか勧誘表現をしらなかったので、 por que' no ~ は新鮮でした。 今回の場合はやはり「黙れ!」というよりはワンクッションおいた感じの表現なのですね。 私も以前こちらでtu/ustedについて尋ねたことがあります。 日本人学習者、特にビギナーの立場からすると、日本的な上下関係で 考えてしまって、なかなか使い分けが難しいもののひとつでもあります。 スペインで学んだ日本人講師によればスペインでは大学生が教授をtuで 呼ぶのが普通だと言っていましたが、 私にはまだ気が引ける(ちょっと勇気がいる)行為であります。 使い分けが感覚でわかるように早くなりたいです。 有難うございました。